アメリカで銀行口座を開設する

銀行口座を開いた。

この２ヶ月、本当に不便だった。
日本のクレジットカードは当たり前だけど日本の銀行とひもづいているので封印しており、結局現金を持ち歩くしかない。
その現金も、足りなくなるとだんなさんから支給される。
自分では何もできない。

だんなさんから「銀行口座なんて簡単に開設できるから」と言われ続けて数週間。
アメリカの銀行なんてどこがいいんだかさっぱりわからないので、とにかく一番大きい銀行なら問題なかろう、とバンクオブアメリカで開くことにした。
なんたって、名前が「バンクオブアメリカ」ですよ？

とりあえず、バンクオブアメリカのWebサイトで調べてみる。
オンラインで開設できるみたいだ。おおお。
Open an account that fits your needs - Bank of America

手順に従って必須事項を埋める。
SSN さえあれば、外国人の私でもオンラインで開設できるみたいだ。おおおお。
私持ってるよ、SSN. すっごい苦労して取ったよ！

が、数時間後に "Unable to Open Account Online" というタイトルのメールが届いた。
どうも私の SSN を認証できなかったようなのだ。
一度名前間違って登録されたりしちゃったからな…
（TAMACO じゃなくて TAMCO って書いてあって、また窓口まで訂正しに行った経緯が。）
身分証明できるものを２種類持って窓口へ予約してから来い、と書いてある。
オンラインで予約して、窓口へ行く。
持ち物はあらゆることを想定し、パスポートと仮免許証とSSN、他にも戸籍抄本とかだんなさんのI-94とか…

この窓口っていうのが、スーパーの一角にあった。
ドーナツとか売っているそばに、今まで全然気づかなかったんだけどATMがあって、その奥に何やら両替所に毛が生えたみたいな窓口がひっそりと佇んでいた。
いやなんかもう、合理的だなあと感心した。
そこにくもりガラスで仕切られたところがあって、そこに通された。

事前に予約しておいてよかったのは、私の情報はすでにオンラインで入力してあったからここで改めて何か書いたりする必要はないし、何より担当者が手ぐすね引いて私を待っていたので待ち時間もなかったし、無用の英語を駆使する必要もなかった。とにかくスムーズだった。
それから、私が日本人であることはわかっているので、担当者が日本人慣れしている人（？）だった。たまたまかもしれないけど。
彼は奥さんが中国人で、数年間東京で暮らしたことがあると言っていた。
そのわりには、一言も日本語しゃべらなかったけど。

持っていったSSNとパスポートと仮免許証でどうやら事足りたようだ。
あとはシステムに何やら入力したり何かの処理を待ったりして、その間に口座を開く目的を聞かれたりした。
口座の種類を選択するのに使われたみたいだ。
私があまり英語ができないので、本当はもっと営業トークしたかったみたいだけど、だんだんただの世間話になっていって、子どもの教育とか東京の運転はものすごく難しかったとか、そんな話が延々と続いた。
これはこれで辛い。
３歳のお子さんが中国語で話すので、英語をこれからやるんだ的な話をしていた。
ここでも彼は「子どもは早いから」と言っていた。

１時間もこんなトークを続けた後（彼も辛かったと思う）、ようやく口座を開設することができた。
仮の Debit カードを Activate して、ついでにオンラインバンキングも開通してくれ（日本と大きく違うな）、最後にATMの使い方を教えてもらって終了。

これで念願のカード生活を送れる…泣いてもいいですか…

家に帰って速攻だんなさんに口座番号をメールをしたら、歓喜したようすで「給料日にxxドルそっちの口座に自動振り込みするように手続きしたから」と返事がきた。

バンクオブアメリカ、すごくいいと思います。
ATMは至る所にあるし、銀行員もちゃんとしているし、オンラインバンキングはその場で開通してくれるし、あとは現金引き出す以外はたいてい何でもWebでできるし、本物の Debit カードもすぐに手配してくれたし、今のところまったく問題ない。
だんなさんが会社のしがらみで開設した銀行（名前は伏す）なんて、担当者に連絡しないと何もしてくれないし、メールの返事は遅いし、しかもメールはいきなり "Please send." とか書きやがって社内メールでもそんな失礼なメール見たことない、と彼はかなり憤っていた。

この人は怒ってばかりいてよく禿げないな、といつも思う。