アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2015/09/06

アメリカでシリア難民について考えさせられた

Easy English News
会話のトピックとして使われた
King County 内の図書館では、無料の ESL や Non-native 対象の交流会などが週に何度か定期的に開催されている。
これらは主にボランティアが取り仕切っているようだ。
Classes and Programs at the King County Library System

私も何回か参加しているんだけど、様々な国や地域から集まってくるので、英会話の訓練というよりは、お互いの文化を語り合いましょう、みたいな主旨でやっている。そもそも無料だし。

彼らの話を聞いていると、日本はなんと平和なんだろうと感じる。
選挙で暴動は起きないし、貧富の差が広がっているとは言え大抵の家庭は中流階級だし、政治に関心がなくても生活に影響はほとんどないし、どんな言動も法に触れない限り保障されている。

中でもシリア出身のおばさんには、みんなの関心が高かった。
ボランティアの人も身を乗り出してあれこれ聞いていた。
シリアと聞いて、具体的な誰かの顔が浮かぶ、ということは、シリアで何かが起こったと聞いた時に他人事ではならなくなる、ということだ。
彼女は元気だろうか、生活に困ってはいないだろうか…

遠い国で起きている事件を、自分のこととして考えるというのはとても難しい。
ただ、自分の知り合いが渦中にいるかどうかで、その事件が急に立体的に浮かび上がってくる。
この意見もはっ!としたんだけど、「自分の経験として」積み上げることが、日本で暮らしていてかなり欠落していたと感じた。もう40余年人生やっているけど。
日本の難民に対する動きが鈍いと言われてはいるけれど、おそらく直接的な経験が乏しいのも原因の一つではないかと思った。

ちなみに、私の隣に座っていたのはイランから来たおじいちゃんで、最初に二人一組でお互いの国について意見交換しましょう、という時間に「日本では民主主義は守られているのか?」と聞かれて、これにもはっ!とさせられた。

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