グリーンカードがまだ手に入らない。
私はアメリカ人との結婚でグリーンカードを申請しているわけではなく(そりゃそうだ)、アメリカ移民法で定められた就労ビザからのグリーンカード申請である。現在は、そのビザでアメリカ国内に入国しており、ビザの期限が切れると出国しなくてはならない(更新できなければ)。
すごくグリーンカードがほしい。
グリーンカード取得についての情報を検索すると、配偶者がアメリカ人である方の情報が非常に多い。実際多いのだと思う。でも、私が知りたいのはオール日本人家庭の家族全員取得への道のりである。
グリーンカード申請に関しては、調べれば調べるほど深みにはまっており、私の手には負えない代物であることだけはよくわかった(いっぱい調べた…)。
一般的に、雇用による就労ビザからのグリーンカード申請は、以下のような過程をたどるようだ。うちの場合は、渡米してすぐに申請を始めたので、ここまで2年以上かかっていることになる。
- 規定の給料設定
その人材に見合った給与を労働局が示し、その給与をスポンサーとなる現在の就業先が支払う能力があるかどうかの審査。 - 人材募集広告
人材が国内では賄えない、特殊な存在であることを証明するために、その人材のポストをオープンポジションとして募集する。誰もいなければ、特殊であることが証明される(たぶん)。 - 「I-485(Application to Register Permanent Residence or Adjust Status)」審査
うちの場合は、健康診断、写真と指紋撮影があった。
健康診断は定められた医療機関に行って、健康診断(簡単な問診と、血液検査・予防接種)を受けた。息子も血液を採取された。息子は必要な予防接種はすべて終わっていたようなので、私とだんなさんだけ何やら接種されたが、いまだに何を打たれたかわからない。恐ろしい。(2017年1月頃)
その後、3ヶ月くらいで指紋取られるよ、と噂で聞いていたが、待てど暮らせど連絡が来ず、ようやく夏に指紋採取の連絡が来た。家族全員、個人の顔写真と指紋を取られた。(2017年月8頃) - 労働認可証(EAD)の取得
グリーンカードに先立って、就労許可証が届く。Advance parole (渡航許可証)を兼ねたカードだった。(2017年10月頃)
Advance parole とは、永住権を申請中に出国する場合、再入国する際に必要となる書類である。永住権を希望していながら出国するのは矛盾するため、この書類がないと再入国できない可能性がある。 - 面接?
どうやら、今までほとんど行われていなかったという面接を受けなくてはならなくなったとかで、今現在連絡待ち。
第179回 雇用に基づくグリーンカード申請における面接の義務付け | シアトル最大の日本語情報サイト
要は、そもそも家族関係でのグリーンカード発行がさっぱり捗っていないところに今回の面接義務化が加わり、さらに仕事が増えて遅れる見込みである、というほとんど救いのない話であった。さばく数より新しく申請されて増加する数の方が多いのではないだろうか。今までの彼らの仕事ぶりから大いなる偏見で想像するに、焦ったり慌てたり対策考えたりとかしないんだろうな、と絶望的な気分になってきた。
なんでもかんでもトランプのせいにはしたくないんだけど、今回の措置は彼の大統領令のせいである。いつ面談の連絡が来るのだろうか。そして、面談した後、どれくらいでグリーンカードが発行されるのであろうか...
うちより1年前にこちらに来た、だんなさんと同じ会社の方はすでにグリーンカードを取得したそうである。もちろん、3月8日より前に書類を提出していたので、面談もなし。ちょっとの差で。くそー。
健康診断から指紋採取まで来たら、数週間でグリーンカードが来たとみなさんおっしゃっていたのだけれど、タッチの差で指紋採取からさっぱりちっとも進んでいない私たち。この先どれくらいかかるんだろう。
Advance Parole があれば、再入国には支障ないのだけれど、入国には時間がかかる。おそらく移民局か何かのデータと照合しているんだろうけど、確認作業が終わるまで別室に通されて、かなり長い時間待たされる。日本からの長時間フライトの後にこれやられると、本当に吐きそう。
グリーンカードさえあれば、ほとんど待ち時間なしに入国できるらしい。発行されるまで、私たちの限りある「時間」というリソースが、どんどん搾取されていく。
移民を受け入れてもらっているだけでもありがたいと思うべきか。
グリーンカードが取れたら、家族で高い肉食いに行こう、とだんなさんと話している。
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