アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2016/02/26

アメリカで子供の歯科検診を受けた

渡米して初めて、息子の歯科検診を受けてきた。
日本では3ヶ月に一度、定期検診を受けていたのだけれど、渡米してからはどこの歯医者に行くか迷っているうちに最後の検診(昨年5月)から10ヶ月も経ってしまった。
さすがにまずい気がする…もう Soy Source の広告でピンと来た歯科に電話してしまえ!
(もちろん日本語で受診できるクリニック)

最初の一言目で日本人だとバレたみたいで、速攻「日本語の方がよろしいですか?」と日本語で言われ、その後はすべて日本語で予約。翌週、放課後で予約が取れた。
徒歩圏内ではないので、その後 Google Earth で道のチェックを散々して…(以下略)

当日は、初診だったので問診票を書いてから、歯のレントゲン撮影、歯科衛生士さん(日本語しゃべれない)による歯のチェックとフッ素湿布をし、最後に歯科医によるチェック。
トータル45分くらいだった。待ち時間はほぼゼロ。

レントゲンは、カメラが頭の周りをぐるーっと回るタイプのもの。
途中で動いちゃって失敗してしまったので、たくさん撮影。この時点で息子はかなり疲れてしまった。
そもそも興味のないことは全力でやる気なくす人種なので、歯科衛生士さんもやりにくかったんじゃないだろうか。すみません。

次に、レントゲン写真を見ながら歯科衛生士さんが口腔内をチェック。
「うーん、この歯が虫歯っぽい」
みたいなことを言われつつ(ドキドキ)、フッ素湿布へ。

衛生士さんがフッ素トレイ(下図)を取り出して(この時点で嫌な予感)、フッ素フォームを塗りたくり、「これからフッ素湿布します。フッ素は飲み込むとお腹を壊すので、飲み込まないように注意してください。では、1分間じっとしていてね」と息子の口に突っ込んだ。
source: http://www.kyodecvet.com/
入れた途端に息子は嘔吐スポットが刺激されたらしく、をををををー!と暴れ出し、衛生士さんも慌てて「なにごとー!」とフッ素トレイを取り出した。
その後は仕方ないので、歯ブラシでフッ素を歯に塗り、「この後30分は飲み食いしないでください」という感じで終わった。
日本でもフッ素はトレイを使わずに塗るだけだったので、息子もトレイにビックリしたに違いない。
もうちょっと大きくなったらトレイが使えるようになるだろうか…
本当にうちの息子はできないことが多いな…

最後に歯科医師が登場し、レントゲンを見ながら息子の歯のチェック(ここだけ日本語)。
「この歯、虫歯になっているねー。すごく小さいけど。ほら、お母さん、わかる?」
…さっぱりわからない。
「次回これ直しましょう」

というわけで、健診後、受付で虫歯治療の予約をして帰ってきた。
初めての虫歯で、二人で軽くショックを受けた。

***

日米歯科検診比較。
※あくまで東京の某小児歯科専門クリニックとアメリカで30年くらい経験があるらしい歯科クリニックの二つの比較。

[混み具合]
米: 空いていた。待ち時間ゼロ。予約もほぼ希望通りに取れた。次回半年後なので、近くなったらハガキでお知らせしてくれるらしい。その後、都合のよいときに電話予約する。
日: 混んでいる。予約しても10分は待たされる。予約自体なかなか取れないので、3ヶ月先の次の検診日の予約も帰りに必ずする。予約1週間前になるとリマインダメールが届く。

[キッズフレンドリー]
米: 待合室に、少しだけおもちゃが置いてあった。帰りにミニカーなどくれた。
日: キッズルームがあって、レゴ遊び放題、絵本たくさんだった。診察台ごとに天井にテレビがついていて、アニメ専門チャンネルが映っていた。帰りにガチャガチャのメダルをくれて、それでキャラ消しゴムがもらえた。

[歯科検診]
米: 歯磨き指導がない。磨き残しチェックのピンクの薬も塗られない。虫歯は目視でチェック。レントゲンを見ながら、将来の歯並びについても診断してくれた。フッ素は湿布してくれる。
日: 歯磨き指導あり。ピンクの薬を塗って、磨き残しをチェック。さらにきれいに磨いてくれた。息子は指しゃぶりのくせがあったので、それもあれこれ指導された。虫歯がないかも何やらペン状の機械で歯をなぞってチェックしていた。

[歯列矯正]
米: 専門クリニックがあるので、必要があれば紹介状を書いてくれる
日: 同じクリニックで必要があればやってくれる

[検診頻度]
米: 年2回がふつうらしい。
日: 3ヶ月に一度通っていた。

[検診代]
米: 無料。年二回まで保険でカバーされる。(歯科込の保険であれば、ほとんどの場合無料になるようだ。)
日: 基本的に無料。フッ素湿布は保険適用外だったので、毎回1,500円はかかった。私たちが住んでいた自治体は中学生まで診察代無料だったので、歯科に限らず、保険適用診療であれば、どこでも無料。

こうやって並べてみると、日本の方が良かったなーと思わないでもない。
ただまあ、東京の場合は人口も多いし、歯科クリニックもあちこちにあって競争も激しかっただろうし、日米の歯の健康に対する認識もだいぶ違うだろうから、比較してもあまり意味はないかもしれない。

ただ、将来歯列矯正が必要になったとき(たぶん、必要になる)、歯列矯正専門クリニックに別に予約して行かなくてはいけないことを考えると、面倒だなとは思う。
それから、あんなに甘いものばっかり食べているアメリカ人が、とくに歯磨き指導もなく、小学校でもそんなものはやらず、たった年に二回だけの歯科検診でなんとかなっているなんて不思議で仕方がない。
大丈夫なんだろうか。他人事だけど。

周りのママ友さんたちの話やさまざまなブログを読んで総合して考えると、アメリカの歯科医は虫歯根絶への並々ならぬ情熱を持っているんじゃないかと感じる。ちょっとでも虫歯の兆候があろうものなら、速攻治療しましょう、それも徹底的に!という気概みたいなものを感じる。
(余談だけど、あるママ友さんは詰め物が取れてしまって治療に行ったところ、初日3時間かけて治療にたどり着かなかったそうだ。レントゲン撮って「治療の前にクリーニングをするのがうちの方針です」というようなことで。でもこれもアメリカでは一般的なのかもしれない。サンプル数が少なすぎて判断できない。)

次回、虫歯治療に続く。

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