かず と かんじ (日本語補習校のプリント) |
数の数え方って日本語特有で、英語環境にいたら意識的にやらないと身につかないぞ、と。
こちらはEテレ(NHK教育テレビ)「ピタゴラスイッチ」の「ぽんほんぼんの歌」。
※ 姉妹編で、カエルを数える「ぴきひきびきの歌」もある。
ずいぶん前に、やっぱりEテレで日本語講座を見ていたら、生徒役の人が数を数えるのに難儀していた。
その時も、確かに日本語って面倒くさいよなー、と思ったのだった。
この「数の数え方」というのは、理屈じゃなくて、「そういうものなのだ」と呪文のように唱えて覚えるしかないものだ。それも、日本にいれば、何となく耳に入ったり実際に自分で数えたりしているうちに体に刻み込まれていくものなんじゃないかと思う。
さらに言うと、これまたEテレの「フックブックロー」でもやっていたけれど、聞きなれないモノの数え方がクイズにもなりうるのだ。深すぎる。
こんなサイトだってある >
『もののかぞえかた』> アレってどう数えるんだろう?を解決するサイト !!!
英語で one って言ったら one しかない。あっても序数の first くらい。
何を数えても数字が変形することはない。
それが、日本語だと、
ひとつ、ふたつ、みっつ…
いっぽん、にほん、さんぼん…
いっぱい、にはい、さんばい...
とバリエーションがある。
こんなの覚えられるかー!
と、キレる日本語学習者の顔が目に浮かぶ。
※ ちなみに、私が趣味で弾いているバイオリンは「丁 (ちょう)」と数えます。オーケストラ内では「本」を使います。よく考えたら不思議だな。
まあ、この数え方は単なる一例で、そういう「日本では環境の中で覚えられるけど、日本から出たら意識的に覚えないとダメなもの」というものはたくさんあるだろうなぁ、と改めて考え込んでしまった。
漢字にしても、街中に漢字があれば「あれ何て読むの?」みたいなシチュエーションはありうるけれど、日本から出てしまうとそういう機会はほとんどなくなる。
家庭で日本語を話すくらいでは、とうてい太刀打ちできなくなるわけですね。
今は英語がさっぱりわからなくて苦労している息子ではあるけれど、長くここにいればそれがいつか逆転する日がくる。
日本語は失ってほしくないけれど、補習校だけではその保持すら難しく、逆に土曜日のイベントを優先して学校を去っていく生徒も少なくない。
補習校を去ると、日本語能力の低下は歯止めが効かなくなるという話をよく聞く。
将来的に、アメリカで第二言語として日本語を学ぶことになるかもしれないことも、念頭に入れていかないといけないかもしれない。
***
お風呂でシャワーをあびながら、息子と一緒に節をつけて数えてみた。
♪ひとつふたつみっつ、よっついつつむっつ、ななつやっつここのつ、とーーーお
節をつけて覚えるのはわりと効果的なのでよく使う。
でも、数え歌を作るには、バリエーションが多すぎる。
途中でいろんな話をしていたら、息子が4月のことを
よんがつ!
と自信満々に言っていた。
先は長い…
ぽんほんぼんの歌、微笑ましいですねぇ~!日本らしいわ。
返信削除息子さんの「よんがつ」に負けないと思うんですが、、うちの夫(米人)は「しち(7)」が言えず、どうしても「ひっち!」となってしまいます。
どーでもいいですけどねー、外人だから、許されちゃうんですねー。
ちなみにうちの夫、日本語は”Devil's language"だって言うんですよ。
超x3難しい~!の言葉だかららしいです。
そこまで恐怖かっ!?って思いますけど。
大人が勉強しようと思ったら、覚える言葉がありすぎてやっぱり恐怖かな?
でも、そうそう。
呪文のように何度も繰り返して覚えるしかないですよね。
私たちが九九をやったように、がんばるしかないです。
ショートカット無しです!
おれんぢ猫さん、
返信削除いつもありがとうございます。
"Devil's language" とは言い得て妙ですね(笑)
でも気持ちはわかります。
抑揚はないし、単語の切れ目もわからないし、たくさんの同音異義語はあるし。
日本人が英語やった方が早いだろうなと思います。
どうしても「呪文」な勉強法じゃないとできないことってあるんですよね。
事あるごとに唱えることにします。
たまこ拝