前回の「リモートワークで困っていることランキング」記事で予告したとおり、今回はめちゃめちゃ興味深い調査結果を発見してしまったので、そのご紹介です!
日米生活者意識調査 - 電通
さすがの電通。
アメリカの子会社を使って、日米比較調査をしていた。しかも、この調査の素晴らしいところは、定点観測、定期的に同じ質問で調査を繰り返している点である。コロナ自粛が始まったころと現在では意識は確かに異なってくる。
電通、新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査第7回目を実施 - ニュースリリース一覧 - ニュース - 電通
過去にさかのぼって調査はできないから、数ヶ月前に定点観測しようって決めたのがすごい。
日米で差異が大きかった項目
外出時に感じる危険性
これは国民性なのかな、笑ってしまった。
新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査第7回目より<図表4>
アメリカの方が圧倒的に感染者数が多いし、死者数も段違いなのに、日本の方が「外は危険」と思っている人が多いそうである。
なんとなく、わかる。
アメリカの人って、「アメリカは大丈夫」みたいな変な自信があるような気がする。もともと楽観的な国民性なのかもしれないけれど(あとは、日本みたいに「国民性」みたいに一筋縄ではいかない統一性みたいなものも乏しいし)、それにしても、この結果、どうなの?
ここからわかるのは、やっぱり日本ではそれほど感染者は増えないだろうなーということと、アメリカはまだまだ増えるんだろうなーということである。
ワクチンの接種時期
もうひとつ、大きく差が出た項目はこれ。
新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査第7回目より<図表6>日本人は本当に慎重。
この結果も何となくわかる。
誰かがやって問題なかったら自分もワクチン打つ、という心理、わかるな…
あと、双方10%前後は「ワクチン打ちたくない」人がいる。ここは同じくらいという結果に、何とも言えない気分になる。
新型コロナウイルスのワクチンの効果や安全性
先ほどの図表と似ているんだけど、こちらはワクチンが信用できるかどうか。
当然と言えば当然だけど、アメリカではワクチンの信用度が高い(ので、接種も真っ先にやりたい)。
新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査第7回目より<図表10>
一般の素人が得られる情報なんて限られているから、最終的にはえいやで判断するしかないんだろうけど、これも国民性なのかなぁ。
みんな、何をもって「信用できる/できない」と判断しているんだろう。
みんな、何をもって「信用できる/できない」と判断しているんだろう。
私は順番が来たら、ワクチンやっぱり打ちたいです。
今のところ、私は高齢者でもエッセンシャル・ワーカーでもないので、優先順位低いからいつ回ってくるかわからないけど。
おまけ(クロス・マーケティングの市場調査)
こちらのデータは、調査期間が6月とやや古いのだけれど、これも日本人ぽいなと思ったので。
自分へのガードはできているが、周囲の人のために配慮した行動についてはやや意識が低い結果となった。
とある通り、下の「在宅時」グラフを見ると、「他人に感染させない為の対策」と「自分が感染しない為の対策」の差が一目瞭然である。
人間なので誰も感染したくないって思うのは当然なんだけど、みんなでマスクしようっていうのもソーシャル・ディスタンスって言っているのも、すべて「自分が感染しているかもしれない」という前提での行動を促しているので、もうちょっと数字上がってもいいんじゃないかなと思った。
でも、そもそも、新型コロナじゃなくたって、調子悪かったら家で休めるような環境じゃないことの方がまずいんじゃないのかな…
おまけのおまけ
私は、あれこれ駆使して日本のアマゾン・プライムビデオを見られるんだけど、この間ちょっと思い立って「アンナチュラル」を見たら、第1話がなんとMARSの話だった。
最初に感染が確認され死亡した患者さんが世間から大バッシングを受けて、ご両親が人前を歩けなくなるみたいな話だった。
最近つくづく思うんだけど、菅田将暉くん主演の「3年A組」でも散々訴えていたけれど、「この人は叩いてもいい人」みたいにロックオンしちゃうと、もう歯止めが効かなくなっちゃう民衆心理がとても怖い。そういうのって、めぐりめぐって自分にブーメランみたいに返ってきちゃうと思うのです。
日本に帰ると、ワイドショー見るのがなかなか辛いです。だから見ないんだけど。
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