アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2020/01/22

【続】日本から乗り継ぎ便で帰ってきて大変だった

渋滞で全然動かないので写真撮り放題
前回の続き。
乗り継ぎ便は、みんな同じこと言っているけれど、安くてもやっぱりお勧めしないよ!

バンクーバーでロストバゲージ

さて、バンクーバーに到着。
ここでまた入国審査が。ただ、素晴らしいことにほとんど待ち時間ゼロ。LAXがクソだっただけに、YVR (バンクーバー国際空港) が輝いて見える。文明の利器を使って時短にいそしもうよ。

でも、YVRが良かったのはここまでだった(短い)。

バゲージクレームまで行くと、私たちは遅かったようで、もうほとんど荷物が残っていなかった。預けた荷物4つのうち3つまではすぐに見つかったんだけど、最後の1つがなかなか出てこない。不安になって、だんなさんに「これはもう来ないでしょ、係員に聞いた方がいいよ」と詰め寄ったんだけど、「いや、まだベルトコンベアー動いているから」と謎の答えで拒否られてしまった。意味が分からない。こんなに長いこと空のベルトがぐるぐる回っているのに、ここにいきなり新しく荷物が投入されるわけがない。
とうとうベルトの動きが止まって、さすがのだんなさんも動き出した。

ロストバゲージの手続きも時間がかかった

ここからがまた面倒くさくて、
1.係員がどこにもいない → 探す
2.係員が見つかる → ユナイテッドの職員に電話連絡
3.ユナイテッドの職員が廊下の向こうから手を振りながら現れる → なぜかだんなさんが消えた
4.だんなさんを探しに行く → 見つかってユナイテッドの職員とどこかに消える
だんなさんがロストバゲージの書類を書いて戻ってくるまで30分。長い…疲れた体に堪える。
結局、荷物番号で検索したところ、うちの最後の荷物はサンフランシスコに行ってしまったことが判明。1週間以内に家に送ってくれることになった。それも、どうやら一度バンクーバーに送ってからベルビューの自宅まで来るらしい。なぜ一度国外に出さないといけないのか。せっかくアメリカにあるのに…
そもそも、4つまとめて置いてあった荷物のうち、ひとつだけどこかに行ってしまうとか、本当にどうなっているんだろう。やはりあの陽気な荷物係のあいつか。

バンクーバーから自宅まで車で帰るという苦行

気付くとすでに夕方。
だんなさんの実家を出たのが日本時間朝8時。すでに24時間近くたっている。もうクタクタである。一日が長すぎる(まだ日付超えていない)。

空港近くのパーキングに車を宿泊させていたので、ようやくそこまでたどり着いて、あとは帰るだけ。やっと帰れる。
しかし、これで終わりではなかった。これからだんなさんの試練が始まるのである…ふふふ…

超えなければならないのは、それこそ文字通り国境である!
ここはマイルの国ではないのだ(道路標識がすべてkmで書かれている!)。

息子は飛行機でずいぶん寝ていたからまだよかったけれど、私とだんなさんは機内ではさすがに熟睡なんてできない。眠くてクタクタである。運転途中で変わろうか?と提案してみたんだけど、あいにくの土砂降り(想定内)、そしてみるみる外は暗くなっていくため、私にはちょっと任せられない、とまた謎のプライドを出してきた。

大渋滞に巻き込まれるという苦行

ここでいろいろ想定外な出来事が出てくる。
まず、カナダでは私たちの契約ではインターネットが使えない。つまり、渋滞情報などは使えないのである。行きにそれを知って、バンクーバー周辺のオフライン用地図をダウンロードしておいたので、ナビだけは使える。
行きはすんなり国境を通ったので、かなり油断していた。地図もダウンロードしてあるから大丈夫、と高を括りすぎた。
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ボーダーが大渋滞していたのだ…終わった…
ボーダーの5マイルほど手前でピタッと止まってしまった。ちょろちょろっとしか動かない。どうなっているんだ。
本日はLAXでの大行列でかなりいろんなものを奪われてしまった私たち。またさらに行列に並べと。ここでトイレ行きたくなったらどうするよ。
(幸い、息子はぐーぐー寝ていた。)

だんなさんは眠い目をこすりながら、なんとか渋滞をこなしていく。途中であまりの渋滞にご乱心されたのか、いきなり隣のレーンの車がバックを始めて、後ろの車にビーッとやられてハッとしている車があった。なぜバックに入ってしまったんだろう。わざとだとしたら、目的はなんだったんだろう…怖すぎる…みんな落ち着いて…

お父さん、あれが国境の光だ

行きに通った国境
行きはめちゃめちゃ空いていた
やっと国境の入国審査ゲートが迫ってきたのは、渋滞が始まってからやはり1時間半。長かった。私も悪いと思って一生懸命話しかけていたんだけど、どんなに話しかけても生返事しか返ってこず、途中から私の意識が飛んでしまっていた。ごめんなさい。

審査ではやっぱりあれこれ聞かれた。グリーンカードがある場合は、パスポートは必要ないみたいだった。
アメリカに住んでいるにもかかわらず、バンクーバーから車で入ろうとするのが不審らしく(そうだと思う)、なんでバンクーバーなんだ、とやはり聞かれていた。「ただのトランジットです」って答えていたけど、それでよかったんだろうか。まあ、とくにおとがめなしで国境通過できた。良かった。
義実家でいただいた天ぷら
本当は、だんなさんが「ご飯を食べたら眠くなるから家の近くで夕飯にしたい」と言っていたんだけど、国境でかなりロスしてしまったので、クタクタだし、休憩がてらBellinghamで夕飯食べよう、ということになった。いろいろ考えるのが面倒なので、中華のバフェで。たぶん、日本帰りじゃなければまあまあおいしく食べられたんだと思うけど、日本から帰ってきたばかりの舌では、「日本は遠いな」と逆にホームシックをあおるようなことになってしまった。
思えば、日本はどこもきれいで清潔で、サービスも行き届いているし、チップもないし、しかも安くておいしくて、これが当たり前だと思っていた自分が恥ずかしい。

そんなこんなで、結局家に着いたのは夜の10時。
だんなさんの実家を出てから30時間以上の長旅であった。地球の裏側まで行けるよ。
だんなさんがどう感じているか知らないけれど、バンクーバー経由はもうやりたくない。やるとしても、日本からの直行便でお願いしたい。

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