アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2018/06/25

英語を話さざるを得ない状況を作らねば

学年末なので、イベント目白押し。もう先生もやる気なくて、遠足が入った。
シャペロン募集していたので、今回も
「面倒くさい」「でも息子の様子が知りたい」「でも面倒くさい」「いやでも最後に先生にご奉公せねば」
みたいな一人押し問答を経て、やっぱりシャペロンしてきた。

遠足 Field Trip にはサックランチ

img source: k985.com
今回、初めて

"sack lunch" = 捨てられるお弁当

ということを知りました。メール検索したけど、今の担任が今回初めて使っていた。
元は画像のような茶袋に入ったランチを指していたようなんだけど、最近のトレンドはやはりジップロック。アメリカ人ジップロックで全部済ます。私も便利なので、すっかり慣れてしまった。

簡潔な表現でいいね。

スクールバスに乗り込んだ

今回も、シアトルまで運転とか冗談じゃないわよ、とバスに乗せてもらった。
運転が苦じゃなければ一人で気ままにドライブできるから、そっちの方が気が楽という人もいるだろうけど。絶対いや。

ふだんだと、バスがぎゅうぎゅうになることってあまりないんだけど、今回は学年末でスケージュールがタイトだったのかな、全クラス合同で遠足となったため、バスは大入り満員だった。いつもなら、シャペロンは一人で長椅子に座っていられたのに、今回はそんなわけで、同じクラスの保護者と隣に座ることになった。

そして強制的に英会話

お隣さんはとても気さくないい方で、「○○の母です。よろしく」的な自己紹介してくださって、それで何となく、目的地に着くまで30分ほど(案の定、途中渋滞していた)会話することとなった。

白人ブロンドだし、英語も堪能だったので、最初はネイティブかと思っていたんだけど、しばらく会話していたら、あれ、ネイティブじゃなさそう…と思ったところで
「国はどちら?」
と聞かれ、日本だと答えると
「私はロシアなの」

あー…そうだ、ロシア人は白人ブロンドだらけなので、よく勘違いしちゃうんだけど、この辺にすごくたくさん住んでいる。

英語があまりにも堪能なので、すごい、どうやって英語勉強したの?と聞いてみたところ、アメリカに語学留学したことがあったようだし、ロシアに住んでいるときもずっといろんな先生についてずいぶん長いこと勉強してきたのだと言っていた。
すばらしい。そうやって続けることが、私にはなかなかできなくて、と言ったところ、
「そうなのよ、語学はすごく時間がかかるから、気長にやるしかないわ」
と言われた。何もかも素晴らしいわ。尊敬する。

「どれくらい英語勉強しているの?」

と禁断の質問をされてしまい💦、えー…中学生からだから、かれこれ30年くらい?とはとても恥ずかしくて言えず、本格的に始めたのは渡米前からだから、「えへへ、3年くらい」と言ってしまった。
ごめん、嘘つきました。

「運転が怖くて」「ここにきて初めて運転した」「最近はIKEAも一人で行けるようになったよ」
といった運転ネタから
「ロシアは寒いし雪ばっかりだし、半年くらいずーっと冬だから、緑豊富で雪もほとんど降らないし、トレッキングも楽しくてシアトル最高」
という天気の話、
「モスクワも東京と同じで巨大都市だから、人が多い」「公共交通機関も発達しているから車もいらない」「なのにここは車は必須で」
という東京との共通点、さらに
「宮崎駿はロシアでもとても人気」「トトロ、千と千尋…」「日本語は『ありがとう』と『もしもし』知っているよ」「日本のアニメ見て覚えた」
という、日本のアニメの話まで。

そんなこんなで、彼女が聞き上手だったりして、目的地までの30分くらい、とても楽しく会話できた。
逃げ場がない、二人きり、という状況だと、話さざるを得ないし(相手にとってもそうだけど。下手で本当にごめんなさい)、英会話の練習には最高だな、と思った。

感じたこと

ネイティブより非ネイティブの方が気持ちを汲み取ってくれるので、ひょっとして話しやすいのかもしれない、と思ったりして。いや、でも彼女が特別だったのかもしれない。それともロシア人とは気が合うだけなのかもしれない(同じスクールバス停のロシア人ママもすごく話しやすい。ロシア人の発音が聞き取りやすいのか?)。

もちろんこの判断も難しくて、ネイティブの方が自分の間違った英語を正しく言い直して会話を続けてくれたり、先回りして言いたいことを汲み取ってくれたりするので、話しやすかったりもする(そしてこれも人による)。
逆に、ネイティブでも日本人の発音に慣れている人は、多少めちゃくちゃでも理解できてしまうので、自分が英語がうまくなっているような錯覚を起こすこともある。

それでよく考えてみると、うちのだんなさんとか英語堪能な日本人のママ友とか、大人(高校生以上)になってから英語を覚えた人の英語は聞きやすいな、と思う。
たぶんネイティブだと、音が欠落したり、つながって別の音になったり、間に余計な音が入ったり、アメリカ人の大好きな schwa sound が多用されて聞きづらいとか、あるのかもしれない。


…いえ、でも全部いいわけです。

反省したこと

会話していて、リスニングはそこそこできるんだけど、なかなか言いたいことが言えない。単純に練習が足りないだけなんだけど(他にもいろいろ足りていないけど)、そうすると何が起こるかというと、相手に少し質問して、相手の話をただただ聞くだけ、みたいになってしまう。

彼女は合唱が趣味で、それがすごく楽しくて、まだアメリカに住み始めて1年だそうなんだけど、すでに3つも団体に入って活動しているんだそうである。
「合唱興味ある?」
と聞かれて、めっちゃある!合唱興味めっちゃある!と思って話を膨らまそうと思ったんだけど、全然膨らまなかった。すごく悲しい気持ちだった。
自分のバイオリンの話もしたかったんだけど、「バイオリン弾くのよー」と言ったところで話は終わってしまった。

だめだ!全然だめだー!うわー!!

課題はやはり、発信力です。自分のことを話せるようにならないと、結局聞くだけの人になっちゃう。それだと仲よくはなれないよね。

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