海外在住者にとって、マイナンバーがなくて一番困ることは、
海外送金ができなくなる
ということである。
こんな過激なタイトルで記事を書いている人も。
海外在住者の日本の金融システムからの締め出しが始まった
今回、私は息子の体験入学で7週間日本に滞在するこの機会に、泣く泣く住民票を取ることにした。
1. 住民票を取得する
住民票を戻すときに大事なのは、下記2点。- パスポート(住民票を戻す家族全員分)
- 戸籍抄本
戸籍抄本は、住民票を作るにあたって、本当にそんな人間が日本国に存在しているのか、という確認と、正しい名前表記を確認するためだそうである(窓口で職員の方に言われた)。
どうしても用意できない場合は、本籍の正確な住所さえわかれば何とかしてくれる。自治体に問い合わせるみたいだ。
私は木曜に入国して、金曜日にへとへとになりながら区役所へ行った。
マイナンバーが手元に届くまで、ネット情報によれば住民票が作成されてから3週間かかるという話である。
一時帰国者にとって、ロスできる時間はないのだ。
2. 通知カードを受け取る
通知カードが!届いた!2週間で!住民票を入れて、ちょうど2週間だった。
嬉しい。本当に嬉しい...(感涙)
簡易書留で届いた。
予想より早く届いたので、個人カードの申請もしてみることにした。
【体験レポート】マイナンバー個人番号カードを申請してみました! | A-SaaS公式ブログ
役所もとうとう電子化進めたんだな。便利になった。
もし、出国前までに届かなかったら、住民票を抜くときにキャンセルすればいい。
世田谷区のWebサイトによれば、4~6週間で届くようである。うまくいけば滞在中に受け取ることができる。
マイナンバーカード(個人番号カード)について | 世田谷区
(7.31.2017 追記)
3週間ほどで「個人番号カード交付通知」が届いた。処理が速くなっているようだ。ラッキー!
この通知に書かれているIDとパスワードを使って、オンラインで受け取り予約を入れる。一番早くて1週間後だった。アメリカへ帰る直前だったら間に合わなかった。
結局、住民票を入れてから通知カードが届くまで2週間、そこから3週間で個人カード交付通知が届き、さらにその1週間後に個人カードを受け取るので、全部で6週間かかったことになる。
今回7週間の日本滞在だったので、ギリギリだった。
(8.15.2017 追記)
住民票を抜くと、通知カード・個人カードに
「国外転出により返納済」
と書かれた。
職員の方によると、
「マイナンバーは返納されますので、効力を失います」
「本帰国されて住民票を戻した時に、カードが再発行されます」
「番号自体は変わりません」
ということだった。
今回、がんばって個人カードも取得したんだけど、まったくの無駄骨だったみたいだ。再発行って...(涙)
3. 通知カードをスキャンする
通知カードが届いたら、直ちに裏表スキャンして画像を保存しておくんだそうである。
なぜかというと、住民票を抜く時に裏に「海外へ出国」と書かれてしまい、金融機関に提出できなくなってしまうのだそうだ。
海外へ転出してからマイナンバーをどこかに提出することはおそらくないとは思うけど、何が起こるかわからないし。
4. 海外送金にお得な銀行口座を開く
住民票を戻したのとほぼ同時進行で、銀行口座を開くことにした。以前、試しにバンカメからみずほ銀行に送金したところ、1万円ほどが手数料として消えていったので、愕然とした。定期的に送金をするのであれば、みずほ銀行はまったく使えない。
世の中には本当に親切な方がブログに無料で情報を流してくださるので(その代わり玉石混交だけれど)、大変助かる。
いろいろ調べて「ソニー銀行」か「新生銀行」が、海外からの送金(被仕向送金)には断然お得なようで、最終的に幅広く外貨を使える新生銀行に決めた。
損しない海外送金!受取手数料の安いオススメ国内銀行3選 | PARE-KO BLOG [パレコブログ]
私はオンラインで開設しようとしたところ(スマホアプリで開設できる)、日本のキャリアで購入したスマホじゃないとできないことが判明した。信じられない。
手順の途中で、SMSで本人確認するステップがあったのだが、当然だけどアメリカで購入したスマホなのでSMSは使えない。信じられない!
仕方なく、印刷して郵送で申し込んだ。
2週間かかると言われたけれど、本当にぴったり2週間で口座開設の資料とキャッシュカードが郵便書留で届いた。ちなみに、アプリで申し込めば1週間だそうである。
でも、よく考えたら窓口に直接行くのが、一番早かったんじゃないだろうか。ばかだなー。
5. 銀行にマイナンバーを知らせる
できたてほやほやのマイナンバーをコピーし、できたてほやほやの銀行口座に登録するように郵送した。新生銀行では、マイナンバーの登録は、どうやら郵送じゃないと受け付けていないようである。キャッシュカードと一緒にマイナンバー登録用紙が入っていた。
このマイナンバーが銀行に登録されれば、晴れて被仕向送金できる!
新生銀行の被仕向送金手数料は無料なんだけど、私がアメリカで持っているバンクオブアメリカは、円で送金した場合$35、ドルで送金した場合$45の送金手数料がかかるようである。なぜドルの方が高いんだろう。ドルでほしい人がいっぱいいるからだろうか。
毎回$45はきついので、なるべくまとめて送金しよう。
6. アメリカの口座から日本の口座に送金する
最終段階!私が持っているバンクオブアメリカから新生銀行に送金を試みる。
新生銀行からマイナンバー登録のお知らせ的なものは届かなかったけど、大丈夫だろう。
(実際、送金した後も何も言われていないので問題ないと思う。)
アメリカから日本への送金|ダラス海外赴任日記
この方が仰っている通り、送金先の口座番号 (account number) は、店番と口座番号の間に "-" (ハイフン)が必要なようである。それだけ気をつければ、送金できるよ!
SWIFT code などの情報はこちら↓
受け取る・送る(外貨預金)| 新生銀行
これで見事入金された!すげえ!!しかも手数料タダ!!!本当に0円だった。
たとえば100ドル送金したら、そのまま100ドル着金された。
ただし、送金するときの通貨は USD で。BOAに手数料$45きっちり取られたけど、取られる手数料はこれだけで、新生銀行のドル建て口座にそのままの金額で入金されるのだ。すごいよね。
新生銀行で口座を開くと「新生総合口座パワーフレックス」という口座を持つことになる。
これ、実際Webで自分の口座にログインするとわかるんだけど、新生銀行で扱われている外貨ごとに口座が持てるのだ。
レートが都度表示されるので、お得な時に円口座に振替すればいい。
振替もどこからやるのかよくわからなかったんだけど、振替メニューからじゃなくて
[資産運用] > [外貨普通預金]
メニューから行う。
出金口座に外貨口座、入金口座に円口座を選択すれば、円に換金できる。
これで、円に困らずに済みそう!
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