嬉しい。
いや、正直言うと、嬉しいというよりホッとした。
仮免許証を取得してから涙なしでは語れない(?)さまざまなことがあったわけだけれど、とりあえずそれは置いておいて、最後の手続きについて。
実技試験は各地のドライビングスクールで受けることができる。スクールによって受験料は違うようだけれど、だいたい$40くらい。80点以上で合格。
チェック項目はDOLのサイトでご確認を。
ただ、試験官がこれ重要だよ、と教えてくれたのは以下。
- スピード(速すぎても遅すぎてもダメ。制限速度のプラスマイナス5マイル以内)
- 駐車から発進する際の方向指示器、3点確認
- 車線変更時の3点確認
- ストップサインでの完全停止
- 坂道での駐車で、ハンドルをどちらに切るか(上り坂は左、下り坂は右)
実技試験を受けると、"Driving Test Score Sheet" という試験結果の書かれた紙のコピーがもらえる。合格した場合は、そのコピーを持ってスクールの事務所へ行き、スコアをドライバーライセンスIDに紐づけてもらう。
仮免許証を持っていなくて、筆記からすぐ実技を受けた場合は、そのScore Sheetのコピーを持って運転免許センターまで行く。そこで合格した旨を伝えて(Score Sheetが証明)、手数料を払い、写真を撮っておしまい(手続き詳細は、仮免許証取得の記事参照のこと)。
私の場合、仮免許証を持っているので、すでに写真も撮影し終わっており、あとはオンラインですべてできる。申込手数料$35と発行手数料$54で$89、6年間有効(初回の手数料)。
手数料詳細はこちら。
だいたい10日くらいでプラスチックの本物の運転免許証が送られてきた。
***
さて。
仮免許証を取得してからの2か月近く、私はいったい何をしていたかというと、もちろん運転の練習をしていた。
ちょうど夏休みということで、ドライビングスクールもサマーキャンペーンを繰り広げていたため、2時間のオリエンテーション+4回の90分路上教習で$500弱というプランがあり、申し込んだ。
小学校のオリエンテーションなどが8月末にあったため、結局4回の教習すべて終わったのが9月の初め、その後、担当インストラクターの都合で実技試験が2週間後となり、そこからさらにごにょごにょいろいろあった末、実技試験にパスしたのが10月頭だった。
長かった。
結果から言うと、テストは3回受けた。
1回目は大雨+大渋滞で最悪のコンディション。
当初3時からの予約だったのに、スタートしたのが3時半過ぎ。さらに60分のウォームアップがついていたので、テストが始まったのが4時半過ぎ。この時点で帰宅ラッシュが始まって、さらに渋滞。
ぎゅうぎゅうの車線に変更しろと言われ、プチパニック。そんなの習ったことないし、やったことない。
他にもいろいろ失敗して、結局80点を切ってしまった。
試験官は、路上教習をずっと担当してくれていた人で、「大丈夫、次は絶対受かるから」と言われた。
「次は受かるから」と、その1週間後に受けにいったのだが、試験官が強面のおじいちゃん。
最初からモゴモゴしゃべる人だなと思っていたんだけれど、駐停車や縦列駐車のテストをすると思われる住宅街に入ったところで、指示がさっぱり聞き取れなかった。あれしてこれして最後に駐車しろ、みたいなことを言っていたみたいなんだけど、ぜんぜんまるきりさっぱりわからない。
何度も聞き返しているうちに、彼もキレたようで「もうテストにならない。オレの指示がわからんなら、テストはこれ以上できない。リスケしろ。席を変われ」と横柄に言われ、そこで終了。
事務のお姉さんにも、すでに顔と名前を憶えられていた私は、"Tamako, so sorry..."と慰められた(彼女がブッキングしているので、悪いと思ったみたいだ)。
ここでまた元の指導教官にテストしてもらおうという話になり、翌週予約。
ここからだよ、ここから。
その翌日、元の指導教官(ベッキー(仮名))から留守電が入っていて「無料で30分のウォームアップをつけてあげる。今日の午後空いている?」とのこと。は?空いてねーよ。
電話すると「今日はダメ?うーん、私は週末ダメだし、そうね、私じゃなければもう一人、トム(仮名)っていうのがESLトレーナー資格を持っているから、彼もいいと思うの」
はー...ちょっとだんなさんと相談させてください、と電話を切った。
さらに!
受付のお姉さん、エイミー(仮名)からも留守電があり、「ベッキーから電話があったと思うんだけど、無料のウォームアップをつけてあげることにしたの。木曜日の1:30からでもいいかしら?折り返し電話ちょうだい」と。
何?木曜日の1:30?息子のお迎えにかかっちゃうよ。だんなさんの都合も聞いてみないと。
ところが、こんどはだんなさんと連絡が取れない。
(この時期、彼は猛烈に忙しかった。)
夜中にようやく話ができたので、「わかった、OK」とメールを出した。
ところが!
朝8時にメールに返信が。
「金曜日の1:30で予約しました」と、別の受付のおばさん(ミシェル(仮名))からだった。
なになに??金曜日?
「えーと、ちょっとわからないんだけど、木曜日なの?金曜日なの?時間も1時なの?1時半なの?」とメールを返したら、今度はエイミーから電話があり、「金曜日の1時からでいいかしら?電話ちょうだい」と留守電に入っていた。
あー、これがアメリカってやつ?
そしてやっぱりだんなさんと連絡が取れない。
そうこうしているうちに、ミシェルからいつの間にか留守電が入っていて「返事待っているわ」。さらにメールも入っていて、「私は2日もあなたの返事を待っているの。ベッキーも忙しいから、早いとこ連絡ちょうだい」とキレ気味だった。
キレるのはあんたじゃない。私だ。
で、ようやくエイミーからきれいなメールが届いた。
「金曜日の1時半から。OK?」
了解しました。ただ、もうこれ以上スケジュール変更はしないでください、と返した。
かくして!(まだある)
当日、予約時間より5分ほど早く着いた。
Score Sheetに名前やら署名やら何やら書き込み、エイミーが笑顔で対応してくれ(彼女はすごくいい人だ)、「もうすぐ始まるから、座って待っていて」と緊張しながら待っていた。
いつベッキーが現れるのか、と思っていたら!
「ハロー。僕はジョージ(仮名)。今日の試験の担当者だよ」
ジョージ。
ジョージ。。
ジョージ。。。
ベッキーでもトムでもない。
ジョージ。
結局、このジョージという試験官に30分のウォームアップと15分ほどテストをしてもらい、最終的に93点というハイスコアで合格した。
いったい何だったんだろう。
それとは裏腹に、ジョージから「パスしたよ」と言われた時、心の底から
"I can't believe it!"
と言った私を誉めたい。
エイミーも「まあ!ハイスコアじゃない!ハズバンドにも電話しなくちゃね(ハート)」と喜んでくれた。
ありがとう。
別れ際まで、ジョージは「いいかい、君はまだまだ練習する必要があるよ。右折が遅すぎる。確認しすぎだ。もっと慣れないとね」と言い続けていた。
ありがとう。
ジョージ、あなたが一番いいインストラクターだった。本当にありがとう。
***
こんなことがあって、私はすっかり体調を崩してしまった。
9月の中旬から3週間もかけて実技試験にパスしたのだ。
緊張のあまり、この3週間はずーっとお腹を壊していた。
パスした後は、ストレスから来たのか、首から肩にかけて湿疹ができてしまって痛い。
こんな湿疹、今までできたことないのだよ。肌は元来丈夫だし。
運転免許、取れなくて悩んでいる方、怖くて運転できない方、たくさんいると思います。
私も辛かったです。
パスはしたけど、今も運転怖い。走る凶器だもの。
ESLで仲良くしてくれている素敵な韓国人女性が「私も2年前にここに来て初めて運転したの。こわかった。今でもハイウェイは運転できないの。だからTamakoの気持ちはよくわかる。ゆっくりでいいのよ」と気持ちに寄り添ってくれて、本当に嬉しかった。
あとは実務レベルまで、がんばって走りたいと思います。
蛇足だけど、うちの麗しきハズバンドは「え!オレよりスコアいいじゃん。オレなんて満点だと思ったのにさー、83点だったんだよ、危なかったよー」と、ネタを披露してくれただけで、おめでとうの一言もなかったことを付け加えておく。
うーん、おもしろかった!いえすみません、人ごとというより、自分の恐怖体験が蘇るようでした。スピード合格、優秀ですよ!!
返信削除私も怖くて決まった場所にしか行けないし、ハイウェイに乗れません。とほほ。
ゆみこさん!
返信削除またまたありがとうございます。
ゆ、優秀ですか…??
もう本当に大変でした。
何度もくじけそうになりましたが、何とか取れてホッとしたところです。
まだ実用に堪えませんが。
たまこ拝
はじめまして。先月から旦那の海外赴任でベルビューに引っ越してきました。
返信削除ほぼ引きこもり真っ最中です。苦笑
近所の方やベルスクのキッズスペースで知り合ったお友達に助けられながら何とか生活しています。
1歳10ヶ月になる息子もいるので全く英語力ないですがこれから頑張っていこうと思います。
これからちょくちょくブロク拝見させてもらってよろしいですか?
くうママさん、
返信削除コメントありがとうございます。
先月いらしたばかりだと、まだ落ち着かないですよね。
という私も3ヶ月足らずですが。
お子さんが小さいと、余計引きこもりがちになってしまうと思います。
ぜひグチでも何でも書き込みにいらしてください。
たまこ拝
免許合格おめでとうございます!私も路上3回目で受かったので、勝手に親近感感じてます〜。あれ、ほんと緊張しますよね。しかし、一回目の試験官、態度悪すぎ!Webサイトのコンタクトのところから、苦情言ったほうが良いかも!です。聞き取れない受験者にいらだって、そんな暴言はくより、もっとカスタマーサービスのスキル付けて、明確に発音する練習しなさいよって感じですよね。仕事でやってるんだからもっと態度よくしなさいよって思いました。
返信削除これから行動範囲が広がりますね。お互いに安全運転でアメリカライフをエンジョイしましょう〜。
りょうこさん、
返信削除ありがとうございます~。やっと取りました~!
りょうこさんも3回かかったんですか?
私の周りの人はみんな一発合格だったので、ものすごく落ち込んでいました。
りょうこさんみたいなスポーツウーマンから慰めていただけると救われます。
あの試験官については、受付で文句言ったので、今後は改善されることを期待します。
ここに来て、英語しゃべれないヤツは人間じゃないみたいな扱いをする人がどうしてもいるんだなーということを目の当たりにして、落ち込むこと多々です。
どこの国にもそういう人はいるだろうから、アメリカはまだましな方だろうと前向きに考えています。
はい、これからはいろいろできそうな気がしています!
たまこ拝
たまこさん、はじめまして。
返信削除過去記事にコメントすみません。免許について調べていてたまこさんに行きつきました。とても参考になります!本当にありがたいです。
で、質問なのですが、旦那さんは仮免のあとそのまま予約して実技試験を受けた、とありましたが、日本で運転経験がある場合は、たまこさんのように実技講習を受けなくてもいいのですか?
他のサイトでは学校に通うか、経験者に同乗してもらって練習する、としか書いてなかったので・・
よかったら教えて下さい。(*^^*)
こんにちは!
返信削除アメリカで運転免許を取られるんですね。
講習は必須ではありません。
運転経験の有無もまったく関係ありません。
筆記と実技にパスさえすれば、免許がもらえるシステムです。
運転に自信があれば、筆記と実技を同日に受けることだってできます。
ただ、もし、実技試験前に公道で練習したいのであれば、アメリカで5年以上運転免許を所持している人が助手席に座って練習しなければなりません(ルールブックにも書いてあるはず)。
お調べになったのは、このことだと思います。
運転に自信があって、すぐにでも免許がほしいのであれば、筆記を受けたドライビングスクールで、その場で「このまま実技試験も受けたいんだけど、時間空いていますか?」と聞いて、受けることはできると思います。
筆記にパスすれば、ルールについてはわかっていると思いますので、そのまま実技試験受けても大丈夫だと思いますよ。
たいていの人は、実技の前にウォームアップレッスンといって、30分から1時間くらいの講習をオプションで付けて(別途料金がかかる)、そこで実技のポイントなどを把握し、そのままテストに入ることが多かったように思います。
ここでは運転必須ですし、国際免許も1年だけですし、早いところほしいですよね。
他にも聞きたいことがあれば、またコメントください。
早く免許取れますように!
たまこ拝
たまこさん、
返信削除早速のお返事、そして詳細をありがとうございます!気持ちだけですが、免許に一歩近づけた気がします!できるだけ早く免許取得できるように、たまこさんの経験を参考に頑張ります。
また何か質問させてもらうかもしれませんが、その時はよろしくお願いします!
ありがとうございました!
たまこさん、以前質問させてもらったものです。
返信削除やっと!運転免許取得できました!最後の最後まで、たまこさんのブログに助けられました。ありがとうございました!
その他の記事も今後も楽しみに読ませていただきます~(*^_^*)
はとさん、
削除免許取られたんですね!おめでとうございます。
もし記事がお役に立ったのなら、嬉しいです。
私はいまだに高速は乗れないですし、道もしょっちゅう間違えるし、駐車もぜんぜん上達しなくて、やっぱり運転向いていないんじゃないかと思うことしばしばです(苦笑)
すてきな車ライフをすごせますように!
たまこ拝