息子の通う小学校では、英語を母国語としない保護者のためのミーティングが定期的に行われている。
アメリカの学校について保護者にもっと知ってもらおう、という企画のようである。
この辺りはアジア系の移民が多いので、アメリカ文化とは大きく異なることから、おそらく過去にいろいろと難しいことがあったんじゃないかと推察される。
内容としては大きく分けると下記の通り。
- ELL (English Language Learner)
- PTA
- 寄付
- カリキュラム
ベルビュー学区全体で教育定例会があるようなのだけれど、その中で教育理念として掲げているのが3つある。
- Academic Success (学習)
- College and Career Ready (進路)
- Positive and Productive Life (生活)
例えば、日本語と英語が両方書かれている本をクラスみんなの前で先生と一緒に読むとか(先生が英語、息子が日本語)、図書室に日本語の本を置くなどして、自分の母語に誇りを持ってもらうことなど。
英語しか話せない子供たちにとって、英語以外の言語を話せることは、ある種の羨望があるようだ。これは、ELLの生徒たちには自信につながるのかもしれない。
当の息子はどう思っているのか皆目見当がつかないけれど。
ちなみに、息子がクラスで読んだという本はこちら。
それから、ELLの生徒は言葉ができないことで自分をうまく表現できずフラストレーションを溜めがちなので、自分の気持ちを表現する方法をいくつか学習させているようである。
これがわりと面白くて、"Mood Meter" と呼ばれている。
黄: エネルギーも楽しさも大きい (Excited, Fulfilled など)
青: エネルギー、楽しさともに小さい (Down, Depressed など)
緑: エネルギーは少ないが、楽しさは大きい (Relaxed, Calm など)
例えばディベートだったら赤にいるのが望ましいし、就寝前なら緑が望ましいなど、どれが良い悪いというわけではない。とにかく、今の自分はどこにいるか、を人に伝えることがこれでできるわけだ。
ELLの子供たちは青に行きがちなので、そこからどうしたら他の色に移れるかを話し合うにも有用のようである。
家に帰ってから調べたところ、これはイェール大学で提唱されている感情教育の最初のステップのようであった。
RULER - Yale Center for Emotional Intelligence | Yale Center for Emotional Intelligence
感情を可視化するって面白い試みですよね。
自分の気持ちをうまく表現できなくても、これである程度伝わるわけだし。
職場でも有効なんじゃないかと雑談で話も出た。
朝出勤したら自分の名前タグを貼り付けておく。で、赤い人にはなるべく近づかないようにするとか。
うちのオットも、朝、機嫌が悪いのか何なのかさっぱりわからないので、なるべく話しかけないようにしているんだけど、Mood Meterで解決するかもしれない。そもそも面倒くさい、と言われそうだけど。
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