アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2019/07/01

補習校運動会

毎年6月20日前後に日本に帰っていたのだけれど、今年はこちらに残ることにした。
息子があまりにも体験入学を嫌がったためである。

1週間くらいなら?と思うんだけど、残念ながら、世田谷区は連続15日以上通うことを約束しないと受け入れてもらえない。逆算すると、どうしても7月頭には通い始めなければならない。そして、15日間は、息子には長すぎる(とにかく勉強が嫌い)。
体験入学しないなら、あの暑い日本に帰る意味がかなり薄れてしまうので、今年はきっぱりやめた。息子のいとこたちにも会えなくなってしまうが、年末の帰省で会えるように画策したい。
※・・・と思って今確認したら、日数の縛りがなくなっていた!😱
一時帰国中の区立小中学校への就学について | 世田谷区ホームページ

というわけで、今年、初めて補習校の運動会に参加した。
現地校も補習校も、最後まで通うのは初めてである。

やってみて、毎年これを体験しなかったのはちょっともったいなかったなーと思った。
現地校を最後まで通ったのもよかったし(Yearbookにクラスメイト全員のサインもらった、と喜んで帰ってきた)、補習校の運動会も予想をはるかに超えて楽しかった。

ボランティアが素晴らしかった

PTA保護者ボランティアが本当にくるくるとよく働いていらした。
今年は会場がふだん使わせていただいているサマミッシュ高校ではなかっため、その準備も大変だったと思う。プログラムから注意書き、駐車場の案内等々、至れり尽くせりだった。字が細かくて読みたくない、などとわがまま言って申し訳なかったと思う(オットに読ませた)。

子供たちが係分担していた

4年生以上は係をつけられていたようである。
リレーの選手は係がなかったようであるが、それ以外の子供たちは何らかの係をしていた。応援係とか泣けた。アメリカではああいう応援ってないよね。全然関係ないけれど、私のオット方の姪っ子は、高校で応援団長をやっている。かっこよすぎて泣いた。姪っ子はなぜこうもかわいいのか。
あと、児童席にいる子供たちが大声で「あか!」とか「しろ!」とか応援していたのも良かった。日本にいないとなかなかできない経験である。
息子は「合図係」というのをやっていた。スタートの合図の拍子木を叩く係だった。拍子木だよ。「オレ、うまく叩けるかなー」と言っていたが、がんばっていた。いっぱい写真撮ってしまった。

先生方の新たな側面をみられた

先生方も、係分担されていたのだろうと思う。
ふだんは教壇に立っているところしか見たことがなかったのだけれど、みなさん当たり前だけれど動きやすい恰好をしており、子供たちへの接し方も見られて楽しかった。
息子の担任は、前日に
「先生は運動会に命かけている。みんなも精いっぱいやるように」
とクラスに声掛けしていたそうである。
そんなに気合入れなくても、と思ってみていたら、先生は本当にめちゃくちゃ気合いが入っていた。フィールドで仁王立ちになって子供たちを激励している姿を見て、感動すら覚えた。先生、素晴らしかったよ!

競技もよく考えられていた

週に一度しかない補習校で運動会をやるのは、工夫が必要だろうと思う。
練習もそんなにできないので、日本にあるようなダンスやら組体操やらは無理である。そうなると、競技自体を工夫する必要がある。ただの徒競走もあったけれど、足が速いだけでは勝てない競技ばかりだった。
息子は慎重な性格で、速くゴールするより正確にやり遂げる方が大事だと思っているようである。遅かったけれど、雑にゴールするより良かったと思った。

運動会あった方がいいかも

SNSでもこの時期はちらほらと「補習校は勉強に特化すべき」「運動会の練習なんてムダ」といった意見を目にした(シアトルの話ではありません)。でも、日本語辛くて補習校では底辺だから、運動会だけでも、みたいな方も見かけた。

私も、あの日差しの下で何時間も座っているとか、家族全員分のお弁当作るとか、憂うつなことしか考えられなくて、10日間予報が出るころから日曜の天気を毎日チェックして、どうにか雨でも降らないか、もういっそのこと嵐でも、などと運動会の中止を願ってしまっていた。
でも、今日の様子をみていたら、運動会すごくいいな!と考え直した。これくらい日本の行事っぽいイベントってない。学芸会や文化祭といった、長時間準備の必要なものはできないけれど、ふだん一緒に体を動かしたりすることのない補習校の友達同士で何かをやり遂げるのはきっと楽しいだろうなーと思う。よっぽど仲良くないと、一緒にスポーツなんてしないもの。

やはりリレーは花形

そして最後はお決まりの選抜リレー。
オリンピックもそうだけれど、やはり陸上はスポーツの花形ですね。単純で原始的、でも血沸き肉躍る。
フィールド1周400M、立派なトラックである。福島出身のオットはしきりに感心していて「こんな立派な施設は福島県内に数か所しかないぞ」と言っていた。
低学年は一人100Mだったのに、5年生以上は半周の200Mだった。200Mを激走するのはすごく大変じゃないですか?私が小学生の時は、毎日徒歩で登校していたうえに、体育の授業で走らされたりしたので、今の息子よりもだいぶ体力あったと思うけど、それでも200Mはきついと思う。息子は選手に選ばれなくて良かった。たぶん最後まで走り切れないのでは。
でもみんなすごかった。めちゃめちゃ速かったし、声援も盛り上がっていた。オットは隣で泣いていた。おじさんとおばさんが二人して子供のリレー見て泣くとか(しかも自分の子供はいない)、どれだけ心が渇いていたのかしら?笑

盛り上がったまま夏休み

こうして運動会で1学期は締めくくられ、長い夏休みに突入。
いい終わり方ですね。
そして、これを最後に補習校を去っていく方も…
日本ではなかなか経験できない、この入れ替わりの激しさ。なんだかしみじみしてしまった。こんなにたくさんの日本人子女が集まるのも、つかの間の夢のようである。

今日が最良の日ではありませんように。みんなの未来が明るく輝く物でありますように。

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