アメリカ西海岸、シアトルのお隣ベルビューにいます

2020/02/27

6h, 7th 対象の数学サマースクールと飛び級

ベルビュー学区主催のミドル向け数学サマースクールというのがあります。
締め切りが迫ってきて、あせってこれを書いています…

Summer Accelerated Middle School Math の申し込み期限が迫っております

おそらく、9月から6年生、7年生になるお子さんをお持ちの保護者には "Lottery Timeline Summer Accelerated Middle School Math" というタイトルのメールが届いているはずである。

これは何かというと、数学のサマースクールを受けるための申し込みがもうすぐ締め切りですよ、というリマインダーである。さらに、このサマースクールを受けるには、くじ引きで当選しなくてはならない。その締め切りが3月6日なのだ。
ミドルは6~8年生の3学年しかないので、新6年生、7年生が対象となる。
Summer Accelerated Middle School Math Class – Bellevue School District

ミドル向け数学のサマースクールって何?

前提として、「くじ引きで当選してまで受けさせたい数学のサマースクールって何よ?」ということなんだけど、 "Accelerated" とある通り、4週間のプログラムで1年分の履修内容をすべて詰め込むのである。これを受講して、一定の成績以上を取ることができれば、9月からは1学年上のクラスに入ることができる。簡単に言うと、数学だけの飛び級である。

サマースクールの期間

期間/時間: 7月6日~31日、月~金、7:30~13:30
受講料: $984
なかなか体力的にも金銭的にもハードである。
でも、くじ引きするほど人気なのがすごい…$1,000近く出して、夏のいい季節を勉強に集中させるというのは、私は抵抗がある…もごもご

なぜ数学だけ、という疑問もある。これは、比較的、数学は自主学習でも先に進めやすい学科であるため、飛び級の認定もしやすいのだそうである。学校の数学が簡単すぎてつまらない、という話もよく聞く。
どうしても数学が簡単すぎて辛い、というお子さんは試してみる価値はあるかもしれない。

メリット/デメリット

デメリットとしては、1学年上の生徒と一緒に授業を受けることになるので、クラスの中で浮いてしまうとか目立ってしまうことである(8年生だけは、飛び級の生徒だけのクラスとなる)。たいていはそれで何が起こるわけでもないんだけど、相手が悪い場合、上級生からちょっかいを出されることもあるそうである。
メリットは、やはり一学年上の授業を受けられるので、8年生の時点で高校の単位が取れたり、そのおかげで高校でも余裕が生まれることである。これも大きいと思う。
ただし、数学は高校から突然難しくなるので、ついていけなくなる生徒もいるようである。

サマースクール以外のオプション

実は、この飛び級には他の選択肢もある。
Middle School Math Acceleration Options – Bellevue School District

セルフスタディ

こちらの締め切りはもうちょっと遅くて、4月10日
締め切りまでに、上記ページ内にあるリンクからフォームを提出して、資料をもらう。
2020 IMT1 Summer Self-Study Form
*IMT=Integrated Math Topics (「数学Ⅰ」みたいな?)
この場合、8月に Placement test があるので、それを受ける。一定の成績以上で飛び級が認められると、晴れて9月から上のクラスで数学を受講できるようになる。
今年のテスト日程は下記の通り;
8月5日 9:00~12:00 or 8月13日 13:00~16:00

個人的には、ふだんの数学が簡単すぎてつまらないというハイレベルの生徒であれば、わざわざ高いサマースクールを受講しなくても、このセルフスタディに申し込んで、気軽に実力テスト気分でテストを受けてみるのもありかなーと思う。
合格すれば、やはり学年レベルでは物足りなかったということだし、不合格であればふつうに学年相当の授業を受ければいいだけである。

ただ、これだと授業を受けていないので単位(credit)にはならないし、もちろん成績もつかない。1学年スキップしただけとなる。あと、当然と言えば当然かもしれないけれど、テストの合格点もサマースクール受講生よりも高めに設定されているようである。
その条件さえ飲めれば、こちらもご検討を。

ベルビュー学区のカリキュラムはそもそも一学年上

ちなみに、ベルビュー学区はすべての教科を標準で一学年上に定めている(それを対外的にアピールしている)。厳密に言うと、カリキュラムには、学年/教科ごとに "Regular" と "Honor" という二つのオプションがある。たいていの学区は "Regular" が標準で、場合によって成績のいい生徒には "Honor" プログラムを受講させるようなのだけれど、わが BSD では、すべてのカリキュラムを有無を言わさず "Honor" にしている。だから、がんばって飛び級しなくても、そもそも上の学年の授業を受けているので、そのままでもすでに他の学区と差がついているということになる。

柔軟なカリキュラム

公立の学校でも様々なオプションがあるのは、日本との大きな違いだな、と思う。今回はハイレベルの生徒向けのアナウンスだけれど、学年レベルにもなかなか達せない生徒や障碍などにも配慮したプログラムがたくさん用意されているし、学校に相談さえすれば、何かしらの解決策を講じてくれる。それだけカリキュラムが柔軟だということなんだろうけど、この自由さに私たちはずいぶん救われているな、と思います。
まあでも…担当の先生の振り幅が大きいので、当たりはずれも大きいわけだけど…これこそ宝くじみたいです。

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3 件のコメント:

  1. カリキュラムがregularかhonorかどちらを採用しているか、BSDのウェブサイトで見れますか?興味があるので見てみたいです。

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    1. お問い合わせありがとうございます。

      2020-2021のカリキュラムが出ていました。
      https://bsd405.org/wp-content/pdf/curriculum/bsd-course-catalog-2020-2021.pdf
      「すべての教科」と書いてしまったんですが、すべての教科に"Honor" と "Regular" があるわけじゃないみたいでした。すみません��
      この中で、"Honor" が頭についている教科が "Honor" です。
      わかりやすいのが Language Arts (国語)ですね。p.40以降をみていただければ、わかりやすいと思います。
      ご参考になりましたか?

      たまこ拝

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  2. ありがとうございます!カリキュラム見れました、詳しく見てみます。

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