アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2017/01/26

アメリカで運転中にパトカーに停止するよう言われたら

前回、「パトカーに追いかけられてチケット切られちゃいましたー。てへぺろー」みたいな軽いノリで記事を書いてしまったんだけど、その後寄せられたコメントを読んで、私は正真正銘のアホだわ、と思った。
みなさま、ありがとうございます。

慌ててアメリカでの作法を調べてみたところ、私は運がよかったのだと震えた。
ググってみた中で、一番丁寧にまとめられていたのが、在アトランタ日本国領事館のサイトで、彼らの熱量を感じる。
気をつけようアメリカ生活 交通編(GA)- 在アトランタ日本国領事館
「まさか? このくらいで逮捕?」 - 在アトランタ日本国領事館
警察官に停車を求められた場合の対応
走行中,パトカーから停車を求められたら,道路右側の路肩に速やかに停車しましょう。車内では,両手をハンドルに乗せて警察官の到着を待ち,①免許証,②車検証,③車両保険等,警察官の求める証明書を提示しましょう。警察官には,車内に何があるのか分からないので,意味もなく体を触ったり,ダッシュボードを探ったりすると不審に思われます。落ち着いて対処しましょう。不審な行動を取った者に対し,警察官が発砲した事案もあります。
パトカーに停車を命じられた場合について
 
○ アメリカで、パトカーが青色のランプを点滅させてあなたの車の後ろについたら、「停車しなさい」という意味です。速やかに道路右端に寄って止まりましょう。

○ パトカーに停車を命じられたら、警察官があなたのところに来るまでじっと待っていなければなりません。警察官がなかなか来ないからといって、自分から車を降りてパトカーに近寄って行ったり、その場から走り去ってはいけません。あなたが停車してから、警察官があなたのところまで来て質問するまで、概ね5分ぐらいはかかります。場合によってはそれ以上かかることがあります。
 ※ 警察官はまず、あなたのところに来るまで、時間、場所、あなたの車の車種、登録番号、違反態様、車両手配の有無等について、無線やコンピューターを使いながら、報告や照会を行います。アメリカでは、車両を停車させて職務質問する際に、相手から銃で撃たれて殉職する事案が多いため、職務質問の前に、必要な情報をすべて無線や車載コンピューターで本部に送って、確認することになっています。
いくらなんでも無暗に発砲することはないんだろうけど、警察官だって、たかだか違反車両取り締まるためにかなりのリスクを負っているわけで、彼らのストレスを考えたら多少威圧的な態度を取ったとしても、それは致し方ないだろうと思う。
金髪グラサンポリス~と浮足立ってしまってすみません。

無知は怖い。
本当に怖い。
次に捕まることがあったら、ハンドルに両手を置いて、警官がやってくるまで大人しく車内で待ち、さらにいかなることがあっても車から出ないようにします...

***

オンラインでもオフラインでも、たくさんの方に「言い訳したり裁判所まで不服申し立てしたりしたら、罰金が減額されるよ」と教えてもらった。ありがとうございます。
さすが、言った者勝ちのアメリカだ。
何でも声に出して文句を言う習慣のないわれわれ日本人は、それが条件反射で出てこないんだよな(陰口はよく言うが)。

私の知り合いも、"PHOTO ENFORCED" と書かれたところで、一時停止せずに赤信号右折してしまい、後日郵送で罰金払えと送られてきたそうなんだが、「一時停止しないわけがない!」と申し立てて写真を提供してもらって事実関係を確認し、後日裁判所に行ったそうだ(写真確認したら、「これは確かに一時停止していない...」と愕然としていた)。行っただけで減額され、さらにだんなさん名義の車だったのでだんなさん宛に来たんだけど、実際に運転していたのは自分だと申し出たので、なんだか「正直ポイント」みたいなのが加算されてさらに減額してもらったらしい。ウケる。
それから、裁判官に「後学のために、運転で気を付けるべきことを教えてください」と聞いたところ「写真撮っている場所で違反しないことだね」と言われたらしく、裁判官自ら「見つからなければオッケー」と認めちゃった話は最高だった。

ちなみに彼女曰く、裁判行くときのコツは「通訳をつけること」だそうだ。
通訳は時間給なので、時間が延びるとその分賃金が加算されていくので、どんなに長い待ち行列ができてしまったとしても(交通違反の異議申し立てには、かなりの人が来ているらしい)、通訳の都合でほぼ時間通りにやってくれるそうである。

一事が万事、そんな感じよね、アメリカ。
それが心地よかったりして。

一に安全運転、二に予備知識、というよい教訓を得ました。


4 件のコメント:

  1. 久しぶりにコメントします。
    大変でしたね・・・
    ハワイでは携帯電話含めすべての電子機器は運転中
    触れているだけでアウト、200ドル近くの罰金を出廷で払わないと
    いけません。私も使ってなくて握ってただけだけど、後ろから青いライトが
    ピカピカ・・・それはもう怖い女性警官で、パニクって書類がわからなくなって
    しまった私。「あの・・この中のどれでしょうか」と聞くと「そんなものも
    わからないなら、あなたは運転すべきではありません」とピシャリ。
    恐ろしさのあまり「え、え、英語がわかりません」というとさらに怒りだす
    始末。でも優しいところもあって、結局書類が最新のが見つからなったんだけど、
    今回は携帯のことだけにして、書類の不備は見逃すから、うちに帰ったら
    ちゃんとしなさいと・・・怒られる33歳。書類のことが見逃されたのはきっと
    パトカーの中のパソコンで登録してることがちゃんとわかってたからなんですね。
    タマさんのおかげで勉強になりました~。
    お互い運転は色々気を付けましょう・・・撃たれたくないですから!爆

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    1. みーさん、

      ごぶさたしています。お元気でしたか?
      ハワイは意外と警察怖いんですね。南国だから誤解されやすいかも。
      携帯触っているだけって...そんな人たくさんいそうです。
      スマホでナビ見ている人も多いですし。確かに危ないですが。

      警察は、そこにいるだけで威圧的なのに、しゃべるともっと威圧的になるので、パニくるのは当然だと思います。私の友人もスピード違反で捕まった時に「後ろに子供を乗せているくせに自覚が足らん!」と怒鳴られ、「子供に謝れ!」と言われて泣きながら謝ったそうです。
      いい話として、その警官は「謝ったからよし」と言ってチケット切らずに去ったそうです。

      本当に、なるべくなら警察なんかと関わりたくないですよね。
      お互い安全運転で。

      たまこ拝

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  2. たまこさん はじめまして。
    育児休憩の合間にこのブログを発見しました。
    私もシアトル(市内)に住んでいて、毎日運転しているので、たまこさんの情報がわかりやすく、簡潔に書いてあって勉強になりました。ありがとうございます。

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    1. よっしーさん、

      ありがとうございます。お役に立てて良かったです。
      アメリカで運転はどうしても避けられないのですが、1年たった今でもできることならやりたくないです(笑)
      お互い安全運転で乗り切れますように!

      たまこ拝

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