シアトルの夏はすがすがしい |
精神的には…な日々だった。
渡米1週間後にもすでにかなり鬱々としていたんだけれど、ここから浮上することなく今に至る。
やはり、目に見える大きな問題は、
- 運転できない
- 英語もできない
さらに、お金もないし、一人で自由に行動できない。
もちろん、運転も英語も問題なかったとしても、やっぱり何か問題があるかもしれない。
シアトルは何年か前に、雨の降らなかった日が通年で4週間しかなかった、という記録を持つほど、ずーーーーーっとしとしとと雨が降る地域だそうだ。
ただし、夏の期間だけ、ぱああっと晴れるのだ。
なのに。それなのに。
私と息子は何をするともなく、何となく近くの公園へ行ったり、買い物に行く程度で、外出らしい外出もイベントらしいイベントもなく過ごしている。
だんなさんも、日本から呼び寄せた最初のうちは、私たちへのサポートが必要だと十分理解しており、会社を途中で抜け出して、私たちをいろいろ連れて行ってくれたりしてくれているわけだけれど、それがさらに「私、全然役に立っていない」という気持ちを増長させているような気がする。
いや、もちろん、だんなさんのサポートはすごくありがたい。ありがたいんだけれど、日本にいたら必要ないサポートなのだ。
ここで自問自答するのだ。
果たして、私と息子はアメリカに来る必要はあったのか。
私は、辞めたくない仕事を辞め、趣味で活動していたオーケストラ活動も辞めてこちらに来た。
仕事は夏が繁忙期で、この繁忙期だけでもやりきって辞めたかったのだけれど、それは叶わなかった。
オーケストラは、ちょうどコンサートマスターになって1年たったところで(アマチュアだけど)、これからという時だった。やりがいもあったし、楽しかった。
おそらく、そういった不完全燃焼感を残したまま渡米したのも良くなかったんだと思う。
駐在員の配偶者というのは、自分の都合では動けないから、多かれ少なかれ、こういった日本へのやり残し感を抱いたまま海外移住するのかなと思う。
逆に、だんなさんは一般的な駐在員とは違って、同じチームのボスから「アメリカで一緒にやらない?」と言われて渡米したので、法人は日本から米国へ移籍したわけだけれど、チームは変わらないし、仕事もあまり変わっていないし、元々出張でシアトルには何度も来ているし、それほど大きな変化はないんじゃないかと思う。もちろん、家族を伴っているので、それなりにストレスはあるだろうけれど、私や息子ほどの変化はないと思う。
そんなだんなさんだが、そんなに先のことばかり考えてブルーになるんじゃない、と言う。
でも、どこに楽しいことなんてあるの?自分のことも息子のことも、不安要素しかないじゃないか。どこに楽しみを見出せというのだ?
周りの人は、
「出歩け」
「いろんな人と関われ」
「イベントに参加しろ」
「友達を作れ」
等々言ってくるのだけれど、そんなことは百も承知なのだ。
ふとこんな記事を見つけた。
後半の内容は、私のにかなり近い。
海外不適応:イギリス生活よもやま話【エッセイ】
こちらはカウンセリングサイト。
この回答が素晴らしい。泣いた。
アメリカ生活の悩みに関する読むカウンセリング 「アメリカに来てからヒステリーになった妻」
***
渡米前のことを考える。
「みんなでアメリカへ行こう」と決めた時は、すごくすごく悩んだけれど、海外生活をしたくてもできない人がたくさんいる中で、こんなチャンスに恵まれて、しかも英語圏なんてきっとこれは行った方がいいのだ、と思ったはずなのだ。
もちろん不安だらけだったけれど。
そう、だから、辛い思い出ばかりではもったいないので、次は3ヶ月を目標にがんばろうと思う。
よくわかります。20年前日本で知り合ったアメリカ人夫がドイツに転勤になって一緒に行きました。秋、すぐ暗くなるんですよね。英語もままならないのに毎日通ったドイツ語学校では意思疎通もつたない初級ドイツ語。最初の半年間は友達もいなくて学校以外はひきこもってました。ある日お肉やで「しゃぶしゃぶ用に薄く切って」と言ってる日本人女性にであって声をかけたのがきっかけで世界が広がりました。気負ってアメリカ人と友達になろうとしなくてもいいんですよ。ベルビューなら学校や幼稚園が始まったらすぐ世界が広がりますから。
返信削除そうやって20年金は、どこへ行っても頑張れた私です。
初めまして〜。私も1996年にアメリカに住み始めたころ暗くなりました。当時は結婚したばかりで子どももいなかったし、運転免許は無かったし、自分の友達はゼロだったし、新しい土地で、ひとりっきりの昼間は発狂するかと思いました。その前、2年間アメリカに留学してたので、私は英語ばっちりアメリカ生活ばっちり、すぐに就職も決まると自信満々だったのに。あぁもうこんなはずじゃなかった私の人生!日本で新卒ですぐにみんなと同じ様に就職していれば、みんなみたいに東京でバリバリ頑張れたのに。私はこんな田舎で〜とずっとずっと後悔してました。辛いですよね。
返信削除上で陸太太さんが元気のでるコメントを書いてらっしゃるのに、こんなことを書いたら暗いですがw私なんて今でもどーんと暗くなることありますよ。だから、がんばって楽しいこと探しのアンテナはりめぐらし、子どもを連れ回し、変な英語でも知らない人にも誰にでも話しかける変なおばさんライフの毎日です。
そして今は夏休み中で、誰も話す相手がいないので、ブログ更新しまくってます(笑)
コンマスということはバイオリンをやってらっしゃるんですよね。うちの子どものバイオリンの先生が老人ホームでバイオリンを演奏してボランティアをしてるそうです。ボランティアで近所の小さいお子さんたちに教えるとかどうでしょう。
アメリカってボランティアのチャンスがごろごろころがってます。ビザの関係で就職は無理でもボランティアを通じて外に出ていろんな方に出会うということも可能ですよね。
あとは暗くなることもあってもいいやー。外国にすんでるんだし。って開き直るのも私がよく使うテクです。そして、日本の本をたくさん読んだりします。
ごちゃごちゃ思いついたことを書いてみました。
陸太太さん、
返信削除励ましのコメントありがとうございます。
やはり、似たような境遇の人に励まされると、とても嬉しいです。
日本の友達に話しても、結局もどかしさだけが残りますし。
20年!ですか。
本当に、何かがきっかけで道が開けることがあるのですね。
ありがとうございます。
たまこ拝
りょうこさん、
返信削除海外生活ベテラン(?)の方々に励まされると、本当に嬉しいです。
読んでいただいて、さらにコメントまでしてくださり、ありがとうございます。
みんなが通る道だと思えば、何となく勇気が出ます(^^)
そうなんです、特技を何とかボランティアにできれば、もう少し楽しく過ごせるんじゃないかと思っています。
気持ちが沈んでなかなか腰が上がらないんですが...
良かったら、りょうこさんのブログも教えてください!
ありがとうございました。
たまこ拝
たまこさん、
返信削除気持ちが沈んで行動を起こす気がしないときがあるってわかります。。うちなんて汚部屋状態。それにここずっと真面目にお料理すらしてないです(笑)なんだか夏休みでつかれちゃって(とただの言い訳ですが)ボランティア、そういえばお子さん小学校が9月から始まるんですよね?小学校でボランティアするのがいちばん楽に始められるかもしれませんね。アメリカって子どもの絵の掲示から、マル付けやコピー取りなどなど、先生楽し過ぎっていうぐらい、ボランティアの親たちが活躍しています。そこでボランティアすることから始められるのも良いかもですね。うちの学校では放課後バイオリンレッスンがあるので、もしかしてたまこさんのお子さんの学校でもそういうプログラムがあったら、良いですね!私のブログはhttp://www.ironryoko.com/ です。良かったらご覧くださいね。
りょうこさん、
返信削除早々に返信ありがとうございます。
学校もひとつのきっかけになるかもしれないですね。
さっそくブログ拝見させていただきました!
(以前から知っていたんですが、同じ方とは!恐縮です。)
本当にアクティブに活動されていて、頭が下がります。
励みにさせていただきます。ありがとうございます。
たまこ拝