前回の続き。
高速乗るの?私?とうとう??
日本でバリバリ運転していて、渡米して3日目に高速道路運転しましたよ、というツワモノも駐在の方の中にはいらっしゃいましたが、私は残念ながら車を持っている方が不便と言われる東京に住んでおり、18歳で免許を取ったものの、そのまま塩漬けにしてゴールドで何度か更新してきたという、輝かしい経歴のペーパードライバーであった。
ママチャリだってそんなに上手にこげるわけでもないのに、いきなり時速100kmとか恐ろしくないですか?!
(ちなみに絶叫マシンは大好き。)
...言い訳していないで、だんなさんに相談する。無碍もなく
「高速乗るしかないだろ」
と半笑いでけしかけてきた。
こいつは、私の運転ネタを常に半笑いで聞いているのだが、そんなに人の不幸が楽しいか。そもそもあんたのせいで車運転する羽目になってんだぞ!
「週末練習しないとね~♪」
何が「♪」だ!観覧車に乗せるぞこら!
(彼は高所恐怖症。)
というわけで、
<たまこの高速走行への道のり>(よく考えたら「高速走行への道のり」っておかしいな...)
- だんなさんに助手席に座ってもらい、高速を使って目的地まで運転する
- 平日、一人でも運転できるように練習する
- 本番
1. だんなさん付き添いの高速走行の巻
(高速の入り口)「まずね、マージするところね、合流、ここはよく見るよ」
「はい!スピード上げる!もっとぐぐっと」
「ここはずっと右側走っていればいいだけだけど、練習がてら車線変k...」
いやだっ!余計なことはしたくないっ!
怖いんだけど!後ろから車来てるんだけど煽ってないよね?私がんばって時速60マイル出してるし。
ひゃ~!雨降ってきた!ワイパーじゃまっ!
ぎゃー、これうっかり出口出ちゃう、右ずっと走ってたらうっかり右行っちゃう!
前の車!なんでウィンカー出さないで人の車線に入ってくるんだよ、怖いよ!
おーい、ウィンカー出したら早く入ってくれよ、どうすんだよ!
(ここでだんなさんが鼻で笑う)
笑うなこら!
「いや、場を和まそうとしているんだよ、愛情だよ」
ばかこら、黙れ!
...と、終始こんな感じで、口の中をカラッカラにしながら目的地に到着。
出口を出て信号機を見た瞬間の嬉しさといったら!わかりますか、奥さん!
時速25マイルがなんと嬉しいことか...
でもですね、ゴールはここではないのです、家を出たからには家に帰ってこなくてはなりません。
しばらく休憩してから、また意を決して復路を。
行きと帰りで見える景色が違う。当たり前だけど。
また途中で出口を間違えそうになりながら、家に到着。
到着したところでだんなさんが一言。
「はい、じゃあもう1往復ね」
「当たり前でしょ、もう一回確認しないと。オレって親切だな~」
確かにそれもそうだと思い(いや、やつが親切ということじゃなくて、「確認」ね、「確認」)、さらに口をカラッカラにさせてもう1往復。
だんなさんは途中でサンダル脱いでくつろぎ出す始末で、あんたくつろぎすぎだと指摘したところ
「暇だからさー」
と返された。人に命預けて怖くないの?その当の運転手がぶるぶる震えているんだよ?
だんなさんはさらに悪乗りして、スマホを取り出しビデオを撮り始める。
「えー、たまこさん、初めての高速です。緊張しております。外はこんな感じですー」
やめろ!たいがいにしろ!
2. 平日一人で運転の巻
本番に移る前に、一度一人きりで走ってみて、安全に往復できるか検証する必要がある。
子供の命は私にかかっているのだ。一にも二にも練習だ!
その朝、だんなさんに「今日は一人で練習してみる」と宣言したところ
ひとりで乗るってことは、カープールレーン走れないからね(半笑い)
と言い放ったのである。
そうだ!忘れていた!
だんなさんと練習したときは、ずっとカープールレーンを走っていたのだ。
ということは、車線変更をしなくてはならない羽目に!
車線変更...時速60マイルで...
その日は時折陽が差すまずまずの天気だった。
ところが、高速に入った途端、目の前に暗雲が広がり出したのだ。
これはやっぱり、下手くそなくせに高速運転すんな、調子乗ってんじゃねぇぞ、という神のお告げではなかろうか?
何とか天気は持って目的地まで無事にたどり着くことができた。
平日の10時ごろだったので、車もそんなに多くはない。ただ、大型トラックが週末より多いのが気になった。
怖すぎる。私の車はだんなさんが「ミニカー」というくらいで、決して大きくはないので、トラックの威圧感がもろに怖い。
一息ついて、じゃあそろそろ帰るか、というところでぽつぽつと雨が。
雨...確かにシアトルの冬に雨はよく降るものではあるが、今じゃなくてもいいんじゃないか。
エンジンかけたところだぞ。
小雨が降ったりやんだりしている中、びくびくしながら復路を走っていったわけだが、実は帰り道にトラップがあるのだ(普通の高速道路の話です)。
途中で高速を乗り換えなくてはいけない箇所があるんだけど、乗り換え出口と本当の出口が近くて、いつも間違って出ちゃいそうだな、と思っていたところで案の定外に出てしまった。
がーん、やはり...
でもまあ、出ちゃったら出ちゃったで、そんなに遠くもないし、このまま下道で帰っちゃおう、とホッとしていたところ、どこかで駐車でもして...とナビに従って運転していたら、案の定
高速道路に戻された💀
少し考えればわかることだった...バカだ私...
賢明なみなさんはお気づきと思うが、高速道路は入る時と出る時が一番怖いのだ。
Yield って書いてあるし、いや、私だって譲る気持ちはたくさんあるんですよ、でも後ろの車が接近しているし、本線の車を譲ったりするにはスピード落とさなくちゃいけないじゃないですか、どうやってスピード上げながらYieldできるんですかねっ!
ていうか、本当に、どうしてナビ付きで道間違えるのか、本当に辛いわ。
というわけで、無駄に1回余計に、しかもだんなさんと練習もしていない高速の入り口を入る羽目になり、心臓が口から飛び出るかと思った。
息子を残しては死ねない、と100回くらい念じました。母偉い。
ああ...また無駄に長文になってしまった...
次回完結します...
子供の命は私にかかっているのだ。一にも二にも練習だ!
その朝、だんなさんに「今日は一人で練習してみる」と宣言したところ
ひとりで乗るってことは、カープールレーン走れないからね(半笑い)
と言い放ったのである。
そうだ!忘れていた!
だんなさんと練習したときは、ずっとカープールレーンを走っていたのだ。
ということは、車線変更をしなくてはならない羽目に!
車線変更...時速60マイルで...
その日は時折陽が差すまずまずの天気だった。
ところが、高速に入った途端、目の前に暗雲が広がり出したのだ。
これはやっぱり、下手くそなくせに高速運転すんな、調子乗ってんじゃねぇぞ、という神のお告げではなかろうか?
何とか天気は持って目的地まで無事にたどり着くことができた。
平日の10時ごろだったので、車もそんなに多くはない。ただ、大型トラックが週末より多いのが気になった。
怖すぎる。私の車はだんなさんが「ミニカー」というくらいで、決して大きくはないので、トラックの威圧感がもろに怖い。
一息ついて、じゃあそろそろ帰るか、というところでぽつぽつと雨が。
雨...確かにシアトルの冬に雨はよく降るものではあるが、今じゃなくてもいいんじゃないか。
エンジンかけたところだぞ。
小雨が降ったりやんだりしている中、びくびくしながら復路を走っていったわけだが、実は帰り道にトラップがあるのだ(普通の高速道路の話です)。
途中で高速を乗り換えなくてはいけない箇所があるんだけど、乗り換え出口と本当の出口が近くて、いつも間違って出ちゃいそうだな、と思っていたところで案の定外に出てしまった。
がーん、やはり...
でもまあ、出ちゃったら出ちゃったで、そんなに遠くもないし、このまま下道で帰っちゃおう、とホッとしていたところ、どこかで駐車でもして...とナビに従って運転していたら、案の定
高速道路に戻された💀
少し考えればわかることだった...バカだ私...
賢明なみなさんはお気づきと思うが、高速道路は入る時と出る時が一番怖いのだ。
Yield って書いてあるし、いや、私だって譲る気持ちはたくさんあるんですよ、でも後ろの車が接近しているし、本線の車を譲ったりするにはスピード落とさなくちゃいけないじゃないですか、どうやってスピード上げながらYieldできるんですかねっ!
ていうか、本当に、どうしてナビ付きで道間違えるのか、本当に辛いわ。
というわけで、無駄に1回余計に、しかもだんなさんと練習もしていない高速の入り口を入る羽目になり、心臓が口から飛び出るかと思った。
息子を残しては死ねない、と100回くらい念じました。母偉い。
ああ...また無駄に長文になってしまった...
次回完結します...
これは私のブログなのかと思うほど、共感...私もしかたのない事情で泣く泣く高速を運転してます。ところで日本で運転していなかったので日本の高速事情を覚えていないんですが、料金所をくぐってからどうやって道路に入るんでしたっけ?こっちほど怖い感じだったと思えないんですが...
返信削除たまこさん、どうぞご無事で!
Yumikoさん、
削除ごぶさたしています!
ブログはずっと拝見しておりますが...相変わらず素敵で大好きです。
高速運転されているんですね。素晴らしいです。
みんなでがんばれば、乗り切れる気がします!がんばります!
日本は料金所通るから、みんなそこで減速 or 停止してスタートなので、それほど怖い感じがないんじゃないかと思います。私も日本で高速に運転したことがないのでよくわかりませんが。でも、あれはあれでゲートを通った後、車両が交錯するので怖そうな気がします...
Yumikoさんもご無事で!!
たまこ拝