アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2017/02/16

アメリカ現地校、marble jar の謎

担任の先生から "marble jar" というタイトルでメールがよく届く。
内容は、みんながんばったので marble party します!みんなで投票した結果、パジャマパーティに決定したので、明日はパジャマ着てきてくださいねー、みたいなことが書いてある。

marble jar? ビー玉の入ったビン??みんながんばった???

始めは意味がさっぱりわからなくて戸惑ったんだけど、パーティの合言葉みたいな感じかなーくらいでスルーするようになった。意味が分からなくても、大勢に影響がないことってあるじゃないですか?

ところが最近、ようやく意味が分かった。
息子が思い出したように話してくれたのだ。

ちょうど昨日、息子が朝これから家を出るぞ、というタイミングで「うんち」と言い出した。スクールバスは諦めるしかない。なぜあと5分早くもよおさなかったのであろうか。
仕方なく息子を車で送っていったんだけど、案の定通学時間帯なので、スクールバス渋滞に巻き込まれた。スクールバスは緊急車両並みにスペシャルな存在で、子供たちが乗降中は反対車線も含めてみな停止しないといけないのだ。
このままだと始業時間に間に合わない。

すると息子が語り出した。
「8時○分までに準備を終えて全員が席に着くと、マーブルがもらえるんだよ」

おお?

「昨日は、7つももらえたんだよ。」
「みんながすぐに静かになったり、前のカーペットに集まれたりするともらえるんだよ」

おおおっ!

なるほど、marble jar っていうのは、みんながいいことをした時にビー玉を入れることができて、それがいっぱいになるっていうことは、それだけみんなが良い子にしていたっていうことなのか。
ご褒美の可視化なのね。
いっぱいになったらパーティできるなんて、いいよなー。
しかも、すごくわかりやすい。

逆に、いくら言っても静かにならないなど悪いことをしたときにはお仕置きもちゃんとあって、そのポイントが7つ溜まってしまうと休み時間が減らされるようだ。

日本の小学校では学活の時間とかお楽しみ会とかないわけじゃないけど、それは最初から予定されていることであって、別にご褒美というわけじゃない。お楽しみ会だって、事前にいろいろと出し物の準備をしなくちゃいけなかったりして、純粋に遊びの時間じゃないし。

もちろん、もしかすると馬の鼻さきにニンジンぶら下げてるのと同じじゃないか、と思う人もいるかもしれないけど、子どもって目に見える目標があるとがんばるから、それも集団でってなるとよけいその心理が働くから、こういうがんばらせ方は楽しみながらできていいんじゃないかな、と思う。
日本だと、わりと連帯責任みたいなネガティブキャンペーンになりがちだしね。だれか悪いことしたら全員正座とか。今はないか。

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