弟家族は好きなので、なるべく波風が立たないように実家とは連絡を取り続けてきたんだけど、どうしてもモヤモヤするので書き起こすことにした。
元々、何となく両親は変わっているなとは思っていたんだけれど、決定的だったのは息子を産んだ時だ。
実家で2週間過ごしたら、本当に気が狂いそうになった。
「子供を産むと親の気持ちがわかるでしょ」
「親は何てありがたいかと思うでしょ」
こういうセリフを毎日聞かされた。出産後の不安定な時期に、そういうことを吹き込んでくるデリカシーのなさが私にはまったく理解できなかった。
でも、少なくとも私は両親の気持ちはわからないし、子どもを産んだらますます不信感が高まったよ、とはもちろん言わなかった。
私は母乳も出なかったし、正直言って精神的に辛かった。
そんな時、母はこう言った。
「私があんたを産んだ時、おばあちゃん(つまり母の母)が腕のいいお産婆さん連れてきてくれて、おっぱいをマッサージしてくれたのよ。それからすごく出たの。どうして出ないの?誰かにマッサージ頼んだら?」
実家に帰る意味あったのかとイライラが募っていって、挙句の果て、さらに母は追い打ちをかけてきた。
「こんなにあんたのことを心配しているのにその態度は何?」
「親に向かって何て言う口の利き方をするの?」
そしてある時しょんぼりしながらこう言うのだ。
「お友だちに相談したら、『あなたがしっかりしなくちゃダメじゃない』って叱られちゃったわ」
どんなことを考えようが私には関係ないけれど、それを私に言ってくる神経がさっぱり理解できなかった。
そしてこのたびアメリカに来たら、母からこんなメールが届いた。
「あなたたちが元気でいてくれればそれでいいですから」
そのくせ、ニューヨークにいる叔母(母の実姉)からテキストが届くのだ。
「お母さんから電話があったよ。あんたから全然連絡が来ないって寂しがっていた。連絡しなきゃダメじゃない」
もちろん、叔母がお節介だということもある。
ただ、母も子供に迷惑をかけたくない、と思っての行為だとは思うけれど、どう好意的に見ても叔母を通して自分の気持ちを伝えてくるのは、やっぱり心証が悪い。
叔母は私のことを親不孝だと思っていることだろう。
ちょっと考えればわかると思うけれど、海外の新しい生活を始めて精神的にキツイのはこちらの方だ。
それを、「海外に行って連絡もろくすっぽくれないなんて、うちの娘は冷たい」と「自分がどれだけ辛いのか」ということばかりを言ってくるのは、いくらなんでも想像力が足りないのではないだろうか?
そんなに心配なら、私だったらLINEするし、必要であればSkype電話もすると思う。楽だし。
そういう提案をすると、「新しい機械は怖いからやりたくない」と言われる。
気持ちはわかりますが。
(ちなみに母はガラケー、父は携帯持っていない。)
それで先日、息子の写真を添付して「元気ですよー」とメールをしたら、父から慌てた様子でメールが来た。
「お母さんの携帯は固定料金じゃないので、画像をダウンロードするとお金がかかる。
お父さんのメールはパソコンで固定料金でインターネットしているので、こちらに送ってほしい。
今回ダウンロードしたら xxxx円かかった。」
お金が!かかるから!画像は送らないでくれと!
しかもかかった料金も知らせてくるとか!
そんなこんなで、私の気持ちは実家から離れる一方である。
いやだからこそ余計、母は「元気ならそれでいいですから」と繰り返し送ってよこすんだろう。
悪循環なのは、私もよくわかっている。
でもどっちかというと、テロの危険も天災の発生率も、東京の方がよっぽど高いんじゃないかと思うよ。
「アメリカは怖い」って思い込んでいるのもこれまたウンザリです。
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