アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2018/11/22

現地校3年+αの息子の英語力 - 9歳4年生 -

最近、Science (理科)の授業が面白いのか、息子がよく話してくれる。
(基本的に、彼は勉強が好きじゃないし、学校も全然好きじゃない。)

息子の現在の英語力

いきなり
「山が一気に崩れる理由って何があるかわかる?」
と聞かれた。
は???
さっぱり意味が分からない。質問の意図もわからない。

息子の要点を得ない話を無理やりまとめると、
「山に雨が降り、crackに水がたまり、それが凍って、さらに年月が経って気候変動が起こり、その氷が溶けると一気に山が崩れる」
という学校で習ったサイエンスの話だった。
怪しいマジシャンとかの夢物語ではなかった。

"crack"を「裂け目」といった日本語に置換できなかったのはおしいけれど、ほぼ授業を理解しているといっていいと思う。素晴らしい成長だ。
でも、本人に
「英語はだいぶわかるようになったんじゃない?英語聞き取れるなー、みたいな感覚になったことある?」
と聞いたら、「ぜんぜん」と返ってきた。本人としては、まだまだ不自由みたいである。
(実際、成績を見ると、Listening以外はあまり芳しくない。)

なるべく早く英語力を上げたい

最近、渡米されてきた方々とお話しする機会がたくさんあって、
「なんとか子供の英語力を伸ばしたい、なるべく早く」
という思いをよく聞く。
私もそうだった。そして今もそうだ。いまだに。もう4年目に突入したというのに。
日本語で話す機会が多いというのが一番の問題だというのは理解している。この記事を読み返して、うわ、やばい、と思った。
息子の英語力が伸びない - 現地校2年2ヶ月 - - テンパり母のアメリカで子育て

息子の英語の伸びが、今現在も芳しくない。
ここらでひとつ、tutorに手を出そうか、とか、英語の塾に入れた方が、とか思わないでもない。まわりの話を聞いても、最初の数か月はtutorをつけていたよ、という話をよく聞く。
でも、やっぱり、毎日学校でさんざん英語を浴びてきて、さらに、そこからまた英語のレッスン受けろとは、とても言えなかった。しかも、本人はとにかく勉強嫌いだし。やる気があればね…

だから、悪あがきじゃないけど、毎日英語の本を音読させたり(させなかったり…)したりして、まあ、なんとなくやっている感を出してはみているんだけど、どうなんでしょうか。誰に聞いても日本語だろうと英語だろうと、音読だよ、音読!と言われたので…

あと、会話だけ練習してもダメだよ、とも言われたことがある。
テーマもゴールもなく、ただひたすら何となく会話をしてみる練習をしたところで、便利なフレーズをマルっと覚えるだけで定着しないし応用もきかない。それよりも、文章を書く練習とか(写すだけでも)、文章を体系的に学ぶとか、読む練習をした方が、実は近道ですよ、と言われた。しごくもっともだと思った。
その時薦められたワークブック;
Spectrum Language Arts, Grade 4

語学習得にはやはり時間が必要

ただ、当たり前なんだけど、そういう正攻法で学んだとしても、結局、そんな数か月でぺらぺらになるなんてことはない。そして、もしぺらぺらに見えたとしてもひょっとしたら発音がいいからそう見えるだけで、クラスメイトや先生などとコミュニケーションが正しくとれているか、とか、授業を正しく理解できるレベルなのか、とか、そういうことを言い出すと、それはとても数か月では到達できないゴールである。

英語習得までの山道を上っていると、あまりにも頂上が高くて雲に隠れて見えず、途方に暮れる。同じところをぐるぐると回っているだけのように感じられることもある。あまりにも険しくて、挫折しそうになることもあると思う。
でも、上ってみるとわかるんだけど、たまに振り返って自分が上ってきた道のりを見てみると、下界がずいぶん下に広がっていて、かなり見晴らしがよくなっているのに気づく。
練習し続けていれば、その練習量だけは裏切らない。自分が感じられなかったとしても、それは無駄にはなっていないはずだ。

・・・ということに気付いたのは、過去の自分の記事を読み返してみたとき。ブログやっていてよかったわ。
テンパり母のアメリカで子育て: ELL

とくにこの記事とか。
現地校4か月の息子の英語力 - 6歳1年生 - - テンパり母のアメリカで子育て

息子は本当によくがんばっていたなぁ、と泣ける。
たったの4か月でこんなに読めるようになっていたのか、こんなに聞けるようになっていたのか、すごい、ただただすごいな、と思った。

だから(という単純な話ではないのだけれど)、渡米間もなくは、「子供がなるべく早く現地校になじんで英語が少しでも使えるようになってほしい」と気持ちがはやるのは本当によくわかる。わかるけれど、数か月は辛抱が必要だ。語学取得は個人差が大きいし、他の子と比べるのもよくない。ただただ、わが子の数日前、数週間前、数か月前と比べてその成長を褒める、認める、それを積み重ねていくしかない。

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