体験入学の季節がやってきた

今年も体験入学の季節がやってきた。
体験入学のために、今年も１か月ほど日本に滞在する。

そもそも体験入学する意味あるのか

最初のころは「せめて小学校の間だけでも（毎年大変だけど）体験入学させたい」と思っていたのだけれど、３回目となる今回、リトルリーグを始めたこともあって、サマーキャンプやその他の楽しいことがすべて８月しか体験できないのはいかがなものだろうか、と悶々とし始めた。
小学校時代の夏休みなんて、当たり前だけど今だけなのだ。梅雨時のじめじめと暑い日本に、わざわざ学校へ通わせるために帰るなんて、ちょっとどうなのよ、と。

もちろん、体験入学には受けるに値する価値もある（そもそも、それがなければ行く意味がない）。
日本の学校のシステムを知ることができる。何より、自分が日本語をしゃべっていたところで奇異な目で見られることはない。アジア人がマジョリティであり、本人がどの程度気にしているかはわからないけれど、マジョリティに置かれる安心感というのもあるだろう。
そして、当然私も親戚に会ったり買い物したりおいしいもの食べたりできて最高である。お風呂だって浸かれるし、温泉だって入れる。温泉最高！

おいしい食べ物とお風呂のために帰ると言っても過言ではない。

体験入学のメリット

ただやっぱり、「あんな暑い日本にわざわざ帰る意味が分からない」とか言われると、やっぱり凹む。そうだよね、本当にそうだと思う。
でもわかってほしいのは、息子は今後、よっぽどのことが起こらない限り「日本で教育を受けることはないのだ」ということ。体験入学するとしたら、この小学生時代しかなかなかできない。小学校高学年から中学生にかけては、思春期の難しい時期ということもあって、制度的には問題ないとしても、心理的には問題があるだろう。

「体験入学」を通して

• 上履き
• 給食＆給食当番
• 体育＆体育着に着替える
• 水泳授業
• お楽しみ会
• 児童会
• クラブ活動
• 掃除当番
• その他係・当番
• リコーダーや書道

といった、日本の小学生であればみな当たり前に体験していることを体験できる。これは彼にとっても貴重な体験になるだろうと思う（ならないかな…弱気）。
知らなくても生きていけることだけれど、将来、彼がアイデンティティ・クライシスに陥った時、もしかしたらこの体験が救いになるかもしれない。

・・・って誰に言い訳しているんだろうね(笑)

ゴールはどこにあるのか

何かに悩んだ時、自分がどこに向かっているのか、ゴールはどこなのか、を考えるといいよ、と以前友だちにアドバイスされた。
自分がしっかりしていれば「なんでわざわざ夏の日本に帰る必要あるの？」と言われてもなんとも思わないだろうし。自分でもそれが「頭おかしいよね」と思っているから凹むんだと思う。

短期で考えれば「せっかくこっちの夏は快適なんだから、こっちで過ごすべき」になるんだけど、長期的に考えるとそれがベストなのかどうかの判断は難しい。もし、数年で日本に帰国するのであれば、無理して体験入学なんてしないと思うのだけれど、今のところ、私はそこに「無理するだけの価値がある」と信じているし、そうであるから大変だけど耐えられる、と思っている。「やっておけばよかった」と後悔するよりは「やらなくてもよかった」の方が傷は浅いと思うし。

特にオチも何もないんだけど（いつもそうか）、今年はものすごく悶々としてしまって、ただそれを吐露したかっただけです。すみません。
まあ、最終的には息子に判断してもらうのが一番なんだけど、航空券がさー、２月くらいには予約しないとさー、小学生男子なんて10分後のことだって考えられないのに、半年後のことなんてさっぱりだよね…

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