もしかすると、こういう問題はあまり数字に出ないのかもしれない。
「より絆が深まった」という内容の記事が散見されたので、そういうケースの方が多いのかもしれない。
まあ、離婚した人が「駐在生活はこんなにひどかった」などと、敢えて吹聴したりしないか。
かと言って、「絆」ねぇ...
子供の性格の問題について、あれこれとだんなさんと話しながら
「私だっていろいろ考えているんだよ。別に毎日ダラダラしているわけじゃないんだからね」
とくぎを刺してみたところ、
「別に、洗濯物が散乱していてもオレは気にしないよ」
と切り返された。
ケンカ売っているのか。
やはり、海外生活はじわじわとストレスがたまる。
文化的にも言語的にもなかなか慣れない。
子どものことも心配だが、言葉の問題でうまく自分が対応できないこともある。
さらに、だんなさんと教育方針で意見が食い違うことも、もちろんよくある。
日本でふつうに生活していれば、あまり話題に上らないようなことで揉めることもある。
<例(うちのケースではありません)>
せっかくアメリカに来たんだから、日本語なんてどうでもいい
現地校の宿題も完璧に仕上げるべき
vs.
いずれは日本に帰るのに、日本語の方に力を入れるべき
異国の地でがんばっているんだから、宿題はできる範囲でいい
本来であれば、慣れない海外生活こそ、家族で協力し合いながら乗り切らなくてはならないところを、逆に揉める。二人ともストレスを抱えているから、着火点が低い。現地校の宿題も完璧に仕上げるべき
vs.
いずれは日本に帰るのに、日本語の方に力を入れるべき
異国の地でがんばっているんだから、宿題はできる範囲でいい
納豆を買ってこいと言ったのに買ってこなかったとかで口論になることもある。
(その辺で簡単に買えないから。)
こうなると、家の中にいたくなくなる。
どこにも逃げ場がなくなる。
なるべく揉めないようにお互い気を使うと、それもストレスになる。
発散するために、日本人同士で愚痴を言い合ったりすることもあるけれど、家庭内のことになると言えないこともある。
愚痴だけで解決するような問題ばかりでもないし。
気が付くと、八方塞がり?と思うことがある。
そんな時に読んだこの記事。
外国生活、帰りたいときは帰る強さ | In Nadeshiko Way
言いたいことはわかるんだけど、現実はそんなに簡単じゃない。
「帰りたいから帰る」ことができる人は、まだ恵まれている方だと思う。
実際には、子供はどうするか、とか、住むところはどうするか、とか。
(子供は日本に帰りたくないと言うかもしれないし、アメリカに残したところで旦那はまったく子供の面倒を見られないかもしれない。)
実家があればまだいいけれど、すでに親が他界したり絶縁状態だったりする人は日本に帰るところがない。
たとえ、数々の問題をクリアして帰ったとして、そこでの生活費はどうしていくか、とかとか。
住むとなれば、税金もかかるし。働かないといけないし。
おいしいもの食べて、温泉ゆっくり浸かって...って、まあ、やりたいけど、それをするにはやはり先立つものが必要で。
こういうことを、簡単に言わないでほしいなぁと思う。
悩むくらいなら帰ればいいじゃない?と言われれば言われるほど、帰る決断力がない、って言われているような気がしてね...
しかも、帰ったらすべての問題が解決するわけじゃない、ということも、悩んでいる人はみんなわかっているんだ。だから悩む。落としどころをどこにするか。
どうしても、アメリカ生活になじめなくて、日本に帰るにはやっぱり離婚するしかない、というくらいまでに追い詰められた時、離婚後の生活をどうしていくかも、考えていると先が全く見えない。
何年も働いていなかった中年の子持ち女性なんて、どこも雇ってくれない。
子どもの親権を相手に渡したとして、ただの独身女だったとしても、そしてたとえ技術を持っていたとしても、ブランクがあれば再就職は難しい。医者や弁護士ならいざ知らず。さらに、これで「英語が身に付きました」と言えるならまだ希望はあるけれど、アメリカに住んでいるだけで英語がペラペラになるわけでもない。
気づくと、このアメリカ生活で自分はただただ劣化した役立たずになっていくんじゃないか、という焦りみたいなものに苛まれる。
もちろん、こんなネガティブなことばかりじゃないけどね、アメリカ生活。
日本では経験できない素敵なこともたくさんある。
次はそんな切り口で記事書こうかな...
だんなさんとケンカをするといつも
「いったい誰のせいでこんなつらい目に遭っていると思っているんだ!」
と、口には出さないけれど、頭の中にぽっと出てきてしまう。
人のせいにしてはダメだ、この生活を選択したのは自分なんだから、と戒めてはいるんだけど、やっぱり今の不自由さとストレスが、この考えを捨てさせてくれないんだろうな。
※だんなさんとは和解しました。
お前のせいで、こんな不自由な思いしているんじゃねぇか!と言うのは、最後の切り札にしたいと思います。
今度、ろくでもないことを言いやがったら、強力な油性ペンで眉毛つなげてほっぺにグルグル書いてやる。
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