アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2017/08/21

ワンオペ育児の疑似体験だった

8月上旬にアメリカに戻ってきた。
日本に7週間滞在して、その期間、頼れる親族なんていないので、この期間はいわゆる「ワンオペ育児」だった。

私が日本で特に仲良くさせてもらっているママ友が母子家庭だ。
保育園の時には、息子が一番仲の良かったの男の子のパパがなくなって、その家も母子家庭となった。ある朝、パパが起きてこないと思ったら亡くなっていたそうだ。そういうこともある。
この場合は、選択肢のないワンオペ育児が待っている。

私は好むと好まざるとにかかわらず、現在は専業主婦だ。
だから、日本滞在中も仕事もせずに自由に行動できたわけだけど、それでもワンオペはしんどかった。

自分に何かあったら、詰む

というプレッシャーが、地味に効いていたんだと思う。
7月後半から8月上旬に台風が来て気圧が下がった時に、頭痛がひどくなって、しかも夏休みに入っていてゆっくり休むこともできないし、息子は一人で行動できる範囲も限られていて、頭痛ごときでも辛い、と思った。寝ていたら、息子が泣きながら
「つまんない、公園行きたい」
と起こしにきて、こっちもイライラしているから適当にあしらったら、勝手に家を出ていってしまって慌てて追いかけたりした。かわいそうなことをした。

ワンオペの恐ろしいところは、「煮詰まってくる」ということなんじゃないかなーと思った。
もしこれでうちが一人っ子じゃなくて何人もいたら、もしかしたら緩和されたかもしれないし、逆にもっと煮詰まったかもしれないし、それはわからないのだけれど、息子と二人っきりの状況に煮詰まって煮詰まって、お互い最後はイライラしてしまった。発散できないのだ。
ただ、親子だから力関係は明白で、息子が叱られているのが常態になってしまった。これも本当にかわいそうなことをした。

駐在で来ているご家庭の中には、ご主人がほぼ出張でいらっしゃらない方がわりと多い。
駐在でしかも出張?と思ったけど、仕事の担当が「アメリカ西海岸」、「アメリカ全土」はたまた「北米大陸」とかなり広範囲で、たまたま拠点がシアトルなだけで、カナダ行ったりニューヨーク行ったりということが生じるんだそうである。日本から行くよりは、そりゃ近い。
でも、いくら国内とは言え日帰りできる距離ではないので、数日から数週間お父さんが不在、ということが起きる。その間、家庭のこと全般は主に家に残された奥さまが担う。
日本と違って頼れる親族がいるわけじゃないから、本当に全くの一人きりである。
やるしかないからやっていらっしゃるだろうけど、頭が下がる。
病気になったら連絡して!ヘルプするわよ!!

***

蛇足になるけど、この夏日本のテレビ見ていたら、小倉優子がいろいろなテレビに出ていて、本当に胸が痛くなった。がんばれ、ゆうこりん。
NHK「あさイチ」でシングルマザー特集?か何かやっていた時、青木さやかが
「離婚するってなったとき、一番つらかったのは『それはあなただからできるのよ』と言われたこと」
みたいなことを言っていた(ゆうこりんも同じような経験があると言っていた)。
あなたみたいにテレビ出て稼いでいる人だから離婚できるのよ、恵まれているのよ、みたいな意味だ。
離婚している人をうらやむのは勝手だけど、離婚できない(と思い込んでいる)自分の気持ちを離婚した人に八つ当たりするのは間違っている。少なくとも、彼女たちも未来への不安を抱えながらシングルの道を選んだのだ。

シングルじゃない私ですら、だんなさんのお給料1本では心配なのだ(彼がいつまでも健康でガツガツ働けることが前提だから)。
ましてやひとり親家庭をや。
ひとり親のリスクヘッジってどうしているんだろう...

***

ちょうど、日経DUALでタイムリーな記事が上がっていた。
家事をしない夫は4つのタイプに分けられる | 舞田敏彦のデータで読み解くDUALな疑問 | 日経DUAL

この記事は、ご主人があえて家事をしないという選択をしているご家庭のデータだけど、本当にひどい。
ただ、物理的な分担より、精神的な分担(?)の方が、私は気持ちが楽だ。もちろん、どっちも分担してくれるのがベストだけれど。
私はむかーし離婚したことがあるんだけど、相手の人は私よりきれい好きでその上相手に同じきれい好きを求めてくる人だったので本当に辛かった。シンクに汚れたお皿を半日放置したままにしただけで3日間口をきいてもらえなかったことがある(その間、無視される理由も全く分からなかった)。家事分担してくれたとしても、今にして思えば完全なモラハラだったと思う。

そうそう、これこれ!と思ったのが下記ツイート。


そうなのよー、「なんでやらねーんだよ(怒)」じゃなくて「そろそろやらなくちゃなー」って思ってくれるといいよね。精神的な分担みたいな感じで。
その点、私のだんなさんは「洗濯物が散乱していても、僕は気にしないよ!」とへらへら家を汚しまくっているタイプなので、気持ち的には...まあ...楽かな...楽だけどね...

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