
いまだにベルビュー学区内でなんとか暮らしている、たまこです。
(本帰国もしていません!)
ベルビュー学区に日本語イマージョン校誕生予定
今年9月から、いよいよベルビュー学区(以下 BSD )に、日本語イマージョン校が新設されることになった。
Japanese Dual Language Program - Bellevue School District↑申し込み用リンクあり
ギリギリの投稿で本当に申し訳ないのだけれど、今年(2025年)9月の入学申し込みは1月17日(金)なので、気になる方はお早めに!!
場所・条件
場所: Bennett Elementary School
ワシントン湖の近く、レドモンド市境。めちゃくちゃいいところに学校がある。
蛇足だけれど、賃貸情報を調べたら、このエリアの物件はほとんど出ていなかった。夏になったら出るかもしれないけれど、出てもすごく高いと思われる。
対象学年: Kindergarten, 1st の2学年のみ
2年生以上の入学はできないのか、という質問が多く寄せられているみたいなのだけれど、残念ながら、この2学年のみしか受け入れないようである。
おそらくだけれど、このベネット小学校には元々通っている生徒がいる。
すでにいる生徒は別に日本語のイマージョン校に入学をしたつもりはないわけで、その生徒たちは引き続きレギュラーカリキュラムで授業をする必要がある。2年生以上を受け入れない理由も同様で、レギュラーとイマージョンを別々に並行してやるには人員も予算も足りないし、そもそもそれ以上の学年の生徒にイマージョン教育をしてもなかなか難しいということがあるのだと思う。
入学
Open Enrollment なので、どこに住んでいても申し込みができる。BSD以外に住んでいても申し込みは可能である。
ただし、優先順位は決まっている。
- neighborhood area (当該学校のエリア)に住んでいる生徒
- ベルビュー学区内に住んでいる生徒
- ベルビュー学区外の生徒
申し込み多数の場合は抽選のようである。
今のところ、どれくらい申し込みがあるのかよくわからない。やはり、ベネット学校区内に住んでおくのが安全である。
Attendance Area
念のため、ベネット小学校のエリアを載せておく。
Attendance area - Bennett Elementary school |
イマージョン校とは?
イマージョン教育とは?英語学習の先端教育のメリット・デメリットこちらのリンクにある通り、
イマージョン教育の「イマージョン」とは英語の「immerse」が由来となり、 「浸す」「漬ける」という意味を持ちます。イマージョン教育とはバイリンガル教育のひとつで、その名前の通り英語(もしくはその他外国語)が飛び交う環境にどっぷり身を置きその言語を身につけさせる語学学習法です。
である。
もっとかみ砕いて言うと、外国語を授業として学ぶのではなく、特定の教科を外国語で授業をするということである。
Full Immersion = 100% 外国語
Parcial Immersion = 50% 外国語 / 50% 現地語
BSD プレゼン資料より |
現時点では教科が決まっていない(決まっているかもしれないけど)。
Model: 50/50 とあるので、たとえば、国語・社会は英語で、算数・理科は日本語で、みたいな感じになるんじゃないかと思う。
メリット・デメリット
メリット
この辺で暮らすことを考えたら、補習校に通わなくて済む(たぶん)、というのが最大のメリットだと思う。
これまで日本語プログラムは、シアトル学区の下記2校しかなかった。
話によれば、日本文化を学ぶ機会として、さまざまな行事が行われたりといったこともあるようである。もちろん、教科の半分は日本語で学べる。
どちらの言語も、少なくとも学校内では同じだけの時間さらされるので、バイリンガルへの効率(?)も効果も高いようである。
あとは、英語にあまり自信のない保護者でも、比較的ボランティアなどで学校に関わりやすい、というのもある。日本語話者のスタッフもたくさんいるはずなので、その辺のハードルは低くなる。
デメリット
英語・日本語どちらも言語レベルに差があるため、クラス運営が大変そうだなというのがひとつある。また、自分が楽な言語を話してしまうため、友だち同士の会話が自分の楽な言語に偏りがちになってしまう。どちらの言語も同じように伸ばしていくには、個人や家庭の努力も必要である。これはバイリンガル教育と同じである。
メリットと表裏一体であるが、教師やスタッフがイマージョン教育を正しく理解し、システムが効果的に運営されてはじめて、イマージョン教育は効果を発揮する。どうしてもソフト面の充実が需要になってしまう。新設された学校の先生方に依存する点が多い。
それからとても大きな問題として、教科ごとに言語を入れ替える場合、授業でしか使わない単語がお互い互換しづらい、というのがある。
たとえば、「分数 / fraction」、「光合成 / photosynthesis」、「同音異義語 / homophone」などなど、日常会話で出てこない単語はその授業での言語でしか入ってこないため、secondary (中学以降)に進んだときに「?」となってしまう。
蛇足の憶測
ここからは個人の見解です。
ベルビュー学区はここ数年、学齢期人口が減少していて、特にベルビュー高校(以下ベルハイ)はとうとうエリア内だけではじゅうぶんな生徒数が保てないと判断して、数年前から Open Enrollment, 学区内に住んでいればどこに住んでいても受け入れる、という方針を取っている。
ここのところの地価の急騰は言わずもがなだし、ベルハイ近辺はダウンタウンからも近いエリアで特に地価が高い。そのため、便利でもじゅうぶんな広さが取れないエリアでは、学齢期の子どもを持つ家庭が少ないのかもしれない。
こうやって、学区のユニークさを打ち出し、ベルビュー学区内であればどこでも入学希望を出せる Open Enrollment の学校が新設(または転換)もふつうの流れかもしれない。
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