アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2018/01/15

文字入力はキーボードだけじゃない

先日アップした「アメリカ現地校のIT化」という記事の中で、こんなことを書いた。
息子が一人立ちする頃には実際に手で書くよりももっと、タイピングできるかということの方が大事になってくるはずだ。
いやいや、待てよ。
このツイートにガーン、となりました。

何がタイピングよ?息子が大きくなる頃は、入力デバイスはキーボードだけじゃないよ、と。今私たちが目にしているもの以外の新しいデバイスも出てくるだろうよ。
本当に無知で申し訳ありません。

むかーし、予備校で働いていたことがあるんだけど、そこの化学の先生が本当に素晴らしくて、その先生が予備校の機関誌にコラムを書いてくださったことがあった。
とてもいいコラムで、何度も読み返したので内容をよく覚えている。
あるCMを見た。
新婚カップルがいる。奥さんが旦那さんにFAXで買い物を頼む。
最初見た時「なんて甘ったるい」と思ったが、旦那さんが家に帰ってくると二人は手話で会話をする。
その時、体を雷で撃たれたような衝撃を受けた。
人を救うのは医者だけじゃない、科学も人を救うのだ。
そうだ、医者だけが人を救うんじゃないんだ、と思った。

識字障害(ディスレクシア)の人も、目の不自由な人も、肢体が不自由な人も、たくさんの技術者の努力のおかげで文章を書いたり読んだりすることができるようになってきた。
いろんな人がいて、その様々な要望に対してたくさんのオプションが生まれて、その中から自分に一番適したツールで生活を快適にしていく。

何らかの理由でタイピングできなくても、音声入力でも、黒目の動きでも、まばたきの数でも、その他いろんな技術で自分の意思を伝えるツールが増えつつある。
おそらく、それで救われる人はたくさんいるんだろう。

ITの一面だけを見て「コンピューター使えないとサ」みたいなことを発言して本当に恥ずかしい。大変失礼いたしました。

***

どちらにしても、日本の学校現場にももう少しIT化の波が来てほしいと思う。

いろいろな事情はあるとは思うけれど(アメリカ現地校でも予算の関係でIT化せざるを得ないという事情もあったそうだけれど)、小学生のうちから電子媒体を使って文章を書いてそれをスマートボードでプレゼンする、みたいなことをやっているアメリカと比べてしまうと、大学に入っていきなり卒論なんて、それは書けないんじゃないか、そしてそういうところだけにフォーカスして、社会で使える人間を育成する大学とか、アカデミックって何なのか、と思います。

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