アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2016/05/26

ELLクラスを卒業した - 7歳1年生 現地校8ヶ月 -

息子が「オレ、ELLに呼ばれてないよ」と言う。

年度末だから先生も忙しいし、もうELLやらないのかな、と思っていたら、4月に編入されてきた1年生のママから「うちの息子がELLに息子くんが来なくなったって言っていましたよ」と言われて、まさか!うちの子が!ELL追い出されたの??とびっくりして、ELL Facilitator の先生にメールをしてみた。
確かに英語力はそれなりに伸びてきたとはいえ、"Oh, my~" とか "Ouch!" といった間投語句くらいしかまだ使えないのだ。先生、見放さないで~!

息子くんは、英語の理解に素晴らしい伸びがみられます。
現在、彼は英語を自ら使い始めているところです。
ELLクラスは Beginner のためのクラスであり、彼にはもう必要がありません。
彼は最近では先生の指示きちんと理解しています。

もちろん、これからも私たちは彼へのヘルプは惜しみません。
私は通常の授業に週に2回、彼のヘルプのために行っていますし、ボランティアのサポートにも週に2回来てもらっています。
もちろん、担任の先生も彼へのサポートをしています。
なるほど。
もう息子はビギナーではないのか。
本当に先生の指示を理解できているかは怪しいけれど、サポート&想像力で賄える程度にはなっているということなんだろう。
あとは教室の通常授業の中で英語を伸ばしていきましょう、ということらしい。

意地悪な見方をすれば、今回のELL卒業も、最近また新たに編入生が入ってきて、キャパを超えたので比較的英語ができる息子を追い出したように見えなくもないけれど、それでも非ネイティブのためのELLがあり、その専門スタッフが常駐して手厚く(?)サポートしてくれるなんて、やっぱりありがたいなあと思わずにはいられない。
ありがとうございます。

ELLも学校や地域によって取り組む姿勢が全然違うらしく、アメリカ東部から来たご家族の話を聞いたら「ものすごいスパルタで厳しかったけれど、その時英語が著しく伸びた」とおっしゃっていた。
今の現地校はそれからするととても緩い。
ELLは週に2回、しかも15分程度で、しかもたまに先生がクラスに現れなくて15分教室でぼんやりしていることもあったりするそうで、スパルタからは1万光年くらい離れている感がある。

でも、安心してください。

学校もそれほど熱心ではなく、息子本人もほとんどやる気なかったけれど、8ヶ月ほどで簡単な本が読めるようになって、算数の文章題もそれなりに理解できるようになるくらいには伸びました。
そして、ELLビギナーも卒業です!
息子が底辺くらいで理解していただければ安心できますね!
(一緒に編入してきた子の中には、3, 4ヶ月くらいでELL卒業した子もいた。)

先日の Reading Level テストの結果を見たら、息子は "D" だった。
Aなんて、
"This is a puppy."
程度だったのに("This is a pen." より、数百倍使えそうである。)
Dになると、
"Animals have many kinds of tongues."
にまで進化している。すごいよね!
※ただし、同じころ入ってきた子の中には "H" とか "L" とかいう子もいるので、息子は下の方。最低でもDくらいには上達する!

思うんだけれど、周りのサポートももちろん大事だけれど、最終的にはやはり本人のやる気だと思う。
仲のいい友達ができたり、周りの子に負けたくないという気持ちだったりが芽生えると、本当に早い。
一部の研究では、すべて同じ条件で英語を学習させた場合、大人の方が論理的に理解できる分、子供より外国語の習得が早かった、という結果を見たことがある(出典行方不明)。

現実問題として、大人は他にやるべきことがたくさんあるわけで、缶詰合宿にでも入らない限り、一日6時間も英語漬けなんてことはなかなかできない。だから子供の方が習得が早いように見える(と自分に言い聞かせている)。
私だって家事も育児も何もかもおっぽって英語だけ毎日特訓受けていたら、もう少しマシになっていたんじゃないかと思わないでもない(やりたいとは言っていない)。

大人にしても子供にしても「どうしても英語を習得したい」という目標が強ければ強いほど、上達も早いわけで、その子の「やりたい」気持ちをサポートすることが、私の務めなんだろうなと思っている。
ついでに、私のやる気スイッチをどなたか押し続けてくださいませんか...(切実)

***

"This is a pen." で思い出した。
先日、Jungle City のおもしろい連載を読んだのでご紹介。

どうでもいいけど、息子はとうとう「えんぴつ」という単語が出てこなくなって、"pencil" って言っている。

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