アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2016/11/02

現地校で図書室のボランティアを始めた

新学期が始まり、ボランティアのアレンジが終わった10月くらいから、毎週1回、息子のクラスの図書の時間にボランティアに入っている。
気軽にサインアップしたところ、「通年でお願いしまーす」と言われてちょっとビビったんだけど、仕方ないのでがんばって1年続けようと思う。

司書の先生は子どもたちのお世話で忙しいので、貸し出しカウンターと返ってきた本を元の位置に戻す作業が主な仕事である。だいたいはそれほど英語は使わないんだけど、「本の貸し出しは3冊までだよ」とか「おうちにある借りている本を返してくれないと、今日は貸せないよ」と言うことも必要なので、毎回手に汗を握る(いや、それほどじゃないけど)。

いろいろボランティアはあるけれど、図書室ボランティアは定期的に通うという点で他のボランティアと大きく違っている。息子の様子を見ることができるし、クラスメイトの顔も覚えられるし、中には私に話しかけてくれる子もいるし、いいこともいっぱいある。司書の先生との会話があまり弾まないのは残念だけど(私の英語力のせいだ)、それを除けば、本に囲まれる仕事は楽しい。

子供は容赦しないから、私の言っていることが全然伝わらなかったり早口でまくしたてられたりすることもあって、そのたびに軽く落ち込む。でも、やっぱり、学校で過ごす子供たちの顔を定期的にみられるのは特別な感じがする。
クラスにいる日本人が「おはよう!」と日本語で話しかけてくれることもあるし。これはとてもうれしい。

現地校ボランティア、勇気を出してまず一歩」にも書いたけれど、必要なのは、一歩を踏み出す勇気です。
私としては、「子供を現地校に放り込んでおいて、自分だけ家に引っ込む」というのは、やっぱりずるいんじゃないか?という思いがかなり強い。子供への引け目みたいなものがやっぱりある。
たかだか数十分のボランティアをするくらい、子供の努力に比べたら大したことない。
しかも、子供は環境を選べない。学校へ行けと言われれば、学校へ行くしかないのだから。
ボランティアに入れば、子供に日本語で教えてあげることもできる。自分の子どものヘルプにもなる。何しろ、行くとものすごく喜んでくれる。安心するんだろう。

昨年、「バレンタイン・パーティ - ボランティア参加の勧め -」に書いたとおり、このクラスパーティのボランティアに参加したのが、ほぼ初めてのボランティアだった。この時、私はすごく反省した。
こんなに息子は学校で苦労していたのか、と初めて気づいたのだった。
まあ、私もESLに通ったりして、それなりに自分をブラッシュアップすべくがんばっていはいたけれど、そんなことよりもっとやるべきことがあったはずだよね。

私の知り合いの中に「一年目はとにかく子供が心配で、何でもボランティアに入りまくっていた。当時は今よりもっと英語できなかったのに、どうやって乗り切ったか記憶がない」というツワモノがいる。頭が下がる。

子どもにとって一番大事な一年目にボランティアに入れるといいけれど、親にとっても不安定な一年目なので、親子ともども辛いところではある。だから、本当に無理は禁物です。不慣れな英語環境に無理やり入って、体調崩してしまった人も知っている。それじゃ、子供のサポートどころではない。

一に健康、二に体力です。

やろうかどうしようか迷っている方がいらしたら、迷うならやった方がいいよ、と助言させていただきます。
入学して半年弱くらいでボランティア参加できたのは、自分の目を覚ますという点でも良かったかなー、と個人的には思う。

えーと、最後に、
「たまこはどうせ英語ができるから気軽にボランティアできるんだろう」
みたいな風に取らないでほしいなーと思います。
図書室に入る前は、いつもケースを想定した文章を考えて、それを何度も何度も音読してから図書室に乗り込んでおります。想定会話通りには...もちろんならなくて困ることの方が多いけど。

何度も繰り返すけど、私の英語力はたかだかTOEIC600点くらいである。恥を忍んで何度も言っている。
600点と言えば、文法だってところどころ怪しいくらいで、会話なんてブロークンどころか単語つなげて何とかレベルである。
正直言えば、TOEIC300点だろうが600点だろうが、ネイティブにとっては同じだと思う。どちらにしたって、意思疎通がうまく取れないのは同じだからだ。
繰り上がり繰り下がりの足し算引き算ができるかできないかくらいの違いしかないと思う。

ここから何とか一ケタの掛け算割り算くらいまで行きたい。
ボランティアがきっかけになるかな?みたいな下心もないでもない。

2 件のコメント:

  1. たまこ様

    “1歩を踏み出す”本当に、本当に、、、ほんとぉ〜にそうですよね!大きく共感してしまいます。
    アメリカでの生活は、受け身でいると目の前を色んなモノ(主にチャンス)が見事に通り過ぎて行きますよねぇ。。。
    戸惑うことばかりだし、英語もままならないし、壁にぶち当たってばっかりで時には心が折れそうなくらいに傷だらけになるけど、焦ることなく、ゆっくりでも一歩を踏み出せば、着実に少しずつ自分と周りの世界が変わっていくと私は思うのです。

    ってな偉そうなことを言いつつ、一番焦っているのは当の本人なんですけどねぇ・・・エヘヘ(;^^)

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    1. renkonさん、

      いつもありがとうございます。
      ここでは、いろんな場面で一歩を踏み出す勇気を試されている気がします(笑)
      私もこんな偉そうなことを言いつつ、踏み出せないことの方がまだまだ多いです。ふふふ。

      他にも頑張っていらっしゃる方がいることがわかるだけで、本当に心強いです。

      たまこ拝

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