体験入学させるためには、現地校だけでなく、補習校も何日か休ませる必要があるし、補習校にいたっては宿題をだれかに受け取ってもらわなくてはならないなど、いろいろ調整しなくてはならない。
補習校は、宿題を事前に受け取ることを禁じていて(その日の宿題は、その日の放課後にならないともらえない)、メールなどでの電子媒体での受け取りも認めていない。たぶん、以前何か問題が起きたからなんだろうけど、辛い。
それから、体験入学させていただいている世田谷区の学校は、15日以上連続して登校できることを条件としているため、少なくとも3週間は在籍しないといけない。
補習校を1学期最後まで出席して、なおかつ日本の小学校に15日以上在籍する条件に合う日付けはない。結局、補習校を休まざるを得ない。
んんん...と思っていたら、友だちに
「そこまでして体験入学しないといけないもの?」
と聞かれて、はっとした。
確かに体験入学って親のエゴかもしれない。
息子はとにかく学校が嫌いなので、日本の小学校も行きたくない、とかなりごねていた。それを押してまで通わせるのは、やっぱり親の、特に私のわがままに違いない。
でも...それでも、やっぱり、数人ではあるけれど、息子が毎年帰ってくるのを心待ちにしているお友だちがいる。そしてそのお友だちと毎年会うことで友だち関係を続けてほしい。
それなら別に学校に通わなくても、と言われるかもしれないけど。
子供の頃って学校が生活に占める比重が高い。
習い事が忙しかったり塾が楽しかったり、というお子さんももちろんたくさんいるだろうけれど、それでも学校内での子供同士の関わりは大きいし深いと思う。朝から夕方まで一緒に過ごすんだもんね。
あとは、やっぱり「日本の学校を経験させてもらうこと」は大きい。
1年生の1学期だけ通った学校だけど、そんな3か月程度の記憶なんてすぐに薄れてしまう。
だったら、チャンスのある限り毎年同じ学校に通わせて、記憶に残していってほしいと...うーん、やっぱり親のわがままかな。
でも、長い人生のたった6年間。
たった6年と言っても、子供にとっては貴重な6年間。
親としては、その子供時代に日本文化・日本語と深くかかわってほしい。
と言いつつ、大きくなってから
「体験入学は辛かった。あんなことやらされて、俺の時間を返してくれ」
とか言われてしまったら辛いなーと思ったりしている。
でもまあ、やってしまったことは取り返しがつかないので、私としては覚悟してやっていこうと思う。できるだけ楽しい思い出づくりを、そして毎年学校に行きたいと思ってくれるように。
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