アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2016/11/17

アメリカ現地校、保護者面談 - 2年目

ようやく現地校でも保護者面談をしてきた。
担任の先生によってやる時期が前後するのだけれど、一応、10月から12月までの間に全員やりきるというガイドラインはある。

結論から言うと、
「息子さんは特に問題ないです」
ということであった。

学力的には問題ないし、困っていることもないということであった。
先生自体が息子に興味がなくて、評価もどうでもいい、ということでない限り。

新学期早々トラブルを起こしたんだけど、それらに関しても特に言及されることもなかった。
素行にも問題がないということなんだろう(希望的観測)。
※トラブルに関しては
現地校での子供たちのトラブル
続・現地校での子供たちのトラブル

Spelling に関しては、「かなりいいです」とほめていただいた。
単語自体はそんなに難しくはないので、ほとんどの子はできて当たり前くらいなんだろうけど、ゼロから始めて苦節1年、聞いた単語を予習なしで書けるくらいまで成長してくれたことは、賞賛に値すると思う。
素晴らしい。

あとは、日本人はたいていそうなんだけど、算数の出来がいいということだった。
文章題もなんとかこなせるようになってきたし(たまに予想を外してとんちんかんな答えを書いたりするけど)、こちらも褒められた。

マイナス面としては、やはり会話の流暢性が今後の課題だということだった。
Reading/Writing は、レベル別で最下層グループに入れてもらって面倒を見てもらっており、内容もELLの先生と相談しながら進めているということだった。
最近は出てくる英語も単語からセンテンスへと移行してきている気がする。過渡期なのかもしれない。

それから、びっくりしたんだけど

机の中の整理ができません

と言われた。
そんなことまで...大事だけど...

机から出したものを、そのままじゃんじゃん上に重ねてしまうので、摩擦力が勝っているうちは何とかなるんだけど、重力が逆転すると雪崩を起こすということらしかった。
よく、ざらざらと下に物を落としているらしい。
想像に難くない。
大人でもそういう人いるけど。

そういえば、家で整理整頓の指導していない。
そもそも息子専用デスクがうちにないわ。
指導しなくちゃー。忘れていた。
これは家庭の仕事だわ。まずい。

というわけで、和やかなまま、15分くらいで終わった。

合間にちょいちょい
「息子さんは本当にゆかいなお子さんで」
「私はいつも笑わされています」
「よく鉛筆同士を戦わせていまして」
「鉛筆は鉛筆だよ、と指導しております」
とか言われた。
鉛筆同士を戦わせる之図
日本で通っていた小学校の面談の時にも言われた
まあでも、英語できなくてもそれなりに居場所があるみたいでよかった。
クラスに日本人もいるんだけど、その子とはそれほど仲がいいというわけでもなく、逆にローカルな子と仲良くやっているみたいだった。

***

先生と話している間(私はほとんどうなずいているだけだけど)、一つだけ確信したことがある。
息子の学力を支えているのは、

日本語力

であるということ。
母語の力強さを本当に本当に感じた。

補習校に通うことはそんなに簡単ではないけれど、今の彼を支えているのは、間違いなく日本語である。
日本語で勉強を理解しているからこそ、現地校の理解も早いのだと思う。
算数だけでなく、リーディング・ライティングに関しても、日本語で文章を組み立てられなければ英語で組み立てることはできないのだ。

先日、ちょっとおもしろい記事を読んだ。
「男の子は後半に伸びる」はウソか本当か。塾講師が考える「後半に強い子」はこんな子。
自発的な勉強を支えるのが、ズバリ「国語力」です。自分で教科書や参考書を読んで復習したり、分からない問題は解説を読んで考えてみたりなど、自発的な勉強には「読む」という行為が欠かせません。つまり、「読んで理解する」ということができない国語力の持ち主の子は、いくら受験後半にようやくヤル気に火がついて、自発的に勉強をしようとしても、勉強のクオリティは極めて低くなってしまうのです。
「読んで理解する」
これは、まさに言語力に他ならない。
現地校の算数の文章題ができない、というとき、できない理由はおおよそ二つある。
  1. 英語がわからない
  2. 問題の意味が分からない
英語がわからないだけなら、日本語で説明すればわかる。
でも、問題の意味が分からなければ、どんなに日本語で言葉を尽くしても分からないのである。
深刻なのは2.の方である。

それはELLの先生が口酸っぱく言っていることと、ほとんど同じだと思う。
「母語をしっかり育ててください。それが英語獲得の早道です」

***

ふと思い立って、昨年の様子はどうだったっけ、と読み返してみた。
アメリカ現地校、保護者面談
泣けた...そうか、新学期始まって2ヶ月しかたってなかったんだ。本当にがんばっていたんだなぁ。
今はさすがに先生の言っていることもだいぶわかってきたので、カーペットで寝そべったりはしなくなったけど、それでも大変な2ヶ月だっただろうなぁとしみじみしてしまった。

今にして思うと、昨年の先生はかなり良かった。
1年間がんばってこられたのも、担任の先生の力が大きかったと思う。
先生ありがとう。

私も昨年の今ごろは、運転免許取って何とか独り立ちできるとかできないとか、とにかく失敗続きで、本当にいっぱいいっぱいだった。
ワシントン州 運転免許の取得 - 免許証取得編 -
ハプニングが人を成長させる - 運転編 -

今すぐ1年前の自分のところへ行って、慰めてあげたいと思いました。

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