I WANT MY HAT BACK どこ いったん |
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どこいったん|絵本ナビ : ジョン・クラッセン, 訳: 長谷川 義史
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息子が1学期だけ通った日本の小学校では、週に1度、保護者が持ち回りで始業時間前に15分だけもらって、自分の子供のクラスに本を読みに行くボランティアがあった。
私は初めてこのボランティアを聞いた時、なんてすばらしい企画なんだろう!とワクワクしたんだけれど、周りの人の反応はいまひとつで「何?読み聞かせボランティア?めんどうくさー」という感じだった。
クラスの子供の前で、教室の前で本を読めるんだよ?
大勢の子供の前で保護者が本を読むなんて、そうそうないチャンスだよ?
と私は思って飛びついたんだけど、世の中はそんなに単純ではないのかもしれない。
12年前に立ち上がったそうなのだが、読み聞かせ会代表の方は、年に数回保護者のための読み聞かせ研修会を行っていた。
その研修会で紹介していただいたのが、長谷川義史さんの素晴らしい訳で原作とは違う趣となった「どこいったん」である。
代表の方は当たり前だけど読むのが本当にうまくて、紹介していただいた本はどれもおもしろかったんだけど、この「どこいったん」は、私の頭の中で輝き続け、すぐに購入した。
でもこれ、タイトルでおわかりの通り、大阪弁なんです。
ネイティブの方にぜひ読んでいただきたい。
私が読んでもイントネーションがぜんぜんなっていない。
というわけで、冒頭の件に戻る。
原作: I Want My Hat Back / Jon Klassen
だが。
読んでみて「?」となってしまった。
同じ話なのに全然印象が違うのだ。
でも、英語の原作の方が、ゾクゾクくるのだ。
英語がシンプルだし、絵もシンプルなので、よけい怖い。
これが、大阪弁になるとかなりマイルドで、オチもそれほど怖くない。
逆にくすっと笑っちゃったりする。
同じ話なのに。
翻訳の力って思った以上だ。
言語の持つ力も思った以上だ。
翻訳された後の "Thank you anyway." の日本語の妙。
ぜひ読んでみられたし。
原作は Youtube に読み聞かせ動画が落ちていたので、もし興味があれば。
オチが少々難しいし、わかったとしても怖いので、3年生以上くらいがいいかも。
***
余談だけど、この「どこいったん」は、ぜひフットボールアワーの岩尾くんに読んでもらいたい。
ピタゴラスイッチの「ぼてじん」がはまり役で、このイメージにぴったり。
どうでしょう??
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