アメリカの小学校でお誕生日を迎える

記事にするのをすっかり忘れていたんだけど、2月末に、息子が7歳になった。

7歳ですよ、7歳。
響きがもう、幼児じゃない。

身長もにょきにょき伸びて、130cm くらいある。
布団で寝ている姿を見ても、大きくてびっくりする。

誕生日の前日の放課後、現地校の担任の先生からメールが来た。

おそらく明日は息子くんのお誕生日のはずです。
クラスでお誕生日を迎えるお子さんには、家から好きな本を持ってくるように言っています。
その本をクラスみんなの前で読むのです。
クラスのみんなは、息子くんが本を読んでくれるのを楽しみにしています。
日本語の本でもいいので、明日持たせていただけますか？

だから、なぜいつも前日なのよ？

ここでいろいろ謎が解けた。

アメリカでは、お誕生日の子がクラスのみんなにちょっとしたプレゼントをする習わしがある。
息子もたまに、鉛筆やらスーパーボールやらをもらってくることがあった。
そういう「ちょっとしたプレゼント」を渡す機会が多いので、パーティシティみたいなパーティグッズ専門店には20個入り$5みたいな、ちょっと振り回すとすぐに壊れるおもちゃがたくさん売られている。

だから、私は「お誕生日は知らんぷりして逃げ切ろう」と、姑息なことを考えていたのだ。
そうか、担任からリマインダーが来る形式なのか。
それだと逃れられないよね。

というわけで、急いでパーティシティへ息子を連れて買い物に出かけなくてはならないはめになった。
3時過ぎなんて道路混んでるんだよー！うわーん！

無理やり車線変更したせいで後ろの車に怒られながら、着いたら息子が寝ちゃっていて超不機嫌なまま買い物に付き合わせたりしながら何とかプレゼントを人数分揃え、さて本はどうしようか、と。

そういえば！
アメリカでもベストセラー（？）になったこの本があったじゃない。

どこいったん

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さっそく先生に "I Want My Hat Back" の日本語訳の本を持っていかせます、確か学校にもあったはずなので、一緒に読んだら楽しいかもしれません、とメールしたところ、速攻返信があった。

「すばらしい！私、本を持っていますので、明日一緒に読みますね」

おお、これで万事OKよ！

家で読む練習をさせて、当日みんなの前で先生と交代で本を読んだらしい。
まあ、だれも東京弁と関西弁の違いなんてわからないので、おそらく面白さは伝わらなかったと思うけど。
（英語だと、ただのホラーだしね。）

こういう、「お誕生日はスター」みたいな趣向は、すごくアメリカらしいなと思った。
日本だと、お誕生日にお誕生日バッヂつけたり、園児全員でホールに集まってお誕生会やったりするのは就学前までのはず（たぶん）。
「今日は特別だよ」と注目させるのは、うちみたいな目立ちたくない子はアレだけど、でも目立つことに慣れる意味でも、なかなか意義深いことではあるんじゃないかと思う。

これ来年もやるのかな。
担任の先生次第かもね。

※ クラスにあげたプレゼントはこちら。リング型シャボン玉。
Smile Bubble Rings 12ct - Party City
息子が絶対これがいい！というので持っていかせたところ、好評だったみたいだ。