とうとうセルフカットに手を出した ~ 美容室難民の行く末 ~

↑私ではありません

さすがに、錆びた頭を使いすぎたので...いや、それほど使ってないけど...ここで軽いトークをしないとバランスが取れないたまこです。

髪の毛を10cmほど切った。

炊飯器みたいに膨れた頭をどうすることもできなくなってしまったのだ。
しかも恥じらいもせず「渡辺満里奈ちゃんみたいに」「剛力彩芽ちゃんみたいに」と言い続けてきたため、ここ15年くらいショートなので、頻回でメンテが必要であり、とうとう肩にかかるくらいまで伸びてしまって、いつでも寝ぐせ状態が続き、もともと貧乏くさいのが輪をかけて貧乏くさくなってしまったからである。
あと1か月半で日本に帰る予定なのに、どうにもがまんできなかった。

で。

美容室をどうするか。

日本の美容室で
「ぼくも金髪の人を切ったことあるんスけど、日本人の髪になれているとうまくいかないんスよね」
「逆に、ブロンドになれている美容師は、日本人の髪なんてうまく切れないと思うんスよ」
「中国系の美容師がいいかもしんないス」
と言われていた。

私はものすごく髪量が多い。すごく多い。
クセもひどい。

ママ友へのリサーチで、日本人美容室もちらほらあるみたいなんだけど、どこも日本と同様のサービスを受けられる、という以外、あまり芳しくない回答が多かった。
しかもチップもあるし、どうしても高くついてしまう。カラーリングしようものなら、お金だけでなく時間もかかる。
※ソイソースにもたまに載っている Yuko's は、唯一、腕も良くていいと聞いたことがあります。

とうとう自暴自棄になった私が出した結論↓

高くて満足いかないんだったら、そうだ、いっそのこと、自分で切っちまえ！

イエス！セルフカット！

いや、下町ロケットでブームになったときの阿部寛さんも自分で切っていると言っていたし、この間見た「ダウンタウンなう」で、阿川佐和子さんも「時間が無駄だからずーっと自分で切っているわよ。意外と上手でしょ？」と言っていたし！

自分で切れば、満足いかなくてもタダだししょうがないで済む。どうせ髪は伸びる。
でも一応、髪が伸びるまで帽子で頭を隠し続けるわけにもいかないから、Youtubeで予習しましたわよ。
（「セルフカット」で検索すると、いっぱい出てくる。）

ちなみに、カットするときに使った道具は以下の通り。

• 手鏡
• コーム
• ケープ
• すきバサミ
• ヘアクリップ（6個）

ハサミ以外はダイソーである！
ダイソーえらい！
ダイソーなかったらアメリカ生活辛いわ！

やっぱり、ハサミだけはダイソー製品ダメでした。
切れ味が悪い。本当に悪い。切れないハサミでセルフカットは地獄です。
うちにはたまたま、だんなさんが東急ハンズかなんかで買ってきた1000円くらいのすきバサミがあったので、それを重宝した。
（付き合っているときから、彼の髪を切らされていた。）

いやでも、切っている間、「私はここまで落ちぶれたか」と、つまらないプライドがムクムクと沸きあがっておりました...
だって、私がかつて自分で髪を切っている、と言った人たちは、ちょっと変わった人が多かったから。
貧乏学生が仕方なく自分で切ったケースもあったけれど、金も時間ももったいない、とか、服装をはじめ、自分の見た目をまったく気にしない人とか。彼らは切りすぎて10円ハゲみたいになっても、前髪がこけしみたいに直線になっても気にしない。
私は気にするぞ。40代とはいえ、まだ恥じらいが残っている。
髪の毛多くて良かった。多少失敗してもバレない。

ただ、誤算だったのは、髪の毛を切るとすぐにバレることだ。当たり前だけど。10cmも切ったし。

そして決まってこう聞かれる。
「切ったの？どこで？」

どこで......言えない......

結局秘密にはできないので白状するんだけど、後頭部を見せてと言われても、それだけは勘弁してもらっている。だってひどいから...いや、どうせ見られるんだけど...

うちではこれをもって、とうとう家族全員の髪の毛を私が切ることになりました。

***

その日、うちの男子どもは私の髪の毛が短くなったことに1ミリも気づかなかった。
息子なんて「え？オレ全然気が付かなかったー。本当？」などど言いやがった。
お母さんの見た目なんて、どうでもいいんだな。