今日は現実逃避モード全開で頑張ります。
大統領選が近づいてきた。
すごいなーと思ったのは、ロバート・デ・ニーロが、公然とトランプのことをディスっていたことである。
日本なんか、石田純一が都知事選に出馬もしていないのに、すっかり干されちゃったからね。ドナルド・トランプに、ロバート・デ・ニーロがブチ切れ。— ブルドッグ (@Bulldog_noh8) October 8, 2016
ザッと訳してみたけど、もう何ていうか、出てくるワードひとつひとつが凄まじいです。笑 pic.twitter.com/tZ57w91iHI
このベルビュー近辺はそもそもアジア人がものすごくいっぱいいるし、そもそもシアトル市長もゲイだし、かなりリベラルな地域だと思う。買い物をしていても、レジの人はすごくフレンドリーに話しかけてくれるし、今のところ、とくに人種で差別されたとか嫌な思いをしたということはない。
まあ、私も深くかかわっていないからなのかもしれないけれど。
だから、けっこうこの手の話題はショックだった。
ニューヨーク・タイムズ紙のアジア系アメリカ人(アメリカ生まれの男性)レポーターがベビーカーを押して歩いていたら、マンハッタンのお金持ちそうな女性に「中国に帰れ、おまえのくそったれな国に帰れ」と怒鳴りつけられたとのこと。トランプのせいか、アジア人差別も表面化している。 https://t.co/FhybC4ZRHK— 渡辺由佳里 Yukari Watanab (@YukariWatanabe) October 10, 2016
やはり、アメリカの東海岸は、それなりにいろいろとあるのかもしれない。今回トランプが大統領選に出てきて私が一番感じてたのはこのことです。道端や店などで会う白人(店員含む)の私に対する態度に微妙な嫌悪感が含まれ始めたというか、これまで出したらダメだったものにトランプのおかげでOKが出た的な。昨日の討論会でもヒラリーが「イジメが増えてる」て言ってたし。 https://t.co/68vNaMobOz— Hiroyuki Takenaga (@nynuts) October 10, 2016
以前、ニュージャージーからこちらに引っ越してきた、という日本人の方と話したことがあるんだけど、向こうでは「ニュージャージー生まれのニュージャージー育ち、ニュージャージーで就職」みたいな純粋培養の「ニュージャージー」市民が結構いっぱいいて、その閉鎖性から、差別ではないものの、生粋のニュージャージー人にしか伝わらない一子相伝的な情報がたくさんあり、なかなか外部の人には、ましてや外国人になんか情報は開示してもらえなかったと言っていた。
「こっちに来たら、Webに全部公開されていて、逆にどこから探したらいいのかわからなくて困っている」
と驚いていた。
そんなに違うのか。
ここにいると、あまりそういう「不穏なムード」は感じないし、むしろトランプの話は「お笑いネタ」くらいの扱いだったので、ちょっと考えさせられてしまった。
「差別意識」というのは、多かれ少なかれ、誰しもの心の中にあって、ふだんは理性で押さえているんだけど、流れがあれば、いつでもどこでも発動できるくらい、不安定なものなのだろう。
私だって、息子が優秀でカリスマがあって将来有望とか言われたら、周りの人を見下し始めてしまうかもしれない(残念ながら、その心配は微塵もないけど)。
アメリカに住む一人の移民としては、トランプが当選したらどうすんのかな、みたいな漠然とした不安はなんとなくある。
だんなさんの会社はアメリカ資本のアメリカの会社なんだけど、チームに所属する人たちの母語のマジョリティはスペイン語である。次いで中国語&インド系。
ミーティングもだんなさんが部屋に入るまで、スパニッシュで談笑しているんだそうだ。
生粋のいわゆるアメリカ人は、ほとんどいないと言っていた。測定誤差レベル。
トランプが当選したら、カナダで働こう、と冗談とも本気ともわからない話をしているんだそうだ。
みんな移民だから、チームごと移動できるよな。
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