英語でお手紙 |
各クラス担任から授業内容の説明などを受け、その後全学年向けに校長先生などからお話があるイベントで、アメリカではどこの学校もやっているようである。
こちらの記事が参考になります(しかも、とてもいい記事です)。
アメリカの小学校では何を教えるのか? | In Nadeshiko Way
このイベント、子どもを連れてきてはいけないことになっているので、両親が揃って出席できない。
前日になって、隣の施設で預かりますよ、とメールが来たんだけど、今回はどうせ私のろくでもない英語力では理解できないと思ってだんなさんに出席してもらった。
イベント終了後に、担任から今日の資料としてパワポのスライドが送られてきた。
そうか、アメリカの先生はパワポくらい使えないといけないのね、と感心しつつ中身を読むと、わりと難しそうなことをやっているようで、もちろん息子には到底無理な内容が連ねられていた。
でも、こういう資料っていいですね。
日本の小学校で、こんな具体的なカリキュラムの説明を受けたことはない(1学期しか通っていないけど)。
たとえば、Readingでは「自分で読める、スラスラ読める、おもしろい単語を見つけられる」などが目標の授業と「音読する、人に聞かせる、人の話を聞く」といったことが目標の授業があるようだ。
これらはもちろん息子には不可能なので、「みんなが作業している間、お前は何をしているんだい?」と聞いてみたところ、こんな答えが返ってきた。
言っていることが何となくわかるときはオレもやる
オレが全然できないものの時は、先生がパソコンを持ってきてやらせてくれるよ
パソコン…
詳しく聞いてみると、どうやら教育ソフトのようで、問題が流れて(たぶん単語)正解の絵を選ぶとかそういうもののようだ。
しかも、すでにオタクの片鱗がかなり顕著な息子には、パソコン作業は楽しいようだ。
へええ。
私が小6の時、クラスに転校生がやってきた。中国から。
もちろん日本語は全然わからない。
最初はものすごく苦労していたけれど、卒業の頃にはかなりヒアリングできていた。
たぶん、優秀な子だったんだと思う。
その子に関して、とても印象深い記憶がある。
ある時の算数のテストで、彼女は65点を取った。
そのテストが返却されてから、彼女はその答案を握りしめながら、悔し涙をポロポロといつまでもいつまでも流していた。
先生が「説明したんだけど、どうしてもわからなかったんだよね」と慰めていたけれど、彼女の心にはまったく届いていなかったようだった。
その姿を見て、私はとても反省した。
それまで、言葉ができないだけで、彼女のことを少し小バカにしていたんだと思う。
言葉ができないことと、その人の能力は全然別なんだ。
現在、息子は中国から来た彼女と同じ立ち位置にいる。
ここはアメリカ。移民は珍しくない。
これが逆に英語しかできない子が日本へ行ったら、もうちょっと辛いかもしれない。
日本語のできない子供がそもそも学校にいないもの。
そういう子は、公立校へ通う、という選択をしないのかもな。
***
冒頭の絵は、「お父さんお母さんが今日学校へ来るので、お手紙を書いて置いておきましょう」と言われて書いたもののようだ。
お手紙書けって言われて書いた?と息子に聞いたら
んー、しらなーい
とそっけない返事。
知らないっていうか、何をやらされたかわからなかったんだろうな。
でも、意味はわからないなりに、 "Dear" という書き出しだけ書いてあって、なんだか泣けました。
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