アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2015/10/25

子どもの心のケア - 現地校2ヶ月 -

もうすぐサマータイムもおしまい。
紅葉はとてもきれいだったんだけど、短くて寂しかった。

近所の日本人の方々は、私と同じ、この夏にやってきた方ばかりである。
学校が始まって2か月。
聞くと、情緒が安定していないとか、荒れ気味だとか、あまりいい話を聞かない。
親も大変だけれど、子供たちはもっと大変だ。
いきなり現地校へ放り込まれて、みんなと同じように英語で授業を受ける。
宿題もある。
毎日「日本へ帰りたい」と言っている。

いつもハキハキしていたキンダーの女の子も、キレやすく、元気がなくなってきた。
話しかけても話しかけてもわからない言葉が返ってくる。
いじめられたときに(いじめっ子がいるらしい)、切り返したいけれどうまく返せない。
そしてまだ幼いために、自分の気持ちや状況を説明する言葉を持っていない。

ある2年生の子は「日本だったらクラスで一番だったのに、こっちにきたらただのバカだ。英語分からないし。」と言っているという。
そして、やっぱり帰りたいと言っている。
優秀な子は特にギャップに苦しむだろうと思う。
別に周りがバカにするとかいうことはないにしても、自分が辛い。

言葉でやり返せないから、どうしても手が出てしまう、と悩んでいるママもいた。
こちらは4年生。
学年が上がるにつれ、問題は複雑だ。
すでに仲のいいグループができている。
授業も難しい。
宿題もより複雑な課題が出る。

補習校も4年生くらいになると、脱落者が出る。
日本語の授業についていけなくなる子もいるし、課外活動が土曜日に入ることが多くなり、通学自体が難しくなるケースも出てくる。
特に男の子が顕著らしい。学年が上がるにつれて、男の子が少なくなる。
途中入学の男の子は辛い立場に追いやられることになる
クラスに男の子が少なく、しかもすでにグループもできており、さらに週に一度しか会わないとなると、仲良くなるまでやはり時間がかかる。

現地校も補習校もどちらも居場所がないと、子どもにとって心の拠り所がなくなってしまう。
うちの息子のように、一人っ子で一人遊びに慣れていて、特にそれほど集団遊びに執着しない子であればまだいいのかもしれないが(それはそれで問題はある)、日本でリーダーシップをとって集団遊びをしていたような子は、突然自分が誰からも必要とされていない虚脱感のようなものに襲われるのではないかと思う。
何しろ、自分の子供時代を思い出してもわかるように、子どもの世界は学校がすべてだ。
そこで居場所ができないことほど辛いことはないだろう。

最初の興奮が冷めてきて、この2か月目で疲れとストレスが溜まってきたんだろう。
どうやってガス抜きをしたらいいのだろう?

たいていの子は、ここを乗り越えて次のステップへ進むそうだ。
半年前後で何となく言っていることがわかってきて、友だちも増えてくる。
そこまでくれば、一安心。
でも、そこまでのケアは悩ましい。
たった半年。でも、子どもにとっての半年はとても長い。

***

補習校の面談で、先生に言われた。
「(学習面はいろいろあるけれど)編入生でとても大変だと思いますが、性格に救われていると思います」
「とっても明るいですし、みんなともすぐになじめて」
「あまり細かいことを気にしないんですね。それがいいんだと思います」
誉められているのか何なのか微妙ではあるけれど、少なくとも息子は持ち前の「マイペース」と「鈍感力」でこの時期を乗り切ろうとしているようだ。
現地校2週間の記事を以前上げたけれど、息子の性格に救われたようだ。
補習校初日、お迎えにいったら
「オレ、クラスで一番おもしろいかもしれない!」
「すっげー楽しい!明日も行きたい!毎日行きたい!」
と弾丸トークしていたくらいだからね。

でも、将来的にはその性格で苦労するだろうな。

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