アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2019/01/31

海外在住者の日本の運転免許証の更新

年末に日本に帰った時、日本の運転免許証の更新をしてきた。
私は4月生まれなので、3月から5月に更新しないと失効してしまう。けれど、もちろん春になんか日本に帰れないので、「特別な事由」枠での更新となった。

海外在住者の日本の運転免許更新

運転免許証というのは、写真付きの身分証明、IDなので、残念ながら本人しか受け付けてくれない。代理人を立てて、ということはできない。必ず本人が行く。
実際に更新をすればわかることだけど、顔写真を撮らなくてはいけないし、視力も測らないといけない。あと、講習も受けなくてはならない。そして、顔を確認しながら免許証を渡す。重要な身分証明なので、当たり前といえば当たり前である。代理人にお任せというわけにはいかない。仕方ない。

私の場合は、「更新期間の更新手続き」である。
更新期間が過ぎてしまった場合は、手続きが異なる(後述)。
持ち物は、日本の運転免許証とパスポートだけ。
私のだんなさんは、運転免許証すら忘れて帰国してしまったんだけれど、「紛失」扱いで免許更新できたそうである。忘れても何とかなる。忘れないのが一番だけれど。

更新場所に関しては、各自治体の管轄警察署でご確認ください。
私は都庁にある「新宿運転免許更新センター」で受けてきた。私は自分でも信じられないくらいの方向音痴だけれど、都庁なら間違えない。
行くと、年末ということもあってわりと込み合っていた。1番の受付で「海外在住で、事前更新したい」旨伝えると、警察官が受付をしている2番に案内された。
ここでパスポートを提示して、「海外在住です」と伝えると、更新手続き用紙を渡されて、確かどこかにUSAと書かされた気がする(うろ覚え)。
ここから先は、一般の更新手続きと同じで、手数料を払い、視力検査をし、免許の暗証番号を2通り入力させられ(いまだにこれの意味がよくわからない)、写真を撮り、最後に講習を受け、免許証を受け取る。

ひとつ残念なのは、更新してから次の誕生日までを1年とみなされるため、1年近く有効期間が短くなる(4月誕生日なので、12月に更新したばかりにもかかわらず、今年の4月までで最初の1年とみなされるため)。

更新に行く時の注意

時間に余裕を持っていくことをお勧めします。
混雑具合によって前後するのはもちろんのこと、実は、いったん受付で手続きを始めてしまうと、免許証を受け取るまで拘束される。お腹すいたから、視力検査の前にちょっと外に出たい、とかそういうことはできない。講習の時間も選べない。すべての手順を終えた時点で一番早い時間に自動的に入れられ、その講習に出ない限り免許証を受け取ることができない。

実は、私はここでちょっとひと悶着あった。
余裕を持って来たつもりが、すべての手順が終わった時、ちょうど講習が始まったところで、次の講習まで40分も待たされることになったのだ。まさかそんなに待たされると思っていなかったので、受付の警察官と交渉をした。50分後に、どうしても抜けられない用事があったのだ。40分後に始まる30分の(優良ドライバー)講習なんて受けたら、絶対に間に合わない。

そもそも、講習の時間がわかっていれば、そんな時間に更新になど来なかったのだ。
日本の滞在期間は短い。やれることはやり切らねばならない。ぎゅうぎゅうに予定を詰めてきたのだ。ここで引き下がるわけにはいかない。

たまたま、対応してくださった警察官の方はとても良心的な方だった。おかげさまで事なきを得た。ただ、彼曰く
「受付から講習まで、中抜けは本来できません」
「更新のお知らせハガキが届いた方には、講習の時間が載っているので、特例は認めません(あなたは更新ハガキがなかった&海外在住者ということで致し方なしと判断します)」
そして、「必ず今日中に講習を受けます」という念書を書かされた。

これは悪い例なので、交渉すれば何とかなるという話ではなく…💦
私が言えることではないのだけれど、時間に余裕を持って、一連の流れをすべてこなしてスムーズな免許証受け取りをしていただければと思います。

運転免許証の有効期限が切れてしまった場合

ふつうであれば、免許が失効されてしまうわけだけれど、海外在住者は「やむを得ない事情で更新できなかった」ことが認められ、優遇措置を受けることができる。ただし、もちろん条件がある。
  • 失効日から6カ月以内
    適性検査と講習のみで交付される。通常の更新と同じ。
  • 6カ月超え3年以内
    適性検査と講習のみで交付されるが、ゴールド免許などの免許条件は引き継がれない
  • 3年超え
    適性試験、仮免許、本試験、講習、すべて受けないと交付されない。つまり、ふつうに失効した人と同じ扱い。
    →ただし!われわれワシントン州在住者には「相互免除」という強い味方が!(後述)
これも注意があって、私の知り合いの話では、失効した後初めて日本に帰国した時にやらないと認めてもらえない、ということであった。
一度でも帰国していると、その時にできるはずだったわけで、つまり「やむを得ない事情ではなくなった状態」にあったにもかかわらず、手続きを怠ったとみなされる(面倒くさい言い回しだ)。また、すべての手続きは帰国後1か月以内に行わないといけないようだ。
海外滞在中で日本の免許をお持ちの方|警察庁Webサイト

失効しても大丈夫!運転免許試験相互免除規定があるではないか

以前「日本とワシントン州 運転免許試験相互免除スタート!」で書いたとおり、ワシントン州は日本と免許提携している。日本の免許証があればワシントン州で免許証がもらえるのと同様に、ワシントン州の免許証があれば、日本で書き換えられるのだ。すごい。やった!
仮に、日本の免許証が失効してしまったとしても、一から取り直す必要はない。
日本にほとんど帰らないということであれば、失効したところで全然困らない。素晴らしい~
関連リンク >
日本とワシントン州の運転免許試験の一部の相互免除について : 在シアトル日本国総領事館
外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切替えるには 警視庁
Q.海外・外国に在住・滞在してる人の免許の更新って?
読むと、いろいろと持ち物が必要のようだけれど、一から取り直す時間とお金を考えたら大したことない(と思う)。

日本で使える身分証明書類はやはりあった方がいい

頻繁に帰国される方はともかく、年に1回帰るかどうか、みたいな頻度だと、身分証明はなくても困らない。たとえ免許証がなくとも、少なくともパスポートはあるので、身分証明はできる。
でも、突然想像もしないタイミングで身分証明書類見せろと言われることはあるし、パスポートは常に携帯するわけじゃないので、手軽に便利な運転免許証はあるとやはり便利ではある。
でもそれ以前に、日本に帰っても運転する必要のある方は絶対ないと困る。

帰国のタイミングで免許の有効期限チェックをちゃんと思い出せるかどうかが、一番ハードル高かったりして。

新しい免許証には「平成35年まで」と書かれていた。なかなか感慨深いです。
新しい元号は何だろうな。

↓ワシントン州の免許証は2021年までだった。ポチッとしていただけたら嬉しいです↓

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