アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2017/03/02

アメリカでの運転「ここが嫌だ!」

相変わらず、できればハンドルなんて一生持ちたくない、24時間365日穏やかなスマイルをたたえてスタンバイしているイケメン運転手雇ってくれよ、と思っているたまこです。

最近ドラマ「カルテット」に夢中で、茶馬子さんのセリフ、
「子をかすがいにしたら夫婦は終わり」
最高でした。子をかすがいにしたら夫婦はおしまいですよ、奥さま!
そうならないためにも、高橋一生な運転手プリーズ!

四十のくたびれた中年女の妄想はここまでにしまして、最近、友だちとしゃべっていて盛り上がったアメリカでの運転あるあるトークから、みなさまと傷を共有したく存じます...ハンカチの用意はよろしいでしょうか(吐血しながら)。

アメリカで運転していて、私が一番嫌だ!と思うのは、

赤信号でも誰も来ていなかったら右折していいよ

と、一見親切に見えるこのファジーなルールである。
そもそも初心者の何が一番ダメかというと、運転中のとっさの判断なのである。
赤信号は渡っちゃダメ!って白黒はっきりさせてくれないと困るんだよ。

図解してみよう。
(こんなもののために夜更かしをしてしまったぜ...)
手前の青い車が自分だとして、ここを右折したい。
まず気になるのは左からくる車である(図中の緑の車)。これを気にしていると、歩行者を忘れてしまうことがある。危ない。
歩行者も左からくる車も途切れて、さあ曲がろうか、というところで実は対向車(図中の赤い車)の左折信号が青になっていたりするのだ。これに気づかず曲がってしまっても危ない。
さらに、教習所では右からくる車がUターンしてくることもあるので、それにも気をつけろと言われた。
私は言いたい。

Uターンなんかするな!

そもそも赤信号で曲がっていいとかいうから焦っちゃうんじゃないか。
後ろから来ている車がちょっとイライラしていたりすると、すかさずクラクション鳴らされるし。焦って前に出て左折してくる対向車にもブーッ!と鳴らされるし。
怖いので、赤で右折したくないんだ...わかってくれ...

これと似た事例で、「点滅黄色矢印」がある。
誰も来ていなかったら曲がってもいいよ、というやつだ。これも困る。もたもたしていると、これも後ろからどつかれる。だって怖いんだもん...
以前、どう考えても何もないところで点滅黄色矢印光っていて、これは何に気をつけたらいいものか...と恐る恐る曲がったことがあったんだけど、横断歩道が青だった。

次に言いたいのはこれ。
「いつの間にか左折/右折レーンになるのやめて」

これも図解したい。
(さらに夜更かしが進む...)
眠いので図が雑になってしまった。

私はいずれどこかで右折をしなくてはいけないので、右側の車線を走っている。ところが突然右折レーンになってしまうことがある!途中から道路に右カーブ矢印がペイントされ、ここは強制的に右に曲がらなくてはなりませんよ、と警告されるのだ。
そんなこといったって、私はまだ曲がりたくない。もう少し先で曲がりたいんだよ!
早めに気づいて車線変更できればいいんだけど、焦って結局変更できずに曲がってしまうと、その先は高速道路だったりするのだ。

なにこのハイウェイトラップ。
食虫植物のように匂いに誘われてフラフラ吸い込まれていく。恐ろしや...

たとえ高速道路でなくても曲がるべきところを曲がれなかったわけなので、どこかで戻りたい。
そもそも道がよくわからん。

これと似た事例で、「右折/左折レーンに入りそびれて曲がれない」がある。
逆パターンだ。右左折レーンが長く取ってあったりするとよくある。気づいた時には待ち行列に入れず、信号も青になってしまい、まっすぐ進むしかなくなる。

そしてここに陥るのだ。
「道路が広すぎて車線変更にもたついているうちにどんどん遠くに連れていかれる」

もちろん運転しているのは自分なんだけど、どこか適当なところに寄せることも曲がることもできないまま、道を進まされてしまうのである。道を間違えると戻るのが大変なんだよ...車線多すぎるからさ...

一人で迷うならまだいいのだけれど(良くないが)、子供を乗せるとか人を乗せるとかいうことになれば、迷惑をかけることになる。だから、私は初めてのところに行くときは念入りにGoogle mapで航空写真からストリートビューから調べて、さらに目的地まで1,2回練習する。怖いから。こわいから。
それでも間違えるのだ。
なんだろう、三半規管がイカレテいるに違いない。

やっぱり私は運転向いてない。絶対向いてない。

という話をうちの麗しきハズバンドにするわけなんだが、
「へーえ」
の一言で打ち切りである。応援しているね、と鼻をほじりながら言われる。
寝ている間にバリカンで逆モヒカンにするぞ、オラ。

6 件のコメント:

  1. もう、たまこさんの文章が面白過ぎて、面白過ぎて、夜な夜な1人笑ってしまいました( ´ ▽ ` )ノ 私も明日あたりから、アメリカでの初運転開始します。。。まずは近所から。かなり怖いです…

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    1. haruさん、

      コメントありがとうございます。励みになります!
      笑い飛ばさないと運転辛すぎますので...(涙)
      安全運転お祈り申し上げます。

      たまこ拝

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  2. 出遅れてしまったけど、私の気持ちを代弁してくれてありがとう、たまこさん!!

    私も上記全てが嫌!Google mapで予習しないと新しい場所へ行けないです。あと、4way stop?も嫌い。遠慮せず交差点に着いた順から走り出せ、でも歩行者をひくな。信号つけてーと思う。自分が歩行者で犬と歩いている時も、4way stopと赤信号右折の車にひかれるんじゃないかと怖い。夕暮れは自分と犬、両方にチカチカ光るヤツをつけて歩いてますよ、恥ずかしながら。でもひかれるより絶対にひくな、の方にとても注意しながら運転しています。

    たまこさんのレポートを読んで、一人じゃない!って自分を鼓舞してます。

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    1. Yumikoさん、

      いつもありがとうございます。
      うわー!わかります!!4way stop!
      ああいう、あうんの呼吸っていうんでしょうか、瞬時の判断力というか空気読めよみたいなのは本当に怖いですよね。歩行者としても怖いです。たまに歩行者が来るとは思わないで右折してくる車いますからね...
      夕暮れも危ないですよね。私もなるべく出歩かないようにしています。

      事故が起こらないよう、心よりお祈りいたします。

      たまこ拝

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  3. 本当に、皆様の仰る通りですよねぇ・・・
    私は、去年免許取ったものの車を買うタイミングを逃してすっかりペーパードライバーになってますが、私も4way Stop嫌いです!
    譲り合いの精神なんでしょうけれども、なんでしょうね、、、その曖昧具合!白黒ハッキリしてるのがアメリカぢゃないのかよ!ってツッコミたくなりますもん。

    総合的に交通機関、流通、公共機関等々、日本がキチンと整備されてるのが身にしみて気が付かされますよねぇ、、、

    ってかですね、つくづく思うんですが、運転に限ったことではなく、ことある度毎に、どこが合理的なのが好まれる、というか合理的なアメリカなのか良く分からなくなる時があります!!!
    まぁ、そこそこなんでもいい加減ですし。。。
    だから、自分もこの程度で良いのね☆っていい加減になってしまうんですけれどもね。
    マズイですね、、、こうして徐々にアメリカナイズされていくんですよねぇ〜きっと。

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    1. renkonさん、

      いつもありがとうございます。お忙しそうですね~

      わかりますー!
      アメリカって合理的に見えて、いろんなところが曖昧だし、矛盾だらけだし、偉そうに間違ったこと教えたりするし、だからまあ、居心地よくなっちゃうっていうの、あるんですよね(笑)
      私も最近、年に2回くらい日本に帰れれば、アメリカの方がいいかなーとか思っています。
      人間て楽な方に流れるのは早いですよね、ふふふ。

      たまこ拝

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