アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2016/12/12

子供を乗せて高速道路を走る

初めての高速道路運転への道のりを3回に分けて書いてきたけど、どう考えてもそんなに長大化しなくてもよかったよな...
1. 高速道路に乗らなくてはいけない事案が
2. アメリカで高速道路デビューするまで

さーて、いよいよ完結編だ!だれも期待していないと思うけどね!

3. 平日の午後に息子を乗せて高速を運転するの巻

その日は朝から緊張していた。
たぶん、何の予習もないまま、成り行きで高速に入らざるを得なくなったとか、そういう状況よりはましだとは思う。
子供が学校から帰ってきてくらいから緊張マックス。
いよいよ車を出す段階に来て、腹を括った。ナビが頼りだ。
(3往復もしているのに道が覚えられない。)

往路は順調だった。
ただ、いい天気だわー、運がいいわー、と思って高速に乗ったら、目の前に黒々とした雲が広がっていて、ものすごく嫌な予感がしたのだ。これ、途中で豪雨とか来たら、なんだっけ、昔日本の教習所で習った「ハイドロプレーニング現象」とかなったりしないのか。
(余計な知識だけはある。)
今調べたら、ハイドロプレーニング現象になったらドライバーにできることは何もないって書いてある。自然に減速するのを待つだけって、怖すぎる!怖すぎるだろ!

一応、目的地まで雨に降られずに済んだけれど、着いたとたんにポツポツ降ってきた。
お願いだ、帰るまでに止んでほしい!

息子がバスケのレッスンを受けている間(楽しそうだったのが幸いである。心臓飛び出しそうになりながら運転してきた甲斐があるというものだ)、屋根に何かが打ち付けるババババッという嫌な音が聞こえてきた。

豪雨だ...

止め止め、と願っていたら、終わるころ小降りになっていた。
通り雨だったようだ。願えば通じるのだ。
今回は体験レッスンだったので、入会するかどうか、申し込み方法などの説明を受けているうちにけっこう遅くなってしまった。
太陽が沈んでしまった。
曇天で太陽が沈むとかなり暗い。大丈夫か私。
とりあえず、雨は止んだので視界は何とかなる。さあ帰ろう。

途中まで順調だった。
ところがここは平日の夕方。大型トラックがちらほら走っている。
合流ポイントでトラックが私の前に来た。
トラックはそんなにスピードが出ていなかったので、これ幸いと遅めのスピードで後ろについていたが、そのうちそのトラックが左に車線変更して去っていった。
前がいなくなってしまったのでスピード出さなくちゃ...とそのトラックの斜め後ろに付いたところで、自分の失敗に気づいた。

トラックのでかいタイヤが水しぶきを飛ばしてくるではないか!
それもナイヤガラの滝のごとく!

うぎゃー、ワイパー全開だよ、でも前がさっぱり滲んで見えないよ!
うわーん、怖いー!!

よく考えたら減速すればよかったんだけど、スピード出さなきゃ病にかかっていたため思いつかず、1分ほど滲む視界と戦っていた。
生きて帰ってこられて本当によかった。
「雨上がりに大型に近づいてはいけない」
という貴重な教訓を得ました。

その後、前回一人で走ったときに間違えて出てしまった出口付近が渋滞しており、渋滞したおかげでノロノロ走ることができたので、心で何度も「渋滞バンザイ」と叫んでいた。
渋滞時の高速最高だよ。
信号はないし、歩行者もないし、対向車に気を付ける心配もない。
しかも、時速30マイルとか。

高速を出た時には、私のハンドルを握る手はどちらもガチガチに硬直していた。
こうやって慣れていくしかないんだろうけど、毎日高速運転している人って頭の中はいったいどうなっているんだろう?まともな神経でこんな恐ろしいところを走る凶器でブンブン飛ばしてくるってどうなっちゃっているの??
それとも、私の運動神経/動体視力がいかれているのか(確かに、こちらの方が可能性は高い)。

***

日本にこの夏帰国してしまったお友だちが
私の高速運転の呪文は 『間違えて降りても、降り損ねても、何度乗っても無料!!』😄
と、教えてくれた。
呪文効きました。どうもありがとう。
人生に必要なのは、呪文です。

というわけで、私が高速に乗れるようになるまで(いや、乗れるとは言い切れないが)、1年かかった。
技術もそうだけど、勇気もいる。勇気を出すにはそれなりの技術がいる。
次の目標は、空港までだんなさんを送迎する、ということかな。
そんなシチュエーションが今後あるかわからないけど。出張とかほぼないし。

***

お母さんが運転中「ぎゃー、こわいー!」と叫んでいる間、息子が何をしていたかと言うと、陽気に

🎶 ぱいぱいぱいぱいぱーい 💚

と歌っていた。自作自演の「おっぱいの歌」だそうだ。
この間、ピアノの先生に
「息子さんはいつでもハッピーボーイですね」
と言われて、そうか、アホとかいうんじゃなくて、そういうポジティブな単語を使うと素晴らしそうな人間に聞こえるのかと思った。
うちのハッピーボーイが、運を運んでくれたのかもしれないな。
ドライバーが怖がっているのに、不安に思わない同乗者の心臓っていうのも素晴らしいよな。

4 件のコメント:

  1. たまこさまぁ〜☆

    もう面白過ぎです!!!
    って、人の大変さを笑ってはいけないのかもしれないけれど、
    『さすが、かぁ〜ちゃん!いざとなったら強いです!』

    そっか・・・遂に、高速デビューされたのですね。改めまして、おめでとうございます!!!
    では、次はシアトルまで、ゼヒゼヒお越しください!I-90でも520でも橋を渡れば直ぐそこがシアトルですから。。。

    私と来たら、まだまだ車も買えてないのに、どんどん先を、それこそ60マイルで駆け抜けていかれてる感じですぅ〜〜〜!!!(まぁ、ナゼなのかは次回お目にかかった時にでもゆっくり・・・)

    では、シアトルで首をなっがぁーーーくして、お待ちしておりま〜す!(^o^)/~~~

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    1. renkonさん、

      コメントありがとうございます!
      デビューもあまりめでたくはないのですが...できればゆっくり一般道を走っていたい、いやできれば運転しないですごしたいくらいなんですが(笑)
      シアトルは行けるのかなー。行くだけならできるかもしれませんが、高速降りてからも試練がありそうな?!
      それはともかく、年明けにでもお会いしたいです。
      車ブイブイ運転しちゃってくださいませ~

      たまこ拝

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  2. 雨のやつめ〜。こういう時に限ってですね。
    その呪文、私も唱えさせてもらいます。出口を間違わないことに集中しすぎて緊張するので...

    ともあれ、おめでとうございます!命があってよかった...

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    1. ゆみこさん、

      本当ですよね!>雨
      出口は緊張しますよね。事前にうまいこと出口車線に入っていかないといけないし、緊張します。
      無事に帰ってこられて本当によかったです。

      お互い高速運転無事に乗り切れますように!

      たまこ拝

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