アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2016/03/01

ワークショップのボランティア - Toymaker -

話が前後するのだけれど、mid-winter break明けすぐに、Toymaker というワークショップが学校であって、ボランティアを募集していたので参加してきた。
School of Toy

ボランティアは、ワークショップで使う道具を机に並べて準備し、ワークショップが始まったら、子どもたちの手伝いをする。
こんな感じのものを作って、真ん中の板と輪ゴムの力で水の上を走るオモチャができる。
これにストローと目玉クリップで旗を立てたりしてデコレーションする。
できた船を冒頭の写真のように水の上に走らせてみる。

インストラクターが
この船に完成はないよ。
どうして走らないのか?
走るように工夫する。
もっと速く走れないか?
また工夫する。
これの繰り返しだよ
と言っていた。

このワークショップはよくできていて、簡易なのこぎりで板の真ん中で切ったり(目盛りがついているので真ん中はすぐわかる)、釘を差す穴も事前に開いているので間違えも少ない。
みんなそれなりの完成度で船が短時間でできあがるのである。

子供たちは大騒ぎで船を走らせていた。
いつもまったくやる気のない息子も、この日は楽しそうだった。

作業をやっていて気づいたんだけど、息子が作業が遅かったり人の話をさっぱり聞いていないのは、英語がわからないことだけが原因じゃないみたいだ、ということだ。
息子は英語がわからないからうまくいかないわけじゃなくて、根本的にすっぽり何かが抜け落ちているみたいだ。
実際、英語がネイティブの子供たちでも、息子と同じようなペースで「おいおい、大丈夫かよ」みたいな子はけっこうたくさんいて、そう言えば、日本の学校でも息子は「おいおい、大丈夫かよ」みたいな行動がたくさん見られたよなーと思い出したくもない現実を思い出してしまった。
慣れない英語環境でがんばっているから、という負い目(?)があって、甘く見ていたんだけど、いやいや、これは甘やかしてはいけないぞ…

でもよくよく考えたら、日本だったら図工の時間にやりそうな内容ではある。
日本の義務教育すばらしい。

というわけで、写真も撮り放題だし、息子の様子もわかるし、他の知り合いのお子さんの様子もわかるし、ボランティアお勧めです。

***

今回、このワークショップに参加して、いくつか単語を覚えてきたのでその記録。
elastic band: 輪ゴム
"elastic" と何度もインストラクターが言うので、 "elastic" って何だっけ?と思ったらゴムのことだった。
「ゴム」ってオランダ語なのね。
ちなみに、ゴムの木は "a rubber tree".
rigid: (形)硬くて曲がらない
木の板を指して、"rigid"とか"hard"とか言っていた。
rigidって小学生が使うような単語ではないと思っていたので、これも驚いた。

単語の印象は、自分が学校で習ってきた経過とリンクしてしまっているので、現地校で先生がふつうに使っていたりするとびっくりすることがある。
このワークショップでも
air, liquid, solid, property...
などなど、日本語だと概念がちょっと難しい単語を子供たちがふつうに使っていた。
息子も「ELLで liquid, solid は習ったよ」と言っていた。
(しかも、"liquid" の発音を直された。)
確かに、英語だと別に難しい単語でも何でもないかも。
言語はつくづく文化だなあと思う。

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