アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2018/05/11

グリーンカードが来た ~ 面接篇 ~

前回の続き。
グリーンカードの面接について。

肝心の面接はどうだったのか

だんなさんの会社が面接に付き添ってくれる弁護士(おそらく移民専門)をあてがってくれ、事前に電話で内容の説明などをしてくれた。これはわりと役に立った。今までグリーンカード関連でさまざまな弁護士がサポートしてくれたわけだけれど、たいていはほとんど役に立たなかった。最後の最後で優秀な人がきた。嬉しい。
当日、面接の待合室で彼女と落ち合ったのだが、そこでドキュメント類にサインしろと言われた。何のドキュメントだったのか、よくわからない。サインしている間に名前を呼ばれた。待ち時間ゼロだった。まさかの。

調子のいい面接官

面接官の個室らしき部屋に通された。
薄毛でおなかがズボンのベルトに乗っていて、終始ニコニコしているいわゆるアメリカ人のおじさんだった。朝早くからダイエット・コークを飲んでいた。
(見た目は芋洗坂係長に似ている。)
まず、身分証明書(免許証)で本人確認したのち、それぞれ指紋を取られる(人差し指だった)。その後、立って右手を挙げて宣誓する。われわれは "Yes" と答えるだけ。
最初に、私とだんなさんがそれぞれの実親の名前を聞かれた。本人確認のためだろうか。
あとは、おじさん(面接官)が質問紙を読み上げ、すべてに "No" と答える。
内容は、
  • 今まで逮捕されたことはあるか
  • 銃を所持したことはあるか
  • 薬物を所持したことはあるか
などなど。言っていることはよくわからないけれど、とにかくいけないことをしたことはあるか、と聞いているっぽいのですべて "No"。
ひとりずつ同じ質問が繰り返される。

この面接官、ものすごくお調子者風。ちょいちょい冗談を挟んでくる。たぶん、日本人だったら、話すたびにダジャレ挟んでくるタイプ。
息子には
「君には質問しないからね、安心していてね」
と声をかけておきながら
「君何年生?」「どこの学校?」
などとただの興味半分で質問したりして(たいくつさせないための気遣いだったのかもしれないけど)、あげくに大人への質問の流れで
「君、今までに人殺したことないよね?」
と聞いたりして、ちょっと本当にそういうのやめて~、と思ったりした。

結果はその場で教えてくれる

そういう調子のいい面接官が、すべて終わった後、
「はい、ではこれですべて承認されました」
と、パソコンに何やら打ち込みながら教えてくれた。
到着してから20分くらいだった。
息子に
「これで終わりだよ。残念だね、まだ学校間に合っちゃうね」
と話しかけていた。息子はすごく嫌そうだった。「おれ、学校行くの?」
フレンドリーと言えばフレンドリーでいいけど、こっちは真剣に聞いているのにただの冗談だったりして、ふつうにやってくれていいんだよ、本当に。
でも、もしかしたら、間に冗談挟まないと死んじゃうのかもしれない。

やっぱり、忘れ物をしていた

こんな調子のいい面接官で、用意した様々な書類(婚姻証明とか戸籍謄本とか、それらの英訳と日本国総領事館まで取りに行った英文証明書類)は必要なかった。でも、私たちが必要なかっただけで、場合によっては必要になるかもしれない。
一番変だなと思ったのが健康診断書だった。これも提出を求められなかった。
ところがやっぱり。
付き添いの弁護人から10時過ぎくらいに連絡があった。
「面接官が健康診断書を受け取るのを忘れたそうなので、届けに来るか郵送してください」
あのタヌキ爺、やっぱりやりやがったな。
というわけで、だんなさんは「こんなことでカードの受け取りが遅くなるのはかなわん」と言って届けに行ってくれた。えらい。

面接後の注意事項

面接後、付き添いの弁護士からさまざまな注意があった。
  • カードは4~6週間で届く
  • なるべくカードが届くまでは出国しない
6月下旬から体験入学のために日本に帰る予定だったので、それに間に合ってよかった。もし被るようであれば、今年はあきらめなくてはいけなかったかもしれない。また、日本に帰っている間に面接予定日が郵送されてきて、しかもそれが帰米前だったら、また面倒くさかったかもしれない。危なかった。

***

というわけで、面接の予約さえ来れば、そして面接さえ滞りなく終了すれば、カードはすぐ届く(たぶん)。弁護士には4~6週間、と言われたにもかかわらず、1週間くらいで手元に届いた。いろいろと待たされたけれど、最後だけはスピード決済で、本当に本当に良かった。

これでしばらく安心してアメリカで暮らせます。

ところで、「グリーン・カード」という映画、ご存じですか?
独身では都合の悪いアメリカ人女性とグリーンカードの欲しい移民男性が偽装結婚して、結局バレて男性は強制送還されちゃうんだけど、オチがわかっていてもじんわり温かくなる話です。
学生の時にビデオを借りて見たんだけど、すごく良かった。また見たい。


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2 件のコメント:

  1. こちらでは、めっちゃお久しぶりですぅ~(^o^)/

    ホントに、本当ぉ~にお疲れ様でした。
    きっと長く感じられる道のりでしたよねぇ。。。

    私も、グリーンカード取得までが、元旦那さんのお蔭で無駄に長かったので、お気持ちすっごくすっごく解ります!!!
    自分の時のことを思い出しちゃいました。

    でも、取得したての嬉しいところに水を差すようで申し訳ないのですが、所詮グリーンカード"ビザ"なんですよねぇ、、、やっぱり市民権とは社会的に雲泥の差!


    住んでいると、その差を痛感する事って有りませんか?
    永住できるっていう権利を与えられただけ、、、
    就労可能だけど、だからって必ず就職できるって保証どこにもないですもんね。


    まぁ、普通に生活してたらなんの支障も感じないし、あの白頭鷲のマークが入ったブルーのパスポートにはなんの魅力も感じないないので、別にこのままで良いんですけれどもね。。。日本国籍捨てたら再取得不可能に近いし。(実例知ってるので)

    じゃぁ、差ってイッタイなんなんだよ、、、って話ですが。
    またそのお話は、お目にかかれた時にでも、ってことで~

    では、また。

    再度、本当におめでとうございました!

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    1. RENKONさん、

      どうもありがとうございます!
      長かった~長かったけど、それでも短い方だよって言われて、これがさらに続くの辛いだろうなって思いました。
      そうですね、大事な場面では市民権との差別化もちろんあって、もしかしたら将来息子が困ることになるかもしれないですが、当面は会社からようやく離れられた、自立した、というのでホッとしました。ある日突然解雇されて、そのあと数十日以内に帰国しなくちゃいけないということになると、本当に大変ですからね。こちらの会社は本当に突然レイオフしたりするので油断なりません(笑)

      あと、ヨーロッパの空港にお勤めの友達がいるのですが、やはり日本のパスポートは最強だと言っていました。肌で感じていないのでどの辺がどう最強なのかわからないのですが、やはり、日本国籍は失いたくない、ていうか、二重国籍を早く認めてくれたらいいんですよね、何なんでしょうね、日本政府は。

      RENKONさんも、今は本当に大変そうですが、陰ながらものすごく応援しています。
      すべて終わったら、お祝いさせてくださいませ!

      たまこ拝

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