アメリカに帰ってきました。涼しいー本当に涼しい。
今年の日本の夏は、例年に増してひどい暑さだった。プールが水温上がりすぎたとかで中止になるんだよ。
「日本の子どもは放置せざるを得ないから、結果的に自立してもらわないといけないのよ」
と言っていたけれど、いやいや、放置するしないはともかく、10歳前後ともなれば、もういちいち親の顔色見ながら遊ぶ世代ではないでしょ、と思う。息子に聞いても
「お母さんいない方がいい、日本は子供だけで遊べるから楽しい」
と言っていた。そりゃそうだろう。私の子供のころを考えてもその通りだ。
3年生から自転車に乗って一人で出かけて ok みたいなことになっており、さらに4年生からは、子供だけでプールに行けるようになった。だから、子供同士で連絡を取り合って、待ち合わせて、プールに入って、勝手に帰る、みたいなことが可能になったのである。
一度、息子と二人で市民プールに入りに行ったところ、そこへたまたま息子のクラスの子たち数人が入ってきて、息子は大喜びだった。そのうちの一人のママとは友だちだったので
「またプール行くことがあったら誘ってねー」
とお願いしていたんだけど、そのママによると
「子供同士で電話して連絡取りあっているので、私もよくわからない」
とのことだった。衝撃だった。子供同士で電話するのか。
でも、よくよく考えたら、私も小学生時代、友だちの家に電話したりしていたので、別に驚くべき事でもなかったのかもしれない。まあ、当時は家電しかなかったから仕方なかったとはいえ。
他にも、パスモとかスイカとか首から下げて一人で電車乗って塾行ったり習い事行ったり遊びに行ったりする子もどんどん増えてきていた。一人で電車って!
常に親がついて遊ぶと、時間の概念とか友だちとの交渉とか、いろんな大事なことを学べるチャンスを失っていくんじゃないかなーと心配になる。だからと言って、アメリカという国がダメになるわけじゃないから、どこかに自立への道が隠されているんだろうとは思うけれど、高校生になっても保護者に車で送ってもらうのを目撃していると、ゆがんだ形で自立してしまうんじゃないかと思ってしまう。
いい例えじゃないけど、子供のころ、とにかく甘いものをすべて禁止されていた人が、大人になってから主食が甘いものになっちゃったとか、ゲームというゲーム、テレビというテレビは禁止されていたという人が、ゲーム依存になっちゃうとかあるじゃないですか。
抑圧って怖いと私は思っているので、まあ、子供だけで外遊びできないくらいどうってことないのかもしれないけど、やっぱりちょっと心配になってしまった。
とにかく、毎年日本の小学生の成長には驚かされる。うちの息子と比べても、サバイバル能力に格段の差を感じる。息子なんて、電車に乗ってもボンヤリしていて、どんなに降りる駅の名前を連呼したところで何も記憶に残っていない。いやこれはこの子の性格か…大丈夫か。
そのご家庭には、幼稚園のお子さんと小学生のお子さんがいらっしゃるんだけど、一番心配していなかった幼稚園のお子さんが、慣れるまでいろいろと大変だったということだった。
列に並ぶことができないとか、積み木の上に乗ってしまうとか、他にも先生が子供たちに口頭で言ったことを正確に伝えられなかったり、お遊戯するにしてもその「おゆうぎ」という単語がわからなかったり、お子さんはとても苦労したそうである。周りのお友だちにもバカにされたりして。年代的にストレートにものを言うし。
先生からも「日本の子どもはこういうことはしません」と言われたり。
聞いているだけで胸が詰まる。
小学生のお子さんに関しても、習字やリコーダーなどはやったことがなかったので、帰ってきてからやっぱり苦労したそうである。他にも、スポーツや音楽などの習い事でカバーしてきたはずだったけれど、それも日本の子どもの方が数段上手にこなすので、高学年だったこともあって、気後れしてどこにも入れない、ということだった。
アメリカは基礎をしっかり教える、みたいなことはあまりしないから、小学生時代だけを切り取ったら、日本の小学生の方が断然何でも上手にできるだろうと思う。これをリカバーするのは苦労するかもしれない。
駐在だと、3年くらいで帰国という方は多いと思うんだけど、子供にとっての3年は本当に大きいのだな、と痛感する。1年生だった子も4年生になってしまう。その穴埋めはとても大変だろう。
これとか↓
やばいほどのレベルの高さ | Boiのねばネバダ
私も6月にハイスクールのオーケストラ聞きに行ったけど、日本の高校の弦楽合奏はもっとうまいだろうな、と思った。とてもレベルの高いハイスクールでコンクールの優勝トロフィー飾ってあったけど、日本でコンクール優勝する学校だったら、もっとレベル高いと思う。
もちろん、レベルが高いからいいとか悪いとかじゃない。目標も違う。でも、数年で二国間を渡り歩く子供たちにとっては、なかなか厳しい環境だ、と思う。うちだって、もしかしたら突然日本に帰らなくてはならなくなるかもしれない。その時、日本の子供たちに交じって野球できるんだろうか、とか、日本の厳しい先生の元でピアノできるんだろうか、ということを考えてしまった。
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今年の日本の夏は、例年に増してひどい暑さだった。プールが水温上がりすぎたとかで中止になるんだよ。
自立している日本の小学生
それはさておき、毎年言っていることなんだけど、日本の小学生はすごい。自立している。あるママ友は「日本の子どもは放置せざるを得ないから、結果的に自立してもらわないといけないのよ」
と言っていたけれど、いやいや、放置するしないはともかく、10歳前後ともなれば、もういちいち親の顔色見ながら遊ぶ世代ではないでしょ、と思う。息子に聞いても
「お母さんいない方がいい、日本は子供だけで遊べるから楽しい」
と言っていた。そりゃそうだろう。私の子供のころを考えてもその通りだ。
3年生から自転車に乗って一人で出かけて ok みたいなことになっており、さらに4年生からは、子供だけでプールに行けるようになった。だから、子供同士で連絡を取り合って、待ち合わせて、プールに入って、勝手に帰る、みたいなことが可能になったのである。
一度、息子と二人で市民プールに入りに行ったところ、そこへたまたま息子のクラスの子たち数人が入ってきて、息子は大喜びだった。そのうちの一人のママとは友だちだったので
「またプール行くことがあったら誘ってねー」
とお願いしていたんだけど、そのママによると
「子供同士で電話して連絡取りあっているので、私もよくわからない」
とのことだった。衝撃だった。子供同士で電話するのか。
でも、よくよく考えたら、私も小学生時代、友だちの家に電話したりしていたので、別に驚くべき事でもなかったのかもしれない。まあ、当時は家電しかなかったから仕方なかったとはいえ。
他にも、パスモとかスイカとか首から下げて一人で電車乗って塾行ったり習い事行ったり遊びに行ったりする子もどんどん増えてきていた。一人で電車って!
子供の自立をどう促すか?
もちろん、「子どもを守る」という一貫した意志で子供だけの外出を禁じているアメリカの気持ちはわかる。日本もあんなに手放しで放置していいのかと思うこともある。でも、子供自身のことを考えると、親の庇護の元で遊ぶのはなかなか辛かろうと思う。途中で親に怒られたりしてね。常に親がついて遊ぶと、時間の概念とか友だちとの交渉とか、いろんな大事なことを学べるチャンスを失っていくんじゃないかなーと心配になる。だからと言って、アメリカという国がダメになるわけじゃないから、どこかに自立への道が隠されているんだろうとは思うけれど、高校生になっても保護者に車で送ってもらうのを目撃していると、ゆがんだ形で自立してしまうんじゃないかと思ってしまう。
いい例えじゃないけど、子供のころ、とにかく甘いものをすべて禁止されていた人が、大人になってから主食が甘いものになっちゃったとか、ゲームというゲーム、テレビというテレビは禁止されていたという人が、ゲーム依存になっちゃうとかあるじゃないですか。
抑圧って怖いと私は思っているので、まあ、子供だけで外遊びできないくらいどうってことないのかもしれないけど、やっぱりちょっと心配になってしまった。
とにかく、毎年日本の小学生の成長には驚かされる。うちの息子と比べても、サバイバル能力に格段の差を感じる。息子なんて、電車に乗ってもボンヤリしていて、どんなに降りる駅の名前を連呼したところで何も記憶に残っていない。いやこれはこの子の性格か…大丈夫か。
子供時代の海外生活の影響
今回、日本に本帰国された方のところを訪ねた。息子もすごく楽しみにしていて、たくさん遊んでもらって大満足だった。どうもありがとう!そのご家庭には、幼稚園のお子さんと小学生のお子さんがいらっしゃるんだけど、一番心配していなかった幼稚園のお子さんが、慣れるまでいろいろと大変だったということだった。
列に並ぶことができないとか、積み木の上に乗ってしまうとか、他にも先生が子供たちに口頭で言ったことを正確に伝えられなかったり、お遊戯するにしてもその「おゆうぎ」という単語がわからなかったり、お子さんはとても苦労したそうである。周りのお友だちにもバカにされたりして。年代的にストレートにものを言うし。
先生からも「日本の子どもはこういうことはしません」と言われたり。
聞いているだけで胸が詰まる。
小学生のお子さんに関しても、習字やリコーダーなどはやったことがなかったので、帰ってきてからやっぱり苦労したそうである。他にも、スポーツや音楽などの習い事でカバーしてきたはずだったけれど、それも日本の子どもの方が数段上手にこなすので、高学年だったこともあって、気後れしてどこにも入れない、ということだった。
アメリカは基礎をしっかり教える、みたいなことはあまりしないから、小学生時代だけを切り取ったら、日本の小学生の方が断然何でも上手にできるだろうと思う。これをリカバーするのは苦労するかもしれない。
駐在だと、3年くらいで帰国という方は多いと思うんだけど、子供にとっての3年は本当に大きいのだな、と痛感する。1年生だった子も4年生になってしまう。その穴埋めはとても大変だろう。
これとか↓
やばいほどのレベルの高さ | Boiのねばネバダ
私も6月にハイスクールのオーケストラ聞きに行ったけど、日本の高校の弦楽合奏はもっとうまいだろうな、と思った。とてもレベルの高いハイスクールでコンクールの優勝トロフィー飾ってあったけど、日本でコンクール優勝する学校だったら、もっとレベル高いと思う。
もちろん、レベルが高いからいいとか悪いとかじゃない。目標も違う。でも、数年で二国間を渡り歩く子供たちにとっては、なかなか厳しい環境だ、と思う。うちだって、もしかしたら突然日本に帰らなくてはならなくなるかもしれない。その時、日本の子供たちに交じって野球できるんだろうか、とか、日本の厳しい先生の元でピアノできるんだろうか、ということを考えてしまった。
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