アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2017/10/14

車がレッカーされた話

最近、ブログを書いていることがだんなさんにバレて、事あるごとに
「これをブログに書くつもりだろー、わはは」
みたいなことをチクチク言われているたまこです。
「豆腐の角に頭ぶつけて死ね」という言葉ほど、彼に投げつけるにふさわしいセリフはないと思っています。
でも、私は知っている。
やつもゴルフブログをやっていることを。
お互い、あんたのブログなんか絶対読まねぇぞ、というところだけ意見が一致している。

というわけで、またしてもだんなさんに「ブログに書くんだろ」と言われた事件が発生した。
おうおう、書いてやるわよ。ふんだ。

私の車がレッカーされた。
そもそもの始まりは、バッテリーが上がってしまったところからである。

前日、エンジンのかかりが何となくおかしいな、と思っていたのだが、ある朝、エンジンを掛けようとしたところ、
プスンプスン...
と言ったっきり、ぶるるるん...という軽快な音がでない。
やばい、エンジンがかからない。

慌ててだんなさんに電話を入れたら、「バッテリーじゃない?」と言う。
でも、バッテリーが上がるようなことはしていないはず。ライトもちゃんと消えているし、先日取りつけたドライブレコーダーも電源が落ちている。
でも、どちらにしてもエンジンがかからないことには変わらないので、保険屋に連絡を入れる(Webでできる)。
15分くらいでロードサービスの人が来てくれたんだけど、スペイン語訛りが激しくてさっぱり聞き取れない。全然言っていることが分からなくて会話がとんちんかんになっちゃって、本当にごめんなさい。

でまあ、やっぱりバッテリーが上がっていたようで、担当の人が手慣れた様子で発電機をバッテリーにつないであっという間にエンジンがかかるようにしてくれた(ちなみに、これを "Jump Start" と呼ぶ)。
「少なくとも15分はエンジンを止めちゃだめですよ。充電しないといけないから」
と言い残して、彼らは去って行った。

15分...

アパートの地下駐車場でエンジンかけたままにしておくのは、やはり抵抗があったので、30分で行って帰って来られる辺りまでドライブすることにした。
そもそもバッテリーが上がったことに気づいたのは、息子のお弁当にスプーン類を入れるのを忘れてしまってそれを学校に届けようと思ったからなんだけど、仕方ないので学校まで徒歩で往復してきたばかりである(あとで友だちにその話をしたら、「学校にもスプーンあるよ」と言うことだったので、これもまた無駄だった)。
必要な時に車がなくて、必要もないのに30分も車でうろうろしなくちゃいけないなんて、本当に無駄だ。さっぱりエコじゃない。

その後、うまく充電されたのか、エンジンは問題なくなった。
ここまではよかった。
ところがその次の日、エンジンを掛けようとしたら、今度はうんともすんとも言わない。昨日よりヤバい気がする。やっぱりバッテリーだろうか。
...ふと気づいた。車内が明るくないだろうか?
見上げるとルームランプが煌々と点いている。

ひゃー!これじゃない?バッテリー上がっちゃった原因は?

どうやらドライブレコーダーを取りつける時に点けて、そのまま忘れてしまったようである。3日間ランプつけっぱなしだったことになる。
ああ...バカじゃないだろうか。
昼間しか運転しないから気づかなかった。
ルームランプは点いていてもアラート音出ないもんな...

自分のバカさ加減を呪いながら、また同じ手順でロードサービスを呼ぶ。
今度もひどいスペイン語訛りでやっぱりさっぱり聞き取れない。
ところが今度は担当の人が
「これはバッテリーじゃないね」
と言い放った。
「もう一回保険屋に連絡して、レッカーしてもらって」
と言い残して立ち去って行った。

がーん💀

だんなさんにしょぼくれてその話をしたら、
「大丈夫。ダメだったら新しい車買ってあげるから」
とセレブ臭ちらつかせてきた。ダメとかやめて!

というわけで
レッカーしますぜー
私の車は連れていかれることに。
動かなくなったのに気づいたのが土曜日の夕方だったため、月曜日の午前中のことでございました。日曜日は気が気じゃなかったわ。

このレッカー車のおじさんもスペイン語訛りが激しかった。この国のロードサービスは、メキシコ人に独占されているのであろうか。
しかもこのおじさん、私が言うのもナンだけどひどい方向音痴で、後ろからだんなさんの車で付いていったんだけど、とにかくルートの取り方がおかしい。あげくに、修理工場の目の前で路肩に止めて「場所がわからないから、オレの前を走ってくれないか?」とか言ってきた。いやいやそこだから、間違ってないから、みたいなやり取りまで発生した。
方向音痴でこういう仕事していると、いろいろ困らないんだろうか。

結局、バッテリーがお亡くなりになっていた。
エンジンにトラブルがあるわけじゃないから、バッテリーの交換だけで済んだ。工場に着いてから、正味30分くらいで終了した。税込み$200なり。

でも、今回はアパートの駐車場で動かなくなったわけだし、本当に運が良かったと思う。遠い路上で動かなくなったりしたら、一人でちゃんと対処できるか自信がない。
今回、私がオロオロしていたら、だんなさんが
「オレなんか、走っている途中でボンネットから煙が出てきたことあってさ、それだって何とかなるんだから大丈夫だよ」
などとろくでもない経験談を語り出した。慰めてもらうというより、恐怖におののくばかりである。

私の車はそもそも中古で買ったものだし、だんなさんが「ミニカー」と呼ぶくらい小さな車なので元々バッテリー自体がそれほど性能のいいものではなかったんだろうと思う。それに加えて一度バッテリーが上がってしまって負荷をかけ、寿命を縮めてしまったみたいだった。私の不注意が原因だったわけだ。
どちらにしても、バッテリーの寿命はそろそろ怪しかったんだと思うので、いい機会だったと思うことにする。

車も人間も健康が一番である。特に海外では。
座右の銘として、床の間に飾りたいくらいだ。

***

さて、最初にバッテリーが上がった時に充電のためドライブして行ったのは、ウェストミンスター寺院である。

ここの魅力はやはり、ものすごく広い駐車場である。しかも、イベントがない限り、ほとんど車の出入りがなく、だいたいいつもガラガラである。
補習校の古本市をここで開催することが多い。)
久しぶりに来たけれど、相変わらずきれいで広くて素晴らしい駐車場だった。

なぜここを思い出したかと言うと、ちょうど2年前、運転免許を取るために苦労していたころ、ここでよく駐車の練習などをしたからである。
初めてここで運転したときは本当に怖くて、全然スピードも出せなくて、自分が一人で運転できるようになるなんて1ビットも信じられなかった。ここで声を上げて泣いたこともあった。
だから、今回一人でここまで来て、特に緊張することもなく駐車場に入って適当な場所で止まって少し時間を潰して、なんてことをしていたら感慨深い気持ちになった。

当時の自分に
「大丈夫、できるようになるよ」
って励ましてあげたい、と思いました。

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