アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

ブログについて

たまこと申します。
数あるブログから、当ブログを読んでいただきありがとうございます。

2015年7月、アメリカのベルビューに引っ越してきました。
日本で夫が米系IT会社に勤めており、本社の同じチームのボスから
「一人ポストが空いたんだけど、こっちで働かない?」
と冗談のように言われ、それからあれよあれよという間に転勤が決まりました。
とはいえ、米国法人と日本法人では法人自体が異なるため、部署異動でありながら、名義上は転職という形となり、日本に帰る道はなくなりました。

夫はアメリカで大学院を出ているので、それなりにアメリカの生活を知っていますが、私は純正の日本人です。短期留学すら経験がありません。
英語に関しても、仕事でメールのやり取りをすることは頻繁にありましたが、会話はほぼ皆無です。
TOEICでいえば、おそらく600点程度の軟弱さです。
引っ越し時点で息子は小学校に上がったばかりの1年生。
1学期だけ日本の小学校を経験させての引っ越しでした。
息子はアルファベットすら読めない状態です。

アメリカ生活超初心者の私と息子は、夫の仕事の都合に振り回され...いえ、最終的には(しぶしぶ)納得して着いてきました。

息子は水泳を習っていましたが、それをやめました。
大好きな日本のテレビ番組もあきらめました。
仲のいいお友だちとも別れてきました。
私は市民オーケストラでヴァイオリンを弾いており、コンサートミストレスになってようやく1年というところでした。
仕事はやはりIT系でデータベースとその分析を担当していました。
息子を1歳から保育園に入れて、がんばって働いてきました。
それなりに誇りだってありました。

最近になって、それらを犠牲にしてまでアメリカに来る意味は果たしてあったのか、という疑問がふつふつと沸いてきて、止まらなくなっています。
アメリカ生活を生かすも殺すも自分の気持ち次第だとわかっているものの、失ったものが大きすぎて、まだそこまでの境地に達しきれていません。

これからアメリカ生活をされる方、すでにアメリカで生活をなさっている方、いろいろな方がいらっしゃると思います。不慣れな海外生活でのモヤモヤっとした気持ちを共有できたらと(勝手にですが)思います。

2016年7月

たまこ拝
(引っ越して1年たちました。)

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もうすぐ3年目突入するので、アップデートします。
1年目の欝々とした日々がウソのようです。人間は楽な方へと流されていくのですね...
正直言うと、「食」以外はアメリカ本当に楽ちんです。みんないい加減だから、何となくまあいいか、みたいな感じになっています。
高校まで受験なんてないので、何となくのんびりしています。習い事と宿題だけで1週間が過ぎていきます。
だんなさんの実家は福島なのですが、姪っ子が中3になりまして、田舎ではありますが大変そうです。部活も真剣にやってきていて、さらに塾も行って、この1学期で部活は終わってこれから受験に向けて勉強頑張るそうです。日本は田舎だろうと容赦ないです。

最近は、レジで英語で話しかけられてもそれほど動じなくなりました。
日々繰り返し聞き続けていれば、受け答えできない自分にも慣れてくるのでメンタルがやられなくなってきました。もちろん落ち込むこともまだまだ多いけど。
一応 "sorry?" と聞き返してはみますが、聞き返したところでわからないものはわからないですよね、ははは。

それから、私は典型的なおばさん気質で、若いころは気後れして大人しくしていたんですが、年を取るにつれ、見知らぬ他人と話したりすることが苦ではなくなってきました。それが幸いしたのか、レジでも自分から話しかけることが増えました。
知っていましたか?
話しかけられるより、こっちから話しかけた方がずっと楽なんです。だってこっちが主導権握っているわけだから。少なくとも話題が何かははっきりしているわけです。話しかけて、後は相手が勝手にしゃべるのを聞いているだけ、っていうのがいいのです。なんだか会話できているような気がするし。相手をしゃべらせているだけですが。

さらに、友だちが増えたっていうのもあるのでしょうか。
2年通えば補習校も知り合いが増えますしね。
ベルビューダウンタウン近辺は駐在が多いのですが、全体的には永住の方が多い地域なのですよね。
私も一応、カテゴリ的には永住組に入るので、そういう人たちと交流し始めたのも大きい気がします。駐在の方と永住予定の方では、やはり話題とするテーマが全然違うんですよね。
つい先日、たまたま全員永住組というメンバーでランチに行きました。話題はどこのお店がおいしいとかそんなたわいもないことなんですが、みなさん私を除いて英語が堪能なので、日本人コミュニティ以外にたくさん接点を持っているんですよね。あー、なるほどなーと思いました。
ふだん、駐在の方たちと交流することがどうしても多いのですが、結局みなさん数年後には帰国するわけですから、話題は「子供の日本語どうするよ」とか「現地校でなじめているのか」とか、どうしても「異文化でがんばる子供たち」になってしまうんですね。
みなさん、それはやっぱり悩んでいらっしゃいます。
それに比べると、永住する予定の方々っていうのは、「子供はぼちぼちなんとかなるでしょ」みたいな達観されているところがあるような気がしました。たまたまかもしれませんが。
彼女たちと話していたら、気持ちがちょっと楽になったような気がしました。

というわけで、ローカルの人々とはほとんど交流ありません。
ぼちぼち食い込んでいきたいけど、食い込むには英語力がさっぱり足りません。悔しい。
引き続き、何とか英語頑張りたいと思います。目標は、毎日3時間。

2017年6月
たまこ拝

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