アメリカでの生活の中からえらんだことについて、「作文か詩のどちらか(両方でもよい)」を原稿用紙に書きましょう。400字詰め原稿用紙が2枚付いていた。
作文の場合は5枚以内、詩の場合は3枚以内、と書いてある。
1枚だって書ける自信ないのに5枚とか!
これは海外子女文芸作品コンクールに出します、とも書いてあった。
コンクール...
「アメリカでの生活」とかいう漠然としたテーマで何を書いたものやら皆目見当がつかなかったので、過去の作品がWebに落ちていないかなー、と探したら、やっぱりあった。
主催者ページ>
海外子女文芸作品コンクール | 海外子女教育振興財団コーポレートサイト
過去作品(例)>
世界を見る目 子どもの目 : 世界を見る目 子どもの目 : エトセトラ : 読売教育ネットワーク
海外子女文芸作品コンクール優秀作品! | プラハ日本人学校
第35回海外子女文芸作品コンクール受賞作品 | カンタベリー日本語補習校
読んでいたら泣けてきてしまった...
入選するくらいだから、やっぱりみんなすごく洗練された文章を書くんだけど、それと同時に、世界中でこんなにたくさんの子供たちが母国語である日本語を学んでいるんだなあ、と素直に感動してしまったからである。
宿題として出されると、
「海外に住んでいることをネタにされるのは嫌だなー」
みたいに思ってしまうんだけど、ひとりひとりの作品を読んでみると、同じ境遇にいる子供として勇気づけられる。私が勝手に勇気づけられても何の生産性もないけれど。
***
この作文を書くにあたって、息子とテーマを絞ろうと、二人であれこれ思案した。
アメリカに来て大変だったこと/驚いたこと、
同い年の日本人男子が現地校に編入してきたこと、
補習校のこと、、、
どれが一番書きやすいかねー、と取りあえず、それこそ何の気なしに、アメリカに来て大変だったことって何?と息子に聞いてみたところ、案の定
「英語が全然わからなかったこと」
と返ってきた。
そこから、英語が全然わからなかった時、現地校でどうやって過ごしていたのか等をヒアリングしてみた。
- 英語がわからなかったから、授業は全然わからなかった。つまらなかった。
- 友だちもできなかった。
- 休み時間は、一人でうんていの練習をしていた。
- ランチの時間もクラスのみんなと座っているけれど、一人だった。
- 英語の宿題は記憶がない。
そんな話をしていたら、当時のことをいろいろ思い出してしまったんだろう、だんだん息子の目に涙があふれてきた。
ダメだ、この切り口はまだ生々しすぎる。
学校は慣れてきたし、先生の話も何となく理解できるようになったし、クラスの友だちとも仲良く遊べるようになったけれど、それでもまだまだ息子は辛いんだなぁ、まだ過去のことにはなっていないんだなぁ、と胸がきゅーっとなった。
この夏で3年目に突入する。
がんばれ、息子。
お母さんも一緒にがんばる。
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