アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2016/10/12

大統領選が近づいてきた(現実逃避モード)

子供同士のトラブルと、現地校の担任がイマイチなことと、補習校の保護者同士のことと、いろいろあって、最近ぐったりのたまこです。
今日は現実逃避モード全開で頑張ります。

大統領選が近づいてきた。

すごいなーと思ったのは、ロバート・デ・ニーロが、公然とトランプのことをディスっていたことである。
日本なんか、石田純一が都知事選に出馬もしていないのに、すっかり干されちゃったからね。

このベルビュー近辺はそもそもアジア人がものすごくいっぱいいるし、そもそもシアトル市長もゲイだし、かなりリベラルな地域だと思う。買い物をしていても、レジの人はすごくフレンドリーに話しかけてくれるし、今のところ、とくに人種で差別されたとか嫌な思いをしたということはない。
まあ、私も深くかかわっていないからなのかもしれないけれど。

だから、けっこうこの手の話題はショックだった。

やはり、アメリカの東海岸は、それなりにいろいろとあるのかもしれない。
以前、ニュージャージーからこちらに引っ越してきた、という日本人の方と話したことがあるんだけど、向こうでは「ニュージャージー生まれのニュージャージー育ち、ニュージャージーで就職」みたいな純粋培養の「ニュージャージー」市民が結構いっぱいいて、その閉鎖性から、差別ではないものの、生粋のニュージャージー人にしか伝わらない一子相伝的な情報がたくさんあり、なかなか外部の人には、ましてや外国人になんか情報は開示してもらえなかったと言っていた。
「こっちに来たら、Webに全部公開されていて、逆にどこから探したらいいのかわからなくて困っている」
と驚いていた。

そんなに違うのか。

ここにいると、あまりそういう「不穏なムード」は感じないし、むしろトランプの話は「お笑いネタ」くらいの扱いだったので、ちょっと考えさせられてしまった。
「差別意識」というのは、多かれ少なかれ、誰しもの心の中にあって、ふだんは理性で押さえているんだけど、流れがあれば、いつでもどこでも発動できるくらい、不安定なものなのだろう。
私だって、息子が優秀でカリスマがあって将来有望とか言われたら、周りの人を見下し始めてしまうかもしれない(残念ながら、その心配は微塵もないけど)。

アメリカに住む一人の移民としては、トランプが当選したらどうすんのかな、みたいな漠然とした不安はなんとなくある。

だんなさんの会社はアメリカ資本のアメリカの会社なんだけど、チームに所属する人たちの母語のマジョリティはスペイン語である。次いで中国語&インド系。
ミーティングもだんなさんが部屋に入るまで、スパニッシュで談笑しているんだそうだ。
生粋のいわゆるアメリカ人は、ほとんどいないと言っていた。測定誤差レベル。
トランプが当選したら、カナダで働こう、と冗談とも本気ともわからない話をしているんだそうだ。
みんな移民だから、チームごと移動できるよな。

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