アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2020/01/07

在外日本人が過ごした日本の年末年始

あけましておめでとうございます!
松の内どころか七草粥も過ぎてしまう勢いですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今調べたら、「松の内」は関東では1月7日までのようですね。ギリギリセーフ(??)

2週間ほど帰国していました

12月中旬から2週間強、日本に帰っていた。滞在中に一回くらいブログ更新できるかなーなんて思っていたんだけど、全然そんな暇なかった。四六時中家族の誰かと一緒だし、気が散って黙々とPCで作業なんてできるわけなかった。相変わらず、私は見込みが甘い。

渡米1年で一時帰国をした時、こんな記事を書いた。
日本が仮住まいとなったと痛感した件

ハハハ、甘ーーーい!
当時はすでにアメリカになじんじゃったのかなー、なんて思っていたけれど、逆である。日本への気持ちが強すぎて、帰った時に違和感を感じてしまった自分にショックを受けたんだと思う。
今は全然ショックない!これが本気の「慣れ」というやつである。もう無の心境である。違うものは違うし、違和感を感じるものは感じる。でも、それでいいんじゃない、だってそう思うんだから、という境地に来た。人間の適応力に感謝したい。
日本から帰ってきたばかりですが、私は元気です(「魔女の宅急便」のキキ風)。
まあ、ちょっと食べ物だけは、日本が恋しいけれど。あ、あとお風呂。日本のシャワーがあまりにも優しくて、美容院で「シャワーが優しくて涙が出そうです」って言ったら、「シャワーが優しいと思ったことない」ってびっくりされて、そうだよ、それが幸せってやつだよって思いました。幸せって気づかないところにあるのよー。

でも思うのです。
過去の自分を笑える日が来て良かったなぁって。

Boiさんのブログ読んでいる方多いと思うんだけど、これは辛かった。
駐在先で予想外に落ち込んだ時は | 帰国子女のカオスなトリセツ
本気のやつはこれだ。日本に本帰国したら、こういうことはありうるなと思った。なんでもないところでつまづいて落ちていく。
がんばらないで、ほどほどにやっていこうね。

日本の好きなところ

  • 街がきれい
  • 水回りが快適
  • 物価安い
  • 気軽に病院に行ける、そのまま会計も済ませられる
    一時帰国中に息子が風邪をひいてひどい鼻詰まりになったので、いきつけの耳鼻科に行った。鼻水を吸ってもらって消毒もしてくれて、原因もはっきりわかりやすく教えてくれて、薬が何も言わずに処方され、薬局でも懇切丁寧に薬の説明してくれて、それでおいくらだったと思いますか?8千円くらいでした。泣くよね、あまりにも親切で。
  • 食べ物おいしい
  • 温泉最高
  • 担当によってサービスに偏りが少ない

日本の好きじゃないところ

  • クレジットカードの使えないお店がまだけっこうたくさんある
    自販機便利だけどクレカ使えないと外国人は辛いのでは。パスモとかペイペイとか日本でしか使えない。ていうか、ICカードの種類がめちゃめちゃ増えていた。なんでこんなにいっぱいあるの?携帯の進化の時もそうだったけど、ガラパゴス感すごい。日本人の特質なのかもしれない。
    セブンイレブン
    (画像はお借りしました)
  • ゴミ箱がない
    サリン事件以降だったと思うけど、公共の場からゴミ箱が消えた。JRくらいでしかゴミを捨てられない。
  • 人が多すぎる
    公共のエリアが人が多すぎて怖かった。そのせいだとは言い切れないけれど、家族全員風邪をひいて帰ってきた。インフルエンザにならなかっただけラッキーだった。予防接種していったけど。
他にも、日本の接客関連で働いている人たち、あんまり余裕ない印象だった。たぶん、余裕ないわけじゃないと思うんだけど、何しろ日本人は減点法でサービスを評価するから、めんどうなクレーム付ける人がいるんだろうなーと思う。余計なことはせず、とりあえず謝って手早く仕事をこなすのが一番なんだろう。

アメリカに戻ってきたら、レジでお客と世間話に花が咲いて手がおろそかになっている人とか、従業員同士がずーっとおしゃべりしているとか、長蛇の列でもマイペースで作業する人とか、みんな余裕だなーでもちょっと急いでほしいなー、とかあったりして、二つの国を足して二で割ったらちょうどいいのに、と思ったりした。日本と違って、こちらがサービスに対して「ありがとう」と言うし。日本だと、接客する方が「申し訳ありません」って言うものね。「ありがとう」の方がずっと気持ちいいよね。まあ、ふつうの接客がクソだから、こちらの意図したとおりにやってくれると、うっかり感謝しちゃうんだけど。

紅白がめちゃめちゃ楽しかった

日本にいるときはそれほどありがたみがわからなかったんだけど、渡米してからは、毎年本当に楽しい。1曲目のパプリカから「Youtube 以外で歌っているところを初めて見た!」という興奮から始まり、郷ひろみかっこいー!!ってなって、その後、ウキウキルンルン(死語)見切ってしまった。
松田聖子とか椎名林檎、氷川きよし(最高だった。ライブ行きたい)、福山雅治、ユーミン、Yoshiki…意外とビートたけしの「浅草キッド」も感動してしまった。
綾瀬はるかさんが小芝居に入った途端生き生きするとか、ウッチャンのバランス感覚の素晴らしさとか、星野源ピンク似合うなとか、他にもいろいろ本当に楽しかった。

たぶん、ベストテンとかトップテン世代なので、歌番組が基本的に好きなんだろうな、というのと、自分が子供時代に夢中になってみていたアイドルが、今も変わらず加齢も感じさせない美しさで現れたりして、そういうのも見ていてうれしかったり。他にも、在外あるある(?)としては、ふだんはYoutubeとかニュースとかでしか見られない歌手・アーティストが、テレビをつけただけでお手軽にみられて、かつ「伝説じゃなくて本当に生きている」ことを確認できたり、こういう今年の日本の総括みたいな番組、在外日本人には特に心に刻まれるんじゃないかな。私だけかも?

おまけ

ちょうど帰国中に「ゴーンが出国してレバノンにいる」というニュースが入った。検察のやり方云々の記事を読んだことがあったので、よっぽど不満だったんだろうなーと思ったけれど、だからと言って逃亡するのはどう考えてもゴーンさんに問題がある。

ワイドショーで街角インタビューなんかをぼんやり見ていたら、ある人が
「ずるい」
と言っていて、これはとても日本人的な考え方だ、と思った。
お金があってコネがあって裏の世界ともつながりがあるような人物だから、罪を逃れて逃亡できる、私たち小市民にはできないことだ、なんてずるいんだろう、という意味だと解釈した。

でも、こんな風にある国の法を犯して逃亡した人間の末路を考えると、果たして本当にずるいのかな、と思う。日本の司法が正当に自分をさばいてくれるとは思わない、と声明を出していたけれど、もしかしたら本当にそうかもしれないけれど、だからと言って逃亡していいことにはならない。
ゴーンと日本の司法制度について | ネコの楽園

おそらく、街角でインタビューに答えた人は、逃亡したことだけを取って「ずるい」と言ったんだろうし、それ以上のことは考えていなかったと思うけれど、日本人はそういう、人を出し抜いたりする話がとことん好きじゃないんだな、と思った。
まあ、もちろん、この一人の意見を大きく語るのはいけないと思うけど、案の定そのニュースを見た後、息子が「何がずるいの?」なんて聞いちゃったりして、それに対して義父さんが嬉々として息子に「本当に金持ちってのはずるがしこいからな」などと吹き込んでいて、ますますげんなりしてしまった。
マジでそういうのやめて!

そういうところが、ちょっと息苦しいなーと改めて思った年始でした。

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2 件のコメント:

  1. ベルビュー民2020/01/20 18:01

    はじめまして。記事拝見させていただきました。私はベルビューに来て3ヶ月、全くキラキラしていない駐在員生活を送っていますが、たまこさんが色々悩みながらこっちでの生活を送っているのを見て、とりあえず英語の勉強頑張ろうという気持ちになりました。ありがとうございます。今単身ですが、今年の夏には家族が来て、サマーキャンプに参加させようと思っていましたので、特にそれ関連の記事が大変参考になりました。これからも楽しみにしております。

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    1. ベルビュー民さん

      コメントありがとうございます。
      慣れない海外生活で、自分のモチベーションを保つのはなかなか大変なことですが、その中で少しでもお役に立てれば幸いです。教育関連は、本当に最初はわからないことだらけで、それらを飲み込むまで驚くことたくさんあると思います。
      もし、何か気になっているテーマなどありましたら、お気軽にご提案くださいませ。

      たまこ拝

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