意を決してオンライン英会話に登録した
アメリカ在住にして、初めてオンライン英会話を体験してみることにした。とりあえずやってみて、ダメだったらすぐに退会すればいいし。迷っていないで始めてしまう方が早く結論出るじゃない!選んだのは、最近じわじわとシェアを(たぶん)伸ばしつつある Native Camp.
Skype に頼らない Native Camp
Skypeを使わない、というのが最大の魅力だと思う。だから「予約不要」が成り立つのでは。基本的に、すべてNative Campサイトだけで管理できるので、現在の講師のステータスの表示も簡単に管理できるだろうし、スタートボタン一つで講師と生徒を接続することが可能になる。
予約本当に面倒くさい。予約時間が近づくとやっぱりそわそわしてしまう。時間に振り回されるのは嫌。時間が空いたらすぐに接続できること、継続しやすさにかなり貢献していると思う。
他に、受講回数、総受講時間も出してくれるので、履歴で自分の積み上げてきたものを確認できる。これもモチベーションにつながると思う。
Native Camp 独自システムなので残り時間の表示ができる
これもいいなと思ったのが、一番上に残りの時間が出てくること。レッスンは25分で、接続したところからカウントダウンが始まる。残り時間によっては、アラートも表示される(残り5分で「復習タイムです」など)。10秒切ると、真ん中に数字が表示されて締めのあいさつに入れるようになっている。
時間が無くなると、自動的にセッションが切れる。素晴らしい。自動的に切れてくれると、どんなにおしゃべりな人もやめなくちゃいけないから、しゃべり続けられて「早くやめてくれないかな」みたいなこともなくていい。
講師の評価も簡単
終わると講師の評価とコメントを促される。もちろんスキップすることもできる。これも、Skypeだったらまた元のサイトに戻ってわざわざ評価しなくちゃいけないだろうから、評価なんてやらないだろうな。少なくとも、私はよっぽど素晴らしい講師じゃなかったらやらないんじゃないかな。
教材は残念
確かにシステム的には優秀である。ナビゲーションが若干わかりづらいのを除けば、レッスン開始までのストレスが少なくて、面倒なことがない。でも、肝心の教材がイマイチである。すべての教材に目を通したわけではないのだけれど、「初心者コース」に始まり、「日常英会話初級コース」~「日常英会話上級コース」、「ビジネスコース」にいたるまで、例文や会話文が全体的に、控えめに言ってもかなりつまらない。教科書よりもっと教科書っぽい。
イラストも話題の「いらすとや」のものを使っているし(笑)
講師は平均して満足度が高い
この教材の微妙さを払しょくするのが、講師のレベルの高さである(と思う)。一人だけ、23歳の若さ溢れる講師を選んだ時だけ、「失敗した…」と思った。それ以外は、今のところ全員素晴らしい(10人くらい受けた)。どの人も、この人が今まで受けた中で最高!と思う。
ダメだった講師は、フリートークがしたかったみたいで、自己紹介で「アメリカに住んでいる」と言ったところで、きら~ん、と目が光り
「そうなのっ?いいわねー、どこ?シアトル?ワシントン州?ワシントン州ってワシントンDCのこと?シアトルってシカゴから近い?私の友達がシカゴに住んでいて…」
と勝手におしゃべりを始め、一通りしゃべって落ち着いたところで、ノッてきたのか
「これからどうする?教材使う?このままフリートークする?」
と聞いてきた。シカゴとか本当にどうでもいい~!!
結局、教材でお願いしたけど、それもひどかった…集中していないのが手に取るように分かった。
まあ、それは例外中の例外として、たまにアクセントに特徴のある方もいたけれど、たいていはわりと聞き取りやすかったし、発音指導も文法の間違いもきちんと指摘してくれた。チャットボックスも使用して、フォローも欠かさない。
教材があまりよくないので、基本的な教材はとっとと終わらせて、フリートークに照準を合わせるべきなんだと思う。何しろ、講師は悪くないのだから。
講師がなかなか捕まらない
最近なかなか講師が捕まらなくなってきた。思い立ったら30秒でレッスン始められる!はずだったんだけど、空いている講師がいる、と思ってクリックすると別の方に取られてしまったりすることしばしばで、空いている講師とつながるまでどうしても数分無駄にしてしまう。
私が良くアクセスするのは、太平洋時間で午前10時から12時くらい、家事が終わっていれば夕方4時から5時くらい、あとは子供を寝かせた後の午後10時から12時くらい。
特に日本時間が週末の時は、ほぼ捕まらないのであきらめてしまった。
一応、混雑予想ページがあったんだけど、これもあまり参考にならない。
レッスン混雑予想
講師を予約、という選択肢もあるけれど、予約しないから気軽にできていいわけで、予約したらその時間に合わせて行動しなくちゃいけなくなるのが嫌だ。
思った以上の効果が
毎日がんばってレッスン入れていたおかげで、英語で話すことへの抵抗が少し減ったと思う(そんな気がする)。あと、口の動きも若干滑らかになった(ような気がする)。常に「どうやってこれを表現したらいいか」を考えるようになった(ような気がする)。レッスンは意外に楽しい
人間と1対1で話すっていうのがなかなか楽しかったりする。いろんな国の講師がいるけれど、どこを切り取っても私に縁もゆかりもない国の人たちである。ふつうに暮らしていたら、絶対に知り合えなかった人たちだ。IT技術のおかげでそんな人たちとインターネットを介して会話できるなんて素敵なことだ。フィリピンの講師はおそらくセンターに出勤してブースか何かでレッスンしているような感じなんだけど、その他の国(主にセビリア)の講師はおそらく自宅からつなげていて、わりとリラックスしている。フィリピンの講師の方が傾向として「先生」ぽく、その他の国の講師は「話し相手」風である。(あくまでも個人の感想です。)
フィリピンは息子が寝た後の夜、ヨーロッパは午前中、という感じで使い分けている。アメリカにいると、ずーっとフィリピンの講師、にならないところがいいよね。
心がけていること
レッスン中、一度は必ず質問することを心がけている。教材終わらなくてもいい。英語で質問して、英語で答えてもらう。さらに、時間が余ったら「どうやって英語勉強したの?」とか「みんな映画観ろって薦めてくるんだけど本当?」みたいな質問すると、たいていの講師はとても熱心にいろいろ教えてくれる。
そして、講師は最後に必ず
「あなたは素晴らしい、文法も発音も問題ない。あとは語彙を増やしてもっと流暢に話す練習をして」
みたいにほめてくれる。自分としては文法も発音もまだまだだと思っているので、そうかな、もっと具体的に指摘してほしいよ、と思ったりしているけど。
でも…いつも「やらなきゃ!」と思ってPCの前に座り、講師一覧眺めながらあとは「始める」ボタン押すだけっていうところで、しばし躊躇する。スタートしたら25分間は逃げられない、と思うと逃げる口実探したり。迷うふりして講師が別のレッスンに入るのを待っちゃうとか。まだちょっと気合い入れないとレッスン受けられないです…
一応、毎日1度はレッスン受けています。
非ネイティブの講師だけど
アメリカに住んでいるのに、なんでわざわざフィリピン人に英語を習わなくちゃならないの、という意見もちらほら聞いたりして、ずーーーっと迷っていたのだけれど、「フィリピン人(というか非ネイティブ)に習う」
じゃなくて
「英語アウトプットのサンドバッグになってもらう」
と考えたらいいのではないだろうか。
(安いけど)一応お金を出しているし、もちろん先生と生徒という役割でお互い同意のもとウェブ電話しているので、拙い英語を聞いてもらっても、意味不明な言い回しをがんばってくみ取ってもらったとしても、それほど罪悪感はない。
私の当面の目標
私は近所の韓国人やロシア人、ドイツ人ママとすごくすごく話をしたい(みんな英語堪能)。もちろんローカルネイティブのママたちとも。でも、さすがに私の下手くそな英語にボランティアで毎日1時間も付き合ってはもらえない。だったら、お金出して、辛抱強く聞いてもらって、しかもついでに発音とか文法とか直してもらったら、その方が精神的にも楽じゃない?ある程度流暢になったあかつきには、近所の様々な国籍のママたちと会話したい。もう、本当に、心から切望している。
最後に
この Native Camp を知るきっかけになったのが、このブログ。たった3ヶ月でTOEICを800点取る方法を読んでみた!
そして、この記事の中にはらぺこグリズリーさんのブログへのリンクが貼ってあった(ありがとうございます)。
英語初心者がたった3ヶ月でTOEICで800点取る方法 - はらぺこグリズリーの料理ブログ
前者 Mifofo_ton さんのブログ大好きなんだけど、残念ながらロンドン郊外にお住いのようで、アメリカですらない。
それはともかく、3か月でTOEIC800点越えしたはらぺこグリズリーさんは、他に将棋も短期間でアマチュア1級取っちゃったようなツワモノなので、短期間で集中的に詰め込むスイッチというか、やりきる根性というか、胆の据わり方というか、見習うべきところがたくさんある。
あきらめずにやり続けるってなかなかできない。
はらぺこグリズリーさんの先の記事の続編、
話し放題!オンライン英会話ネイティブキャンプが怪物すぎる。比較、評判、活用法含めておすすめをご紹介 - はらぺこグリズリーの料理ブログ
ここでもこう言っている。
フリートークは毎日、時間が許す限りやっていきましょう。「英会話は壮大な慣れ」
とにかく英語は壮大な慣れです。
額に入れて床の間に飾りたい。
***
でまあ、ここまで書いておいて何なんだけど、前回書いた、いまさらだけど、英語習得に近道はないで、Japan Times STの高橋さんが「みなさんアウトプットばかりやりたがる」みたいなことをおっしゃっていて、まさにこのオンライン英会話に入会するって
アウトプットばかりやりたがる人
の典型じゃないか!と思って、もう失笑するしかなかった。
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