アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2017/09/15

Curriculum Night - 保護者会 -

在米3年目にして初めてカリキュラム・ナイト(Curriculum Night)に参加した。
一般的には "Curriculum Night" と言う呼び方が多いみたいだけど、学校によっては "Meet-the-Teacher Night" とか "Back-to-School Night" と呼ばれることもある。
要するに、9月の新学期を迎えて1, 2週間後に行われる保護者会のようなものである。

1年目は私が行っても英語わかんないし、と思ってだんなさんに行ってもらったら、特に何のフィードバックもなかったばかりか、
「行く必要なかった。先生が一人で自信満々にしゃべっているのを聞いているだけで得られるものがなかった」
などとほざいており、結局先生から後日配布された当日のスライドを読むだけで良かったかもしれないみたいな感じで終わった。
2年目はメインの先生が産休中だったため(6月出産)、11月まで代行の先生だった。メインの先生じゃないしな、しかも昨年はだんなさんが「無駄」とか偉そうに言っていたしな、と行かなかった。

今年の先生はベテランで、しかも一番最初にもらったクラスのニュースレターが美しい文章で胸を打たれてしまい(だんなさんも「粋な表現がいっぱいある」と感心していた)、おそらくいい先生に違いないと思って出席を決意した(というほどでもないけど)。

さて、この「カリキュラム・ナイト」は、学校にとっては新年度の重要イベントの一つである。学校、PTA、担任の先生、とあらゆるリソースを使って保護者に
「カリキュラム・ナイトに来てくださいね!」
と宣伝メールが届くんだけど、当の先生は毎年この準備大変だろうなーと思う。
時間的には正味30分くらいなんだけど、中身は盛りだくさん。
  • 先生の自己紹介
  • 各教科(Literacy, Math, Reading, Social Studies, Science)の今年度のゴール
  • 学力テスト
    3年生から、"Smarter Balanced Assessment" という、全米で広く使われているテストを受ける。毎年春。 個人の成績には反映されないが、自分がどのレベルにいるかの指標になる。4段階で評価され、3, 4が合格点。
    先生にとっても自分の評価にかかわるらしく、子どもたちの成績を上げるために必死になるらしい。
  • Computer Literacy
    上記学力テストがオンラインで行われるため、パソコンが使えるようにタイピングの練習が始まる。タイピングでもたもたして、学力を正確に測れなくなることは避けたいのだ。
  • 宿題
    一日20分まで。最大40分くらいで終えるように。全部できなくても問題ない。その時は気軽に相談してほしい、と言っていた。「ご家庭の事情やフリータイムを圧迫することはありません」
    うちは補習校の宿題もあるので、多いときはどうしても1時間半くらいかかってしまう。
  • Social Emotional Learning (SEL)
    子供から大人になるための心の健康的な成長を効果的に促すとかそんな感じ(雑な説明ですみません)。すごくアメリカっぽい気がする。
あとは、子供たちが自分の親に宛てた手紙を机の上に置いてくれているので、それを読んで返事を書いたりする。息子からは何やら体がかゆくなるような文章が並んでいて、マジでこいつ自分でこんなん考えて書いたのかよ、とビビった。帰ってから息子に聞いたら、先生がテンプレート的な文章を提案してくれて、周りの友達の情報などのメモ(兄弟は何人います、とか、好きなことはサッカーです、とか)を見ながら書いたということだった。
あービックリした。
だって、 "The most important thing for me is I am special." とか...痒い!痒すぎ!
男子なんて会話の7割くらいは「うんこ」か「ちんこ」ですからね。

***

実際参加してみて、やっぱり行ってみて良かったと思った。
確かに、私のだんなさんのように、わざわざ仕事を切り上げて、この30分のために急いで学校へ行くくらいだったら行かなくてもいいんじゃないかと思うけど、そうじゃなければ、先生の話を直接聞けることはあまりないので、なるべく参加した方がいいんじゃないかなと思った。子供が複数いると、上の子と下の子を夫婦で手分けして参加するしかなくなるから、そんな悠長なことは言っていられないとは思うけど。

あと、「英語はわかるけど、学校のことはほとんどよくわかっていない」という人(だんなさんのことだ)よりは、「英語は怪しいけど学校で子供が何をやっているかある程度把握している」という人(私のことである)が
行った方が役に立つ、と思った。
宿題の説明は、「これはオットが聞いても意味が分からないだろうな」というところはたくさんあったし、Smarter Balanced Assessment についても、そんなテストの存在を知らないと、いくら説明を聞いてもそもそもそれが何なのかわからないだろうなと思ったりした。

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