アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2017/10/19

アメリカで結婚式に出席した

息子が習っているピアノの先生に
「結婚式でバイオリン弾いていただけないでしょうか」
とのお誘いがあり、先日、アメリカで初めて結婚式に参加してきた。

縁もゆかりもない方の結婚式だったけれど、結婚式って本当にいいですね。気持ちが温かくなって、とても幸せな気分で帰ってきた。一芸持っていて良かった。バイオリン習わせてくれてありがとう、お母さん。
夜道な上、なかなか長い距離を走ったので、途中で何度もくじけそうになったけど(運転が一番つらかったです)。

基本的には、日本の結婚式とほとんど変わらなかった。
チャペルで式を挙げて、その後部屋を移動して披露宴である。
品川プリンスあたりの式場の雰囲気だった(伝わるかしら)。

なんと牧師さんが日本人の方だった。探せばどんな職業でも日本人がいるのだ。
新婦さんはアメリカ生まれのアメリカ育ちだけど、ご両親ともに日本人の日本人家庭のお嬢さんで、列席者も半分くらい日本人だった。司会も日本人の方で、英語と日本語両方だった。

驚いたのは、アメリカではふつうなんだろうか、途中にやたらとダンスが入っていた。
新郎新婦とそのご両親でダンス、
新郎新婦のみでダンス、
新婦とその親友とダンス、
といった具合である。
もちろんちゃんと振付のあるものではなくて、こちらが適当に用意した曲に合わせて、ハグしたり手をつないだりして、ただゆらゆらと揺れているだけなんだけど、それを周りの人が何となく眺めている、という、なかなか不思議な光景だった。

新婦のお父様(日本人)は、
「ダンスやるくらいだったら歌った方がまし」
とおっしゃったらしく、案の定、お父さまからの歌のプレゼント的な余興が組み込まれていた。藤井フミヤの「True Love」とBegin の「海の声」をYoutube のカラオケで熱唱してくださった。この選曲が私と世代が近いことを物語っている。ああ、とうとう私は自分ではなく、その下の世代の結婚式に出席する年代に入ってしまったのか...

それはともかく、お父さまは歌もさることながらトークも軽妙でおもしろく、こんなお父さまが結婚式で余興してくれるなんて本当に素晴らしい、と感動してしまった。新婦さんもとても感動した様子で、歌が終わった後、お父さまのところへすぐさま歩み寄り、お二人でハグしていた。
そう、ハグがやたら多いのも、日本の結婚式との大きな違いだろう。

初めて見たものシリーズ。
  1. ブーケトスとガータートス
ブーケトスは知っていたけど、ガータートスは初めて見学した。
花婿が花嫁の左足太ももに付いているガーターを、ドレスに顔を突っ込んで取り出し、あとはブーケと同じように背面に向かって投げるというもの。
司会の方が「お子さまには見せないでください!」と言っていて笑ってしまった。
投げられたガーターを満足そうに持って帰る独身男性も、我に返って「女性の下着を握りしめてしまった」みたいに顔を真っ赤にしていたりしてね。だって、レースひらひらだよ。それを若くてぴちぴちの男性が握りしめているんだよ。
google 画像検索「garter toss」より
めちゃめちゃ楽しそう
  1. キス!(グラスリンキング)
ことあるごとに、列席者から誰とはなしにグラスをフォークなどで「チンチン」と鳴らしてそれが全体に広がっていく、ということがあった。調べたら、これは「グラスリンキング」と言って、新郎新婦にキスを促すものだそうだ。
私も途中でわかって「シャレオツ!」と感心した。新郎新婦はこれをやられたら、いかなる時もキスしないといけないそうである。いやーん、幸せすぎるわ♥
音もなかなかキラキラしていて楽しいです。

***

演奏も楽しかった。
アメリカ人って平均的に一芸に対する敬意の表し方が上手だよね。最後に司会の方が紹介してくださったのだけれど、その時も口笛付きで拍手してもらって、なんだかとっても嬉しかった。練習不足で本当にごめんなさい。

もし、演奏のご依頼ありましたらぜひー♪

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