アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2019/03/17

日本語補習学校入学準備2019

補習校も、いよいよ春休みである。
海外赴任が決まって渡米していらっしゃる方も多いに違いない。
※現地校に関しては、まずはここの説明会に出席されることをお勧めします。
4/6 (土)春休み転入者用説明会 | ベルJセミナー シアトル ベルビュー 現地校情報 | United States | ベルJコンサルティング

日本語補習学校とは

補習校に関しては、すべて日本語で情報収集できるし、そもそも日本の学校である(なんとか日本の学校に近づけようとされている)。学校文化や雰囲気などは想像の範囲内だと思う。校内は、セキュリティで入っている人たち以外、ほとんどが日本語話者である。私から何か特別お伝えすべきことはあまりない。
ただ、日本の学校と大きく違うのは、

週に一度、土曜日のみで1週間分の学習を詰め込む

という点である。
他にも、英語で会話している生徒がいたり、日本の公立校ではあまり見かけないような自由な物腰の保護者や教職員がいたりいなかったりではあるけれど、基本的には、一歩校舎に入ればそこは日本である。

学校要覧の「学校運営方針」にはこう書いてある。
日本国内の新学習指導要領の教育課程に準じた教科内容の定着を図ると共に、日本の言語、文化習慣並びに学校文化を継承し、児童生徒の帰国後の学校生活、社会生活に適応できる素地を養う。
平成30年度学校要覧より
補習校の一番大きな使命は、この「帰国後の学校生活、社会生活に適応できる素地を養う」ことである。
だから、帰国後に中学受験するから特待クラス設けてほしい、とか逆に、日本語を一から教えてほしい、とかいうリクエストには(おそらく)応えられないと思う。あくまで日本の一般的平均的な公立校の授業を目指しておられるのだと思う。

入学・編入試験

日本語補習学校には、入学試験がある。
入園・入学・編入案内
びっくりされるかもしれないけれど、「学年相当の授業を受けられる日本語能力を持っている」ことが必要なため、そのためのテストである。
息子が1年生の時に受けた試験では、ひらがな・カタカナを書かせる問題と、簡単な計算問題が出たような気がする。当時、カタカナが怪しかった上に問題文に「かたかなで」と書かれていたのをマルっと無視してひらがなで答えていたけれど、合格した。テストの後、校長との面談があった。日本語の受け答えができていればいいということなんだと思う。日本から来たばかりのお子さんであれば、問題ないと思う。
(当時、保護者は同席できなかった。)
ちなみに、補習校の編入試験は12月までである。1月~3月にシアトル地区に来た方は、早くて4月以降の次年度入学になる。3学期の途中からの編入はない。

持ち物・服装など

服装は当たり前のようだけれど、自由である。
教科書をはじめとする教材と文房具、お弁当、それらが入るバックパック。
ランドセルで登校する子も多い。ただ、とにかく肩がちぎれそうになるくらい重いので、車輪付きバッグをガラガラ引いてくる子の方が多いように見える。
基本的には日本の一般的な学校よりはいろいろな点でゆるいと思う。

その他、用意しなければならない文房具などは要覧を参照ください。
シアトル日本語補習学校 推薦ノート
文房具類はすべて紀伊国屋シアトルで購入できる。ノートだけなら、宇和島屋ベルビューにも置いてある。
※昨年度、小4では上記以外に、1インチ幅のリングファイル(3穴)と蛍光マーカー1本、緑の色鉛筆1本が追加された。早く言ってくれ。緑の色鉛筆一本だけなんて、日本みたいに手軽にばら売りしていないんだけど…

教科書・教材

教科書は初日に配布されるので、サブバッグなどを持参した方が良い。
ワークブックなどの副教材は、有料である。無償配布は教科書のみなので、致し方ない(ワークブックの選定の是非はこの際置いておく)。集金のお知らせがある。
もし、日本で買ってこられるのであれば、買ってきてもいいと思う。重いけど。
ワークブック・テスト一覧
中には個人に販売していない書籍もあるので、個人で全部は買えないかも。

それから、文房具も間に合うのであれば、日本で買ってくる方がいいと思う。本当に日本の文房具は素晴らしい。しかも安い。私は、日本の小学校に入学する際に赤青鉛筆を1ダース買ってそのままこちらに持ってきたので、ずいぶん重宝している。
ベルビュー宇和島屋には補習校で使うノートは置いてあるのだが、文房具類はない。紀伊国屋シアトルに買いに行くしかない。(ダイソーでもある程度揃えられる。クオリティにこだわらなければ)

(私にとっての)最大の魅力

補習校が嫌で嫌で仕方ないんだけど(私が)、それでも補習校の中で光り輝いている場所がある。それは図書室。
本来、土曜日の朝くらいだんなさんに息子を託しても良さそうなところを、がんばって(?)自分で送っているのは、図書室に行きたいから、その一点である。
朝の図書室に行くと、たいてい私に遭遇できます(笑) あそこにいる保護者の中に、たまこがいるかもしれないと思っただけで、何となくシュールですね。星の王子さまみたい。王子さまとバラの関係みたいに素敵じゃないけど。
昨年度は予算が潤沢にあったようで、かなり蔵書が増えたようである。大人の本もあるし、日本で人気の本もわりと揃っている。
日本の書籍に飢えたら、ぜひ補習校の図書室へ。保護者用のIDも配布されるので、保護者も借りられます。

なぜ補習校がイヤなのか

「イヤ」というと聞こえが悪いのだけれど、別に補習校の教育方針に疑問があるとか先生方のクオリティに問題があるとかそういった高尚な理由ではない。
(補習校でがんばって働いていらっしゃる教職員のみなさま、申し訳ありません…)

土曜日までフルタイムで授業を受けたくない

という身も蓋もない理由からである。
土曜日というと、楽しい行事がたくさん催されているものなのだ。スポーツをやっていれば、練習が入ったり試合が入ったりするし、現地校のお友だちとプレイデートしたりお誕生日会に呼ばれたり、そういう楽しみだってあるのだ。それを我慢してまで通う必要があるのか、ということなのだ。
(宿題が面倒くさい、というのもある…)

もちろん、日本語の維持のためには補習校がこの辺りではベストな選択であることはわかっている。でも、成長期の子供にとって、この時間を学校に割くのが果たして本当に正しいのか、私にはわからない。最終的には本人が将来判断することになるのだろう。「お母さん、あれは本当に嫌だった、無駄だった」と言われたら、本当に申し訳ないと思う。

ひとつ言うと、日本に帰る予定のある方は、通う意義は大いにあると思う。
2学年分の日本語および学習の遅れは、帰国後に何とか取り戻すことができるそうである。でも、3学年以上遅れると、それを取り戻すのは困難なのだそうである。
参考)「アメリカで育つ日本の子どもたち」レビュー(1)
うちとしても、一応、帰国予定はないけれど、のっぴきならないことでも起こって帰国せざるを得ない状況になることは大いに考えられる。その時に、日本に帰ってもインターナショナルスクールしか選択肢がないような状況はやはり避けたい。

・・・とこんな感じで「嫌だけどやめる選択肢は今のところ取りたくない」という微妙なモチベーションで息子を通わせ続けております。面倒くさいヤツな上にダメさ加減が半端ないですね。

息子にとってはアレな感じな補習校ではあるのですが、みなさまにとって補習校が楽しみな場所になってくれたらいいな、と思います。説得力ないですが。

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